急発展→結婚なんてことも!?旅行先から始まる恋愛のススメ

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旅行に行くとき、旅先での出会いを期待しますか?「出会いがあったとしても、発展するわけない」?

いえいえ、旅先での出会いには、日常にはないマジックが働くことがあるんです。中には結婚まで発展した人も。実際に旅先で彼氏ができた実例から、旅先で発展する出会いをするための心構えをお伝えします!

旅先で彼氏ができた実例集

旅行先で素敵な出会いがあって、恋人になったらとてもロマンチックですよね。実際に筆者の周りにあった、旅で付き合うに至った人たちの例をご紹介します。

一回り年下君と恋に落ちて

医療関係の仕事をしているAさんは、忙しい仕事のストレスを一人旅で発散しています。数日まとまった休みが取れる度に、国内外を問わず惹かれる場所へ出かけ、エネルギーをチャージしてまた激務に戻る生活。

Aさんが、瀬戸内海の直島に旅したときのこと。直島は、アートの島として世界中に知られた島。小さな田舎の島ながら、世界中からアンテナの高い旅行者たちが訪れます。そこでAさんは、一回り年下の大学生と知り合いました。

小さな島なので、旅行者は島マップを手に、徒歩+バスか自転車でアートサイトを回ります。道をきかれたのがきっかけで二人は、一緒にサイトを回ることに。初対面で年齢差があったにも関わらず、気が合って一日一緒に過ごしました。

そして夕暮れ時になり、一緒に回ったアート作品の感想を言い合ったりしながら浜辺で夕日を見ていてすっかり盛り上がった二人は、その日のうちに付き合うことになったのです。

九州と関西で遠距離でしたが、2ヶ月に一度は会い、電話も毎日のようにして、1年ほど楽しい付き合いが続きました。

出会いから二週間のスピード婚!

Fさんは、沖縄の宮古島のゲストハウスでヘルパーをしながら、二週間ほど滞在していました。ヘルパーとは、一日3時間ほど宿の清掃などを手伝うかわりに無料で滞在できるシステムで、のんびりと島生活を満喫していました。

そこで、お客としてやってきた男性と意気投合。二人は、いつか沖縄の島でカフェを開きたいという共通の夢を持っていて、感性も近いことが判明し、「一緒にやろうか」というところまで一気に話が進んだのです。

2日後に付き合うことになり、その2週間後には、結婚して一緒にお店をやることが決まりました。あまりの急展開に回りも驚いて「大丈夫なの?」と心配の嵐。

だけどその2ヵ月後、結婚した二人は宮古島で一緒に暮らしはじめ、今では二人で念願のお店をやっています。お互いに行動力があってフットワークの軽いカップルだからこそですが、こういう運命的なケースもあるんです!

人生のターニングポイントの出会い

Sさんが、北海道でリゾートバイトをしていた時のこと。同じホテルにバイトにきていた男の子と、寮が同じだったことをきっかけに仲良くなりました。

彼は、それまでの仕事に行き詰まって退職し、充電期間に今まで出来なかったことをしようと、旅行がてら北海道にリゾートバイトにきていたといいます。それまで仕事一色だった彼にとって、全く違う価値観を持ったSさんとの出会いは衝撃的でした。

一緒にスノボをしたり、犬ぞりレースを見に行ったりを、Sさんに連れられるままに一緒に遊ぶ日々のなかで彼は、今まで知らなかったような人生の楽しみをたくさん見つけ、Sさんのことが好きになります。

付き合うことになり、二人は北海道を後にします。彼は住んでいた関東からSさんの住む関西へ引越し、同棲することに。この出会いで、人生の方向が全く変わったのです。

それから紆余曲折がありましたが、3年間の交際を経て、二人は今年の秋に結婚することになりました。

旅で運命の出会いをする理由

旅先で、日常ではありえないようなぴったりとくる出会いをした経験のある人は意外とたくさんいます。一体なぜでしょう?

旅では、本来の自分になれる

ふだん、あなたは「素」の状態でいますか?たぶん、ほとんどの人が、職場や学校では多少なりともオフィシャルな自分を演じていると思います。

社会的な役割に合ったものだったり、「自分はこういうポジション」という認識や、周りに与えられたキャラクターのなかから抜け出せない、という思いを持った人もいるのでは?

