とりあえず?好きかわからないけど付き合う男の心理8つの秘密
告白してOKをもらった!と喜ぶ女友達を見てて、ふと気がついたことがあります。その告白された男性は、はっきりOKをしたわけではありませんでした。
「じゃあ、とりあえず付き合ってみる?」というノリ。告白されて、実は両思いだった、ということはあまりないと思いますが、なんだかその煮え切らない返事に疑問を抱きました。
好きかどうか、まだわからないのなら「まず友達から」となると思いますし、「とりあえず」という言葉も最後の疑問形の部分も、自分では決められないから決断を委ねているように感じました。
まだ好きでもないのに、とりあえず付き合うって、どういうことなのでしょう。こんな優柔不断で曖昧な男性の心理から8つの秘密をご紹介したいと思います。
1、嫌いじゃなければOK
守備範囲が広い、と言えば聞こえはいいですが、男性の中には「ブスでなければいい」とか「若い女性だったらいい」というように、好きなタイプを限定しない人がいます。
好きなタイプを限定してしまうと、自動的に恋人候補の範囲も狭まります。絶対こんな人でなければ嫌だ!と思っていれば、一生そんな人と出会えない可能性だってあります。
ほとんどの男性は、感じが良くて気が合う、長く付き合っていけそうな女性、を探しているのかもしれません。それが好きなタイプの女性でなくてもいいはずです。
交際で重要なのはお互いの相性だと思います。こればかりは実際に付き合ってみなければわかりません。
生じる温度差
しかし、引っかかるのは「とりあえず」という「決断を先延ばしにする姿勢」です。自分が誰かを好きな時は何もわからないで舞い上がっていますが、第三者として客観的にみると一目瞭然です。
もし、彼の好きなタイプの女性が現れて、その女性から告白されたのなら、もちろん間違いなくそちらへ転がってしまうのでしょう。
しかし、「とりあえずの彼女」を作っておくことに、何の罪悪感も持たないのでしょうか。そこに男性と女性の意識の違いによる温度差があるような気がします。
昔は日本でも、一夫多妻制があり、夫が一人に対して妻が複数いることがありました。これは理にかなった制度でもありました。
有能な男性は、財産もあり土地もあり、多くの人を養うだけのお金も持っています。そこへ複数の女性が嫁ぎ、多くの子を残します。有能な男性の遺伝子からは、有能な子が生まれる可能性が高いからです。
そううまくはいきませんが、計算上はそうなる可能性が高かったのです。なので、モテる男性は自動的に有能ということですし、モテない男性はそれ以外、となるのです。
しかし、現代の結婚は一夫一妻制となり、一人に絞らなければなりません。女性にとって、モテる男性と交際できることは一種のステータスとなります。
付き合う、ということは独占権を手に入れたようなもの。今あなたは私と付き合うと決めたのだからほかの女性とは交際できませんよ、という意味です。
しかし男性にしてみれば、自分の遺伝子を残してくれる女性は、少ないより多い方がいいはずです。もし好きではないからと言って、「付き合えない」と切り捨ててしまうのは、遺伝子を残せない可能性を高めてしまいまする。
そこで、「とりあえず」という曖昧な表現が登場します。口には出さなくても、心の中で思っている人は多いかもしれませんが、やはりそれはソフトな表現の「キープ」「保留」という意味ではないでしょうか。
2、はっきりさせない?
