付き合ってても片想い状態!?超・恋愛淡白男はこんな人種

  • Twitter
  • hatena
  • facebook

少女マンガを読んで育ち、恋愛映画に涙する、ロマンチック・ラブ・イデオロギーにどっぷり浸かってきた女子には全く理解できないタイプの男子が存在します。それが、超・恋愛淡白男。

アプローチしても全く手ごたえがない。付き合ってても、付き合ってる感じがしない。「あんた、ほんとに彼女なの?」と、話を聞いた友達に言われてしまう。恋愛セオリーがまるで通用しない。そんな彼らは、一体どんな生き物なのでしょうか?

釣った魚にエサやらないどころじゃない!基本的姿勢は「放置」

14
付き合った女性に手間をかけない男に対して「釣った魚にエサをやらない」と言いますが、超・恋愛淡白男子はエサをやらないどころか、水にも入れず陸上に放置です。

彼氏から連絡することはゼロ!メールの返信もない

彼らの第一の特徴として、「付き合っていても、自分から連絡をすることがない」というものが挙げられます。

彼から電話をかけてきたり、メールをしたりしてくることはほぼゼロ。たいていの女子が持っている、「付き合ってるのに、自分から連絡をしてこないなんてありえない」「好きなら相手がどうしてるか知りたいし、声をききたいはず」という常識は通用しません。

彼らからしたら、「付き合っている」ことは連絡をする理由にはならないのです。電話やメールは用事がある時のみ使うものであって、恋愛だからといってそのルールが変わることはないのです。

これが、日常的に顔を合わせる機会がある彼氏ならまだいいでしょう。だけど、遠距離恋愛で彼氏がこういった超・恋愛淡白男だったら、なかなか悲惨なことになります。

筆者の妹がその昔、そんな超・恋愛淡白男に惚れてしまい、自分から告白して付き合ってもらった(彼氏の態度からしてまさにそんな状態でした)ことがありました。遠距離恋愛だったのですが、本当に自分から一切連絡をしてこない。

妹が電話をすれば義理で応えるといった感じで、メールの返信があるのも2回に1回くらい。おかげで妹は、返信せざるをえないようなメールの内容を考えるのに、論文を書く並みの労力を費やしていました。

それまでの恋愛経験からして、彼氏の態度が理解できなかった妹。「私のことが好きじゃないのかな…」と思い悩み、それでも、期待はしてしまうもので、してしまうと余計に辛い。「連絡がこないよ~」と、妹がゴロゴロと転がり回って苦しんでいるのを、うんざりするほど目にしました。

まったく連絡がこないまま、遠くで何をしているかわからない彼氏は、女にとって彼氏ではありません。ただの遠くにいる男です。「今頃元気にしてるかな~…」と、たまに思い出す、その他の存在と同じです。

誘うのは100%こっち!能動的に動く気配なし

超・恋愛淡白男は電話やメールを自分からしないので、自分からデートに誘ったり何かを提案することもほぼありません。

受身一辺倒で、一切能動的に動かない。そんな人材は、仕事だったら「使えねえやつ」と切り捨てられるでしょうが、彼らとて、職場では能動的に業務を行っているのでしょう。恋愛において、その能力を発揮しないだけです。もしくは、動く手間を惜しんでいるだけです。

筆者の友人で、そんな超・恋愛淡白男と遠距離恋愛をしていたYちゃんは、東京在住の彼氏のところへ関西からはるばる、何度も会いに行っていました。会いにいくのはいつもYちゃんのほう。バリバリ働いている彼女が、忙しい仕事の合間をぬって新幹線や夜行バスに飛び乗る姿は涙ぐましいものがありました。

しかし、彼氏のほうからしたら、「女性の方からお金と時間を使って会いに来させて申し訳ない」などという感情は持ち合わせていないようです。当然、「だから俺が頑張ってホスト役をやらねば」などということにもなりません。

来てもらっておきながら、おもてなし精神もサービスも一切なし。ホテルの手配をするのもYちゃん。レストランの予約をして彼を連れていくのもYちゃん。お金も時間も手間も、Yちゃんの方の残高だけが、着々と減っていくのでした。

「誕生日祝ってよ!」と催促してやっと祝ってくれる

超・恋愛淡白男は、イベントごとをマメマメしく祝うという発想もありません。クリスマスは恋人同士で過ごしてプレゼントを交換するものだとか、彼女の誕生日には高級レストランを予約したりサプライズを仕込んでおくものだとかいう思想に触れたことがないようです。