だけど、旅に出て日常の外に行くと、そこには「どこにも属していない自分」というものが現れます。

学校や職場、家族の中、友達グループの中。どこの輪の中にいるのとも違う自分。言い換えれば、より本来の自分に近い状態になっていると言えます。

筆者がホテルや宿泊施設で働いていたのは、旅行者を見るのが好きだったからです。彼らの、何か荷物を降ろしたような身軽な空気、日常から解き放たれた自由を楽しんでいる顔を見ているのが嬉しかった。

人は、自然な自分に近づくほど、物事の流れもスムーズにうまくいくというのが筆者の実感ですが、旅先でいい出会いがあるのは、鎖や鎧から解き放たれた、より素に近い自分になれるからではないでしょうか。

旅の中では、第六感が研ぎ澄まされる

日常と言うのは、ある意味でルーティンワークです。もちろん、予想できないことはいつでも起こり得ますが、普段の生活を大きく変えるようなことが起こるのは稀なこと。

同じ時間に起きて、同じ朝食を食べて、同じ電車に乗り、同じ同僚に会う。誰でも、ある程度は明日の予想がつく毎日を、淡々とこなしているのではないでしょうか?

けれど、旅に出ると、ぼんやりしていてもこなせるルーティンの外に出ることになるので、いやおうなしに普段使わない精神的筋肉を使うことになります。解放感と同時に、いくばくかの緊張と覚醒が必要になる。

特に、常識や習慣の違う外国や、日本でも自分が住んでいる環境とかけ離れた場所だと、予想外のことに対応していく感覚が研ぎ澄まされます。

それと同時に、ふだん眠っていた感受性も発動して、感覚が冴える。いわゆる勘がよく働く状態になれるのです。そんな時に、ふと気になって向かった場所や選んだ宿で、思わぬ出会いがあったという経験をよく耳にします。

どうすれば出会える?~場所編~

それでは、どんな場所だとそういう出会いが起こりやすいのでしょうか?

国内よりは海外へ

国内よりは海外のほうが、後につながる出会いが起こりやすいといえます。

日本人同士の場合、外国では、同じ国の人間というだけで親近感がわき、声をかけるのが当たり前という感覚が生まれるからです。日本人であふれかえったホノルルなどの特殊な場所でないかぎり、国内よりも知り合いになる確率は高い。

日本人以外でも、旅行者同士は気軽に声をかけあって、行動を共にしたりすぐに連絡先を交換したりするのが海外では普通の光景です。

都会よりは田舎へ

都市部よりは、全体的なペースがゆるやかで人と人とのつながりが残る田舎がいいでしょう。

都市部では、みんな個人主義であまり他人にかまったり気軽に声をかけたりする空気がないですよね?

その点田舎だと、ヒッチハイクをしなくても農作業の帰りのおじいちゃんが軽トラに乗せてくれたり、「どっからきたの」と声をかけられてそのまま家でごはんをご馳走になったり、通りがかりのおばさんがお菓子をくれたりといったことが、日本でもよくあるのです。

そういう他人同士が声をかけ合いやすい親密な空気の中では、自分もオープンマインドになり、必然的に出会いが起こりやすくなります。

田舎でも、小さな村や小さな島など、行動範囲が凝縮された場所のほうがより人と人とが出会いやすいと言えます。

自分の感覚が喜ぶ場所へ

旅先を選ぶにあたって、「ショッピングがしたいから」や「話題の場所だから」というのもいいですが、大切にしたいのは、自分の趣味や感覚です。

なぜなら、同じものに引き寄せられるのは、同じ感覚を持った人間だから。感覚的にすごく引き寄せられる、この場所はきっと好きになりそうな気がする、そんな予感を持って訪れた場所では、不思議と自分と合う人間に合う確率が高いのです。

ダイビングが好きだから、憧れのダイビングスポットがある○○島へ。レゲエが大好きだから、本場のジャマイカへ。尊敬する偉人の足跡を辿りに、その人の故郷へ。そんなふうに、趣味や興味を純粋に追求する目的地選びもいいでしょう。

どうすれば出会える?~旅スタイル編~

次は、どういう旅のスタイルをとれば出会いやすいのか考えてみましょう。

なにはともあれ、一人旅

個人旅行であること。これは絶対条件といえます。もちろんツアー旅行でも、同じツアー内で出会いがあるかもしれませんし、自由行動の間に出会う確率もなくはありません。

だけどツアーでは、全て任せられることから惰性が働き、感覚が研ぎ澄まされるという旅の大切な要素が抜け落ちてしまうのです。それに、スケジュールがきっちり決められた中で偶発的な出会いは起こりにくいと言えます。

