男性と女性でこんなに違う?結婚を決意するまでの心理ステップ

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「晩婚化が進んでいる」というフレーズ、さすがにもう聞き飽きませんか?ちなみに私は聞き飽きましたし、見飽きました。でも、それもそのはずなんですよ。晩婚化は今から60年以上も前から、ずっと進み続けているんですもの。

内閣府男女共同参画局によれば、平成24年の平均初婚年齢は男性30.8歳、女性29.2歳。1950年のデータと比較すると、ずっと右肩上がり一直線に伸び続けてきて、男女ともに約5歳ずつUPしているんだそうな。

ただ、平均初婚年齢が20代から30代に移行し始めたせいでしょうか。29歳での結婚を「滑り込み婚」と呼んだり、30代に突入した未婚女性は結婚しないのではなく結婚できない、など。

なんとも不愉快極まりないことを言う無神経な輩もいたりして、ここ数年、なにやらやたらと肩身が狭い気がする…とこぼす20代後半から30代半ばの独身女性の声をよく耳にします。

しかし、そんな一部の世論もどこ吹く風で、いわゆる適齢期の女性と順調な交際中なのにも関わらず、プロポーズをする気配の全くない男性たちも数多くいるとのこと。

そしてそんな彼らの年齢も決して若いわけではなく、30代も半ばどころか、40代近い人もいるというから不思議でたまりません。

彼らはなぜ、プロポーズをしないのでしょうか?

男性が重視するのは交際期間

私の友人は33歳で、一つ年上の男性との交際をスタートさせました。そして34歳の誕生日、今日こそはきっとプロポーズされる、と期待に胸を膨らませて誕生日デートに出かけていったんです。

しかし、結果はまさかの不発。レストランで食事を楽しみ、その後で日帰り温泉に行き、そのまま彼の自宅に帰って終わったそうで…。

彼女からは「私と結婚する気がないのかも知れない」と意気消沈したメールが届き、それを受け取った私も内心、「結婚願望がない男性なのかも知れない」と思ってしまいました。

ところが、それを友人男性4人に話したところ、全員揃いも揃って、「付き合ってからまだ9ヶ月なんでしょ?そりゃプロポーズは早いんじゃない?」との返答が。これには驚きを通り越して、鳩が豆鉄砲…いや、散弾銃を食らったような顔で言葉を失った私です。

「え、だって彼女、もう34歳なんだよ?」と言ってみても、「年齢で結婚するわけじゃない」と一蹴。

「女性が適齢期を気にするのも理解できなくはないけど、そんな平均値や期限を気にするより、お互いの愛情を深めて、コイツと一生一緒にいたいなって思える安心の保証のほうが大事

そう言い切られてしまうと、なんだか逆にこちらが非常識なことを望んでいるかのような気にさせられる悔しさったら。

じゃあ一体何年経てばその安心の保証とやらは得られるの?という質問に対しては、「相手にもよるけど、大体2年から3年は欲しいよね」だそうで。結婚に踏み切る目安が、女性が年齢重視なのに対し、男性は交際期間と充実度に重きを置いているということでしょうか。

ちなみにこの4人の男性陣、全員既婚者です。全員の結婚時の年齢と交際歴を挙げてみると…

  • Aくん 38歳で、32歳の彼女と結婚。交際歴3年
  • Bくん 28歳で、29歳の彼女と結婚。交際歴9年
  • Cくん 30歳で、30歳の彼女と結婚。交際歴2年
  • Dくん 22歳で、24歳の彼女と結婚。交際歴1年6ヶ月

ひとり例外的に若いDくんは、いわゆる授かり婚だったため、結婚に踏み切る決意は彼の内側からではなく、天から降って湧いたようなものだったみたいです。

でももし先に新しい命が宿らなかったなら、たとえ今の奥さんと結婚することになったとしても、やはりもう少し長い交際期間を経てから結婚したかったそうな。いやはや。

結婚に夢を見ているのはむしろ男性のほう

それでも私は友人男性らに、「そりゃあ安心や保証も大事だけど、そんなこと言ってたら出産リミットを超えちゃうかもしれないよ!」と食い下がってみました。

しかし、世の中には35歳を過ぎてから結婚しても子どもに恵まれている女性だって大勢いるし、俺の上司なんて40過ぎてから2人の子どもが出来て幸せそうで…、と話が逸れる始末。

いやいや、可能か不可能かって話をしているわけじゃなくて、実際にそういう人がいるんだとしても、遅いよりも早いほうが身体への負担も少なくて済むだろうし。

出産の話に限らず、いつか家を買うときのローンだって、結婚が遅くなればなるほど老後に響いてくるんですよ?