前述の妹の彼氏は、誕生日を伝えていたはずなのに、覚えてもいなかったようでした。結局、「この日、会いたいんだけど…」と妹からアポを取り、デートをすることに。もしかして、覚えていないふりをしているだけで、サプライズがあるのかもしれない。そんな淡い期待を抱いていましたが、デートの時間は刻一刻と過ぎていき、どうやら本気で覚えていないらしいと判断した妹は、「あの、私今日、誕生日なんだけど」と切り出しました。

「へえ、そうなんだ。おめでとう」と彼氏。えっ!!それだけかよ!驚きと絶望に包まれた妹でしたが、きっとこの人は淡白すぎて、彼女の誕生日を祝うという発想を持っていないだけなんだ、異文化交流だと思おう、と心を強く持ち、「だから、祝って」と自らお願いしました。

「いいよ。どうすればいいの?」と、あくまでも指示待ち受身の彼氏。「晩ご飯おごって」と、仕方なくミもフタもない具体的な指示をする妹。そこまでしてやっと、その辺の適当な店で晩ご飯をおごってもらうという誕生日を過ごすことができたのです。

「好き」と言うのは盆と正月だけ!?愛情表現一切なし

16
「愛情表現?なにそれ」というスタンスな彼らには、映画のセリフのような愛の言葉どころか、「好き」の2文字すら期待することができません。

早口で済ませる告白

超・恋愛淡白男子と付き合っている女子は、「一度も好きって言われたことがない」というケースも全く珍しくありません。一体どうやって付き合うことになったのか、好きという感情がないのか、言わないけど好きなのか、解せません。

しかし、「付き合うことになったときだけ、告白のようなものをされた」という幸運な部類に入る女子もいます。ネット上で見かけた体験談に、「一応、付き合うときに告白はされた!だから1回だけ言われたことがある」という女子がいました。

「でも、早く済ませたかったのか、すごく早口で聞き取れないくらい小声でした」。

たった1回の「好き」がそれって、どれだけ言いたくないんだよ!!

「年に1回なら言ってもいいよ」

超・恋愛淡白男子のなかには、自分のポリシーとして、男たるもの、めったやたらに愛の言葉は言わないという矜持を持っている方もおられるようです。

前述した、友人のYちゃんの彼氏がそのタイプ。「私のこと好き?」と聞いても、「そんなこと簡単には言えない」と拒否されるそうです。まるで放送禁止用語的な扱いです。

それでも、言ってほしいのが女子の意地。「どうして好きって言ってくれないの?」と食い下がると、「だって、あんまり言ったらありがたみがなくなるでしょ」と彼氏。「だから、全く言わないわけじゃない。年に1回くらいなら言うよ」と。

正月かよ!!とつっこみたくなります。その年に1回というタイミングはいつ訪れるのか?どうやって決めるのか?やっぱり、盆か正月といったイベントにかぶせてくるつもりなのか?謎は深まります。

恋愛にとって、「好き」という言葉は、関係を維持するためにマメに使用するべきものという認識を、個人的には持っています。だけど彼のようなタイプにとっては、緊急時にしか使うことのできない、伝統の家宝のようなアイテムらしい。

ボディタッチ拒否!?手もつなげないあなたは本当に彼氏?

1
人前でいちゃいちゃしたりするのが嫌、という日本人男子は多数いれども、二人きりでいる時は好きな相手と触れ合いたいもの…超・恋愛淡白男子には、そんな常識すら通じません。

右脳優先な理系男子は、触れ合いが苦手?

性欲は、人によって強い弱いはあるけれど、人の肌に触れたいとか、ぬくもりを感じたいというのは全人類共通のはず…。そう思っていましたが、超・恋愛淡白男にそれは当てはまらないようです。

「ソファに並んで座っていて、彼氏に近寄ってくっつこうとしたら、『隣にいるんだからそんなに近づかなくていい』と言われた」「ベタベタするのは好きじゃないし、性欲もないから月に1回で十分だって言われた」など、驚きの報告が多数あります。人間の恋愛なら当然の、いや動物ですら当たり前に行うスキンシップをも拒否するのが彼らです。

ちなみに、淡白な男子は理系に多いという声があります。理系男子は奥手が多い印象があるし、恋愛経験も少ないから、スキンシップは慣れていないのかもしれません。

それに加えて、触りたいという感覚的な欲求や、ぬくもりや人肌の感触を感じて気持いいと思う触覚は、左脳が司る領域です。理系で右脳の働きが優先されている彼らにとっては、そういう領域が発達していないのかもしれませんね。

「家族が全然スキンシップをしない家庭で、子供のころ母親と触れ合った記憶もないからそういうのは慣れていなくて気持悪いって言われた」という女子もいます。スキンシップは、幼い頃からの経験が影響する要素も大きいようです。

…息子ができたら、小さい頃はちゃんとスキンシップを取りましょうね!