そして個人旅行でも、一人旅が絶対におすすめです。友達同士で旅行しても出会いはありますが、最大でも2人旅にしておくのがいいでしょう。

人数が多くなるほど、内輪で閉じた雰囲気になり、外部から声をかけにくくなるからです。また、自分の方でもグループ内だけで完結してしまって、他人と気軽にコミュニケーションをとる感覚を持ちにくくなってしまうのです。

一人で旅をしたことがない、という人は、最初は緊張と不安でいっぱいになってしまうかもしれません。だけど、旅慣れた人であってもいつも多少の不安と緊張は旅につきもの。逆に、それが声をかけやすい要素になったりもするのです。

規模の小さい宿を選ぶ

圧倒的に出会いが多いのは、旅行者同士が交流できる共有スペースのある宿です。いわゆるゲストハウスや、アットホームな雰囲気のあるロビー・コモンスペースのある小規模なホテル、部屋数が少なく旅行者同士が顔見知りになりやすいペンションやB&B。

家族や夫婦で経営しているような宿は、オーナーが旅人同士をつないでくれることもあります。

逆に、部屋数が何百もある大きなホテルや、無機質なシティホテルなどは旅行者同士が仲良くなれるような空気はありません。

男女の出会いでなくとも、旅先でのちょっとしたあたたかな出会いをしたいなら宿選びも重要なポイントになってきます。

長期滞在や、暮らすような旅を

一泊二日や、せわしなく場所から場所へ移動するような旅よりは、まとまった日数、同じ場所にゆっくり滞在する旅のほうが出会いの確率は上がります。

実行できる条件は限られてしまいますが、1、2ヶ月ほどの短期留学もいいでしょう。筆者の友人でも、短期留学で出会った相手と恋に落ちて、婚約者と別れて結婚した人がいます。

これも現在定職があると実行が難しいですが、実例で紹介したSさんのように、短期のリゾートバイトや研修旅行なども出会いにつながりやすいと言えます。一定期間、同じ場所で生活をして同じ体験をするということが人と人との距離を急速に近づけるからです。

筆者が学生の頃、ある会社に1週間ほど住み込みでインターンに行った時に知り合った人と付き合ったことがあるのですが、その会社のインターンで出会った男女はカップルになる確率、さらに結婚までいく確率が高いという逸話がありました。

これは、その会社の理念に共感する=似たような価値観を持った人間が集まるからだと思いますが。

出会いを発展させるためには

いよいよ、旅先でいいなと思える人に出会った。さて、その出会いを発展させるためにはどうすればいいのでしょう?

自分の気持ちに正直になる

旅先で、出会ったばかりでお互いに惹かれあうなんて、そんな映画みたいなことが自分に起こるわけない。これはきっと気の迷いだ、そんなふうに大人ぶってしまうのはやめましょう。

「僕らは、人生の中で何千何万という人と、お互いにすれ違うだけで出会うことはない。それを思うと悲しくなるが、言い換えればそれは人と人とが出会うことの不思議に満ちている」

冒険家であり写真家である星野道夫さんが遺した言葉のように、人と人とが出会うことは奇跡です。

出会って言葉を交わし、すこしでもお互いを知ることができた相手に何かを感じたなら、それを素直に伝えましょう。

「また会いたいと思う」「一緒に過ごして楽しかった」「出会えてよかった」。日常から離れた場所なら、そんな気持ちも言葉にしやすいはず。全てはそこから始まるのです。

次に会う約束をする

旅の不思議で、ふだんならハードルが高いと感じる連絡先交換も当たり前のようにできてしまいます。

連絡先を交換したなら、できればその場で次に会う約束をしてしまうといいでしょう。お互いの住む場所に遊びに行く、お互いの興味のある場所でまた会う、そんなケースが多いようです。

具体的な日時や詳細は後日決めるとしても、「次に会う」という意思確認をお互いにできると、その後付き合う確率が高いと言えます。

盛り上がっても、先走りすぎない

ひとつ気をつけたいのは、お互いに好意を感じて盛り上がったとしても、その場で進んだ関係になりすぎないこと。

これは旅先でなくても、常に言えることです。でなければ、その場かぎりの関係になってしまって、ただの旅先での恥ずかしい思い出で終わってしまうことになりかねません。

いかがでしたか?

人と人との出会いは、時に不思議と魔法に満ちています。旅は、そんな魔法を身近にひきよせる効果的な方法なのです。

旅を出会いの舞台と考えることができたなら、世界中に出会う可能性のある相手がまだ数億人いることになる。そう考えると、わくわくしませんか?

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