でも皆のんびりと笑って、「んー、まあそれはそうだけど、でもなんとかなるんじゃない?どんなことも二人で乗り越えられると思うから結婚するわけだし」なんて、これまた悠長な。

君たちの人生設計は甘すぎる!私が憤って鼻の穴を膨らませていると、4人の内の1人がこんなことを。

「女よりも男のほうが社会のことをよく語るけど、でも実際、男たちが話してる社会って会社内のことだったり、せいぜい業界内ぐらいのことでさ。現実なんて見てないよ。男はいつまでも夢見る生き物だから、結局、現実的な人生設計は女性任せじゃない?」

うーん、なるほど。一般的に結婚に夢を見るのは女性だと言われますが、実際に夢の中で生きているのは男性のほうなのかもしれないですね。

もし逆の立場だったら?

今度は逆に、友人男性から私が質問をされました。

「もしお前がまだ20代前半のときに、結構年上の男と付き合ったとして、半年ぐらいしか経ってないのに、早く子どもを産んでくれないと子育てにかける俺の体力が減る一方だから、今すぐに俺の子どもを産んでよ、って望まれたらどう?そうだね、って納得する?」

あー、あー、えっと…。そうか、そういうことか。20代後半から30代前半には結婚して、出来るだけ若い内に出産したいのが女性の常識、というところにばかり目が行きすぎていましたが、もし逆の立場だったら。

仮に男性から「俺はもう結婚するのが当たり前の年齢だから」と自分の都合を振りかざされて、だから結婚してくれるのが常識なんじゃないの?と言われたら…。

そうですね、すんなりは頷けないかもしれません。それどころか、私が非常識だと捉えた男性側の弁論を、そっくりそのまま返すかも…。

「年齢とかじゃなくて、大事なのはお互いの気持ちが結婚に向けてちゃんと育ったかどうかでしょ?」なんてね。この質問には完全にしてやられました。気分は完敗です。

”察してもらう”を諦めることが第一歩

これはもう「適齢期の女性と付き合う=早いうちにプロポーズするのが常識」という考え方を捨てたほうが良さそうです。

女性には女性の都合があるように、男性にも男性の都合があって、女性に男性の都合がおいそれと理解できないのと同様に、男性も女性の都合を容易に想像することはできないんでしょう。

もちろん女性としては、こちらから何を言わずとも、期待を汲んでもらえて、絶好の機会に絶好のプロポーズをされたいですけどね?気持ちはよーく解かります。

でも、それを延々と待ち続けて、いずれその期待がどんどんと焦りに変わり、さらには苛立ちや悲しみにまで発展させてしまっては、せっかく楽しいはずの交際期間も色褪せてしまいますから。

それならばいっそのこと、”察してもらう”は潔く諦めて、受身の姿勢をやめてみましょう。なにもプロポーズされるのを諦めろってことじゃないですよ?まずは、察してもらうことは無理なんだ、ということを理解しようとするだけでいいと思います。

そうすればきっと、待つことに縛られて身動きのとれなくなっていた自分自身が解放されて、これまでよりちょっと楽に呼吸ができるようになるはずです。

結婚の話を自分から切り出すステップ

そして、なにも言わずに背中で解かってもらいたいお年頃を無事に卒業できたら、今度は背中ではなく、真正面から彼と向き合う覚悟を決めましょう。彼の口が開くのを今か今かと待ち侘びていた自分にサヨナラをして、自分から口を開く準備をするのです。

もちろん「私と結婚してください」という逆プロポーズが出来るなら、それも充分アリです。でも、そこはやはり一生に一度のこと。

どうしても決めゼリフは彼から言ってもらいたいのであれば、ゆっくり話し合えそうなタイミングを見計らって、「大事な話だから、ちゃんとお話しするね」と正々堂々と切り出しましょう。