好きではない人、全くタイプではない人にも「好きだよ」「素敵だね」と言われるのは嫌な気持ちはしないはずです。
もし、そんな人に嫌われてしまったら、折角の味方を失ってしまうことになります。そこで、白黒はっきりした表現を避けて遠まわしに伝える方法があります。
嘘ではないけれど
ストレートな表現は、切れ味が鋭く、味方さえ切ってしまうことになります。どうしても伝えなければならないことは、オブラートに包んだ表現でやんわり伝えることが賢い選択でしょう。例えば、
セリフ | 本音 |
---|---|
家庭的だね | 田舎っぽい、ダサい、地味 |
肌きれいだね | 他に褒めるところがない |
頭いいんだね | プライド高いんだね |
休みの日なにしてるの | デートに誘いたい |
へえ、すごいね | ついていけない |
個性的だよね | この女めんどくさい |
このように、嘘はつかずに柔らかくコメントすることによって、自分は意見を言ったことになるし、相手は都合よく勘違いしてくれる、という連鎖が起こります。
抽象的な言葉の裏には、本音が隠れているのです。しかし、それに気づかない女性は、ポジティブに受け取ることによって喜びを感じることができます。
お互いに嫌な気がしない、という意味でその場の空気は保たれますが、男性の本音は女性に伝わっていません。
本音と違う
全て本音でぶつけ合う、というのは男女間では難しいでしょうし、あまりしないのかもしれません。ただ、男性の言葉が全て本音であると思っていては、うまく利用されてしまうかもしれません。
本音と建前を使い分けることによって、多くの女性を味方にすることができれば、モテる男性になれるわけなので、そんな男性にしてみれば質より量。
好きな女性一人より、多くの女性にモテたいという意識を持っている男性も中にはいます。もし、そんな男性が「とりあえず」で付き合ったとしたなら、女性が考えているような「交際の形」とは異なる可能性があります。
わざとはっきりさせないのは、数を失いたくないから。できるだけ多くの女性をキープする為には、語尾を疑問形にして結論を後回しにする男性もいるのです。
3、フリー期間という隙間
誰とも交際していない状態の、フリーの期間。この期間を酷く嫌う男性がいます。常に女性と交際していなければ気がすまないのです。
理由は様々ですが、寂しいとか、かっこわるいなど。また、他の男性と比べて、恋人がいることで勝っている、ランクが上、というようにステータスだと感じている男性もいます。
女が途切れない男
男性が「俺はモテる男だ」と他の男性にアピールできる場面とは、どんな場面でしょうか。バレンタインのチョコの数でしょうか、それとも告白された回数、付き合った女性の人数。
どれも、数字で目に見える状態にしてアピールしなければ比較対象できません。そして、それが嘘ではなく本当だと実証する必要があります。それが「今つきあっている彼女がいる」です。
嘘だろ、と言われたら、写真を見せてもいいし、実際に会わせることもできます。本当のところの男の資質がどうであれ、彼女がいることで、男としての点数は上がるのです。
そのような男性の場合、フリー期間は避けたいところです。本命彼女にフラれても、次に出会う本命までの間、繋ぎがほしいのです。
そこで、(別に好きじゃないけど)とりあえず付き合う?という返事となります。この「とりあえず」は、フリー期間を埋めるための、自分へ向けての「とりあえず」です。
隙間を埋めるための代用品という考え方でしょう。いないより、いたほうがマシ、と彼が考えているのなら、時期が来ればお別れすることになるかもしれません。
失恋したばかりの男性
また、大恋愛から大失恋をした男性である場合も、とりあえず隙間を埋めようとします。このような人は、数や体裁よりも、失恋を癒すことが目的です。
本当に好きだった彼女にフラレてしまって、自暴自棄になり、立ち直るには新しい恋をしなければならないと思っているのです。
しかし、心はまだ元カノに向かっていて、目の前の彼女は見えていないかもしれません。もしくは、元カノへのあてつけとして別の女性との交際を受け入れようとしているのかもしれません。
いつまでも、なんだか自分に興味を持ってくれない、好きになってもらえない、というのであれば、もしかすると彼は、隙間を埋める為だけの付き合いとして割り切って交際しているのかもしれないのです。