何度もお願いして、手をつないでもらえるようになった

恋人同士なら当然の行為である「手をつなぐ」というのも、彼らにはハードルが高いようです。

付き合った当初、手をつなごうとしたら嫌がられたという体験を話す女子も。しかし、ショックを受けたであろうそのファーストインパクトを乗り越えて、彼女は何度も彼氏に「手をつなごう」と持ちかけたといいます。

その結果、付き合って3ヶ月ほどでやっと、手をつないでもらえるようになったとか。よかったね、と言いたいところですが、何でそんなに女子が苦労しないといけないの、とハンカチで目頭を押さえたくなります。

筆者も、恋愛淡白男と付き合ったことがあるのですが、彼もそういえば手をつなぐのが苦手だったなあ…。こっちからリードしてつなぐと、緊張のあまり手がじっとりと汗をかいていて、つないでいるこっちもなんだか気持悪くて嫌になってきたものです。

恋愛は時間の無駄?!何よりも大切なのは、自分の趣味

17
超・恋愛淡白男子たちが恋愛に対して情熱を注がないのは、そもそも興味がないからとも言えます。彼らにとって恋愛とは何なのでしょうか?

恋愛に時間を使うのは、オフシーズンだけ

またまた妹の彼氏の話ですが、付き合っていた時の彼は、無職でした。仕事を辞めたあとでしたが、専門的な資格を持っていていつでも就職できるため余裕をぶっこいていて、趣味であるスノボ三昧の日々を送っていたのです。

そのため、雪のある場所を求めてどこへでも出かけてゆき、2,3ヶ月はその場所に留まるため、会える機会はごくわずか。会いたかったら、彼女の方から北海道やら長野くんだりの雪山まで赴かなくてはなりません。雪男かよ。

しかも、オンシーズンは滑るのが優先で、会いに行ったとしても現地で放って置かれるので、オフシーズンを狙っていかなくてはなりません。遭遇機会がものすごく貴重な野生生物のごとしです。たまに、都会に帰ってきたと思ったら、2,3日でまたスノボに出かけてしまう。

「彼氏がまた山に行っちゃった…」と、妹が力なく畳の上に転がっているのを何度目にしたことか。

彼にとっては、彼女に使う時間なんて、スノボに比べたら圧倒的にどうでもいいのです。恋愛は、オフシーズンに時間が空いたら、まあお膳立てしてくれるならしてもいいよ、くらいの存在なのです。

彼らにとって恋愛は、興味のない食べ物屋に行くようなもの

突然ですが、ラーメンはお好きですか?

世の中には、ラーメンに情熱を注ぐ人たちが多いですよね。ラーメン専門のグルメ誌はたくさんあるし、有名店のラーメンのためなら2時間並んだり、2時間車を走らせてわざわざ出かけることも厭わない人々がたくさんいることに、本当に驚かされます。

なぜなら筆者は、ラーメンに全く興味がないから。だってラーメンって、ほとんど炭水化物と脂質しかないからちゃんとした食事にならない。だから、昼食か夕食、ましてや朝食にラーメンを食べようという発想がそもそもないし、だからといっておやつにもならないし、よく言われる「酒を飲んだあとにラーメンが食べたくなる」といって夜中にラーメン屋に行くなんて、寿命を1年は縮める行為にしか思えない。

だから、自分からラーメン屋ののれんをくぐることはまず、ないのです。だけどまあ、彼氏がどうしてもと誘うなら付き合うし、不機嫌になりながらも1時間くらいならギリギリ、並んでもいい。それでも、そこまでの情熱をラーメンに注ぐ人のことは理解ができないのです。

超・恋愛淡白男子にとっての恋愛は、私にとってのラーメンと同じようなものなのではないでしょうか。自ら進んでやろうとも、時間と手間とお金をかけようとも思わないけど、誘われたらまあ行くよ、くらいの存在。

だからこそ、それを優先しないことを責められても「え?なんでそんなことしなきゃいけないの?」と、まったく響かないのでしょう。

結婚は勝ち?負け?超・恋愛淡白男子とどう戦うか

10
恋愛イデオロギーと恋愛常識が通じない超・恋愛淡白男子と付き合うことになったら、一体どう戦えばいいのか。彼らと結婚するのは勝ちなのか負けなのか。最後に、検証したいと思います!