そこでまず伝えるのは、私はあなたのことを心から好きだと思っている、ということ。どんなに気持ちが走ったとしても、この自分の想いをちゃんと伝えるというステップだけは飛ばさないように。

それがあるのとないのとでは、これから話そうとすることの伝わりやすさが格段に変わってくるはずです。結婚を決意する上で男性が欲するという、”コイツと一生一緒にいたいなって思える安心の保証”にも繋がりますしね。

想いを伝えたら、そのあとはもうごちゃごちゃと飾り付けをせずに、「私はいつかあなたと結婚したいと思って、今一緒にいるの。あなたはどう思ってる?」と尋ねます。

焦らせるつもりはないの、とか、別に今すぐでなくていいんだけど、とついつい付け足したくなりますが、それも頑張って抑えてください。話の方向性が定まらなくなりますし、「いつでもいい」というニュアンスになってしまっては、元も子もありませんから。

彼の答えがYESだったら

もし彼から「俺も結婚したいと思ってるよ」と言ってもらえたら、そこからは先手必勝でいきましょう。彼が思っているだろうことを先に言葉にしてしまうのです。

「本当はこういう話って、じっくり付き合ってから切りだすものって思ってた。もう結婚しても大丈夫って確信できてからするものだ、って。でも大事なのは、幸せになれる保証じゃなくて、幸せになろうとする覚悟なんじゃないかな、って思うようになったの」

結婚に大事なのは保証よりも覚悟よ、そして私にはその覚悟があるからこういう話を切り出しているのよ、と、彼に伝えることができます。その上で、こう続けましょう。

「それに、自分の年齢でちょっと焦ってもいる。世間体を気にする気持ちもゼロじゃないけど、それよりもいずれ子どもを産みたいし、出来るだけ若いほうが高齢出産のリスクも減らせるし。これからもずっと気長に待っていられる余裕は、正直言ってあまりないかも…」

結局のところ、素直なのが一番に違いないんです。これからもずっと…の部分は場合に応じて、1年も2年も、とか、○歳まで、など具体的な期間を入れるのもいいかもしれません。そして最後は、とびきり可愛い笑顔で「待ってるからね」と話を切り上げましょう。

彼の答えがはっきりとしたYESじゃなかったら

君のことは好きだけど今はまだ結婚は考えられないとか、仕事や経済的な事情が許さないなど、結婚が近い話じゃなさそうな反応が返ってくることも充分にありえるので、そのときにどう応じるのかも、事前にちゃんと考えておくのがベストです。

ここで動揺してしまうと、彼が申し訳なさを覚えるでしょうし、二人の間に気まずさが残ってしまうかもしれませんから。

もし彼のリアクションが好感触とは言い難いときは、落ち込みそうになる気持ちをなるべく隠して、「そっか、わかった」と爽やかに応じるように努めましょう。ずっと待ちの姿勢でいたあなたから、大事な話し合いを切り出せただけでも、もう充分立派なんですから。

このあとどうするかは、一旦持ち帰ってゆっくり考えることができますし、「思っていることを話せてよかったし、聞けてよかった」と締めくくって、ひとまずその話し合いを終えましょう。

結婚したいと焦る自分を責めないで

年齢、世間体、親の催促、友人や同僚の結婚ラッシュなど、結婚に焦る女性の理由はさまざまですが、理由がなんであったとしても、今の恋人とどうしても結婚したい!と切に願う自分の気持ちを、どうか否定だけはしないであげてください。

あなたが自分自身に問うべきことは、たった一つだけ。彼のことが好きですか?

もしこの質問に、はい、と答えることができるなら、あなたが今感じている焦りは不純なんかじゃないです。もちろん間違いでもないです。この人だ、という人を見付けたんですもの。なにがなんでも欲しいと思うことは自然ですし、とてもしあわせなことです。

たとえ真正面から話し合ったとしても、トントン拍子に結婚話が進むとは限りません。でも、二人の将来にとって大事なことに二人で向き合った、という事実は残りますし、それはきっとあなたと恋人の今後の絆を深めてくれるはずです。

お二人の関係が末長く、より確かなものとなっていきますよう、遠くより祈っています。

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