4、心と体は別なんです
女性は好きな男性とでなければセックスしたくないと思う方が多いと思いますが、男性は「好き」と「セックスしたい」は別のカテゴリーです。
好きだしセックスもしたい、という場合もありますが、好きじゃなくてもセックスはできる、という場合もあるのです。
たくさん遺伝子を残す
女性が生涯に出産できる人数には限界があります。次々に生んだとしても、約10ヶ月間はお腹の中で育てなければならないからです。
その点、男性は多くの女性と関係を持てば、いくらでも遺伝子を残すことができます。もちろん限界はあるでしょうが、女性よりははるかに生涯に残せる遺伝子の数は多いのです。
その為には、数という点だけ見て、どんな女性とも関係をもてなければいけません。目的はたくさん残す、ということですから、健康な子供を産んでくれそうな人であれば相手は選びません。
そんな背景から、女性に「あなたの子供を産みたいです」と言われれば、断る理由はありません。そこに恋愛感情は必要ないからです。
女性から告白されて「とりあえず」のOKを出せるのは、好きかどうかは別として、「この人とならセックスしてもいいかな」という意味でのOKかもしれません。
好きじゃない女ほど
しかし、「好きな女とのセックスと、そうでない女とのセックスは違うんだ!」と仰る男性がいます。それはそのとおりです。
男性だって、できることなら好きな女性とセックスしたいはずです。けれど、好きな女性とはできないセックスもあると思います。
それは愛がない故にできる無責任なセックスです。好きな女性とのセックスは、相手を思ってのことなので無理なことは強要できません。
しかし、好きじゃない女とのセックスであれば、嫌われても構わないので、無理な要求もしやすいのです。
好きじゃないけどとりあえず付き合う女性には、もしかすると無理な要求がしやすいのかもしれません。大切にしなくてもいいからです。
もし、付き合っていて無責任なセックスだと感じる瞬間があれば、本命とは思われていない可能性があります。
5、受身でいたい男
プライドの高い男性がいます。自分に自信があってもなくても、プライドを傷つけられることを許さないのです。
例えば、自分は走るのが速いはずだ、と思っている男性がいます。本来なら、本当に速くなるように努力したりしますが、この人は「走れば速くないかもしれない。だから走らない」と考えます。
走らない限り、頭の中では「きっと走れば速い」というプライドを持ち続けることができるのです。ところが、もしいざ走らなければならない場面に遭遇すると、実際に走ってもさほど速くなくて、プライドが傷つきます。
このプライドが傷つかないように、どんなことがあっても絶対に走らない人。それが、受身でいたい人かもしれません。
負けを認めたくない
「じゃあ、とりあえず付き合ってみる?」と、疑問形で返す場合、自分で決断することを回避できます。最終的に決断するのは彼女となります。
この時点で彼は「頼まれて付き合ってあげている」という立場になります。決断したのは彼ではないので、その後何があっても責任逃れができる、と思っているのです。
最終的には「付き合ってほしいと言われたから、付き合ってあげていた」「とりあえず付き合ってみただけで、好きだったわけじゃない」と逃げることができるのです。
こうして自分のプライドを守って、彼女に責任をなすりつけることができれば、少なくとも負けを認めなくて済むと思っているのでしょう。
これは、自分から好きになった人に告白されるとフラれると思うので怖いのですが、女性から告白されたらフラれても自分から好きになったわけじゃない、と言い逃れできるので、自分からは絶対に告白しない人です。
人によってどこにプライドを持っているのか、それぞれ違うと思いますが、自分のプライドの為に誰かを利用するような人だとわかったら、自分も利用されているのかもと疑ってみてもいいかもしれません。
言いなりになる人
また、受身の人の中には、自分の意見を持たない人もいます。プライドがないことがプライド、とでも言うのでしょうか。
人によく従い、反論しない人です。このような人の場合は、付き合うことになったからには、彼女に従う、と決めた人です。
彼女の言うことに相槌を打って、隣にいれば、自分の頭で考えなくてすみます。彼女に優しくしていれば、彼女が機嫌よくいてくれるので、それでいいのです。