種目が違いすぎる戦いに敗退

ちなみに、私が超・恋愛淡白男子とつきあっていたときは、2ヶ月ほどで早々と撤退しました。

こちらから動かないかぎり、いつまでもメールもしてこない彼。それまでの彼氏と違いすぎて、「なんで連絡もしてこないの!」と腹を立てました。しかし、催促するのもなあ、と思い、いつも私からばっかりだから、向こうから連絡が来るまでしてやらない!という意地もあり、様子を見ていました。

待機すること、一週間。二週間。三週間経ったところで、「もういいや」とあっさりさじを投げました。その前にも、「夏休み事件」があったということもあり、この人とは無理だ、と思ったのです。

「夏休み事件」。私は、彼氏彼女になったのだから、当然、長期休暇には一緒に過ごすものだと思っていました。遠距離恋愛だったから、余計に。ところが、「夏休み、どうする?」とウキウキと彼に電話をしたところ、「1人で旅行に行く」と。私に会いにくる予定はないと。

そしたら次に会えるのはいつだよ!それまでにあんたのことなんか忘れてるわ!

私の恋愛のやり方は、スポーツで言うとプロレスです。全身をつかってぶつかりあう、とても暑苦しい営みです。しかし彼の方は、例えるとひたすら1人でやるヨガといったところ。1人でヨガをやっている人に、プロレス技をかけにいっても無駄です。

ということで、私は種目が違いすぎる戦いと超・恋愛淡白男に惨敗したのでした。

誠実といえば誠実、なんだけど…

彼らと戦い続ける女子たちは、「淡白以外は、いい人なんだよねえ。真面目だし、稼ぎもあるし、話してて楽しいし。浮気も絶対してないし、誠実といえば誠実」というようなことを言います。

そうなんです。超・恋愛淡白男子たちの行状を話すと、たいていの人は「えー、それって彼女だと思われてないんじゃない?遊ばれてるよ。他に女がいるよ」などと言いますが、彼らに限ってその常識は当てはまらない。

そもそも恋愛に興味がなく、かける手間を無駄と考えているのだから、浮気や二股なんて面倒なことはしない。ある意味、誠実なのです。

筆者が付き合っていた彼も、「結婚を前提に付き合ってください」と言われて付き合い始めたのです。今考えると、本人はいい加減につきあっていたつもりはなかったのでしょう。本気で、あんな扱いでも結婚まで付き合い続けられると思っていたのでしょう。

そんな彼らと付き合い続けることを選ぶ女子が取る行為は、「そういう人なんだとあきらめる」。それが唯一の戦法のようです。彼らは、「どうして毎日メールくれないの?」とか、「どうしていつも好きって言ってくれないの?」などと、自分の常識にないことを責められるのが何より嫌いだからです。

結婚しても、結婚している気がしない

そんな超・恋愛淡白男と、恋愛常識がないことを責めない、という姿勢で付き合い続け、結婚するに至った人たちの声を拾ってみました。

「淡白すぎて不満だし、寂しいけど、稼いでくるし穏やかだし、浮気もしないし、それなりに仲良く暮らしている」という人。

その一方で、「結婚している意味がわかりません。離婚したい」と、ネット上で相談する人もいます。その人の場合、結婚したものの、彼の提案で財布は別。二人ともめいめいのお金で食材を買い、それぞれが勝手に料理をして食べる。光熱費・家賃は折半。

部屋も寝室も別。休みの日も、彼は自分の趣味のために1人で出かけたり、部屋にこもっていたりするので、二人で一緒に過ごす時間も全くない。そんな生活に彼女は、「一緒に生きている感じがしない。二人でいるのに寂しすぎて、別れたい」と嘆きます。

超・恋愛淡白男は、付き合っている時ですら「私たちってほんとに付き合ってるのかな…」「私って彼の何?ほんとに彼女だと思ってくれてる?」と不安を抱かせる存在。そんな彼らが結婚すると、「私たちってほんとに夫婦なのかな…」「私のこと、ほんとにパートナーだと思ってくれてる?」と思わせる存在に、自動的になりそうです。

超・恋愛淡白男と結婚するまで持ち込むのは、ある意味女性の努力のたまもの。勝利と言えます。だけど、その後人生に負けた…というような事態になる可能性もあるのです。

どちらにしても、どっぷりロマンチック・ラブ・イデオロギーに浸かっている女子にとって、超・恋愛淡白男と付き合うのはかなりハードルが高いと言えそうです!

snsでシェア

  • Twitter
  • hatena
  • facebook