最初は彼が優しいと思って嬉しいかもしれませんが、どう思うか尋ねても答えがなかったり、常に「いいと思うよ」と肯定ばかりして、話し合いにならない場合は、このタイプの男性かもしれません。
6、誰でもいいわけじゃないけれど
とりあえず付き合う、とは言っても、嫌いであれば断っていたでしょう。ということは、流石に彼でも「誰でもよかった」というわけではないと思います。
例えば、100人女性がいるうちで、本命が1人、可愛いなと思っているのが20人、絶対に付き合えないなという人が20人いたら、その残りの中くらいには入っていたことになります。
自分と同じくらいのレベル
人には分相応というのがあります。自分がこれくらいのレベルであれば、付き合う相手も同じくらいのレベルであればいい、ということです。
日本には現在、階級制度はありませんが、身分が違っては結婚できないこともありました。農家に生まれれば自動的に農家同士で結婚するような感じです。
これは、同じような環境で育っていれば、同じような価値観なので、うまくいくだろう、という利点もありました。
では、現在もなぜ分相応が必要なのでしょうか。高校時代や中学時代にも経験があるかもしれませんが、スポーツ万能で成績も優秀であれば、学校の中でも人気者になっていたと思います。
その逆で何も成績がよくない人は、あまり人気がなかったりします。何故か能力によってランク付けがされていて、下のランクに所属する人が、学校の人気者でモテる女性と付き合うことは釣り合わないと思われます。
理想的なのは、同じようなレベルの女性と付き合うことです。そうすれば、自分たちも満足できて、まわりからも祝福されるのです。
100人いる女性の中の本命一人が、一番人気の女性ならば諦めるしかありません。男性も100人いる中で、自分がどの位置にいるか把握し、そこと同列の女性と一緒になれたら理想的です。
自分の気持ちより相性で
「とりあえず」は、もしかしたら、そのような理想的な条件が揃った上で、たぶん付き合ってみたら案外うまくいくかもな…という期待をこめている可能性があります。
いくら好きでも、相手から好かれても、相性が悪いとどうにもならないときがあります。自分の感情はさておき、誰でもいいわけじゃないけれど付き合うにはいいかもしれない、ということです。
特別に好きじゃないから、それなりの相手だからバランスよく付き合うことができる、という場合もあります。それに、最初は好きじゃなくても、長く付き合ううちに好きになることもあります。
ネガティブな発言のようですが、ポジティブな意味を含んでいないとも限りません。いい加減な気持ちかどうかは、付き合っているうちによくわかると思います。
7、交際するとは
「私たち今付き合ってるんだな」と実感できる瞬間は、どんな時ですか?手をつないで歩いてる時ですか?それともキスした時でしょうか。
結婚と違って、交際することは契約関係ではありません。つまり、いくら約束したとしても口約束となります。
いくら「彼は私のもの!」と言っても、彼にその気がなくなれば、いつでも解消できる関係です。そこで、交際する、という認識について考えてみたいと思います。
付き合っている認識がない?
「じゃあとりあえず」な関係の彼は、そもそも「付き合う」ってどのようなことだと考えているでしょうか。週末はデートして、メールや電話で連絡を取り合う仲のことでしょうか。
それとも、彼女ができたことによって、他の女性と遊んではいけないということでしょうか。または、それを通り越して、キスしたりセックスできる権利を手に入れたと思っているでしょうか。
男女が交際する、ということの定義は、人によって違うようなので、どこからどこまでが恋人とすることなのか、明確ではありません。
現に、恋人とセックスフレンド、というように分けて考えている人もいます。高校生なんかでも、手をつないで歩くだけで恋人として満足するような人もいて、まちまちです。
つまり、女性が「付き合ってください」と告白して、男性がOKを出しても、そのOKはどこを指してOKと言っているのか、実はわかっているようで全くわかっていないのです。
女性が思い描いている「付き合う定義」と、その男性がOKを出した「付き合う定義」が合致しないことだってままあります。
話し合うことの重要性
そこで「じゃあどうしたらいいの!?」と慌てる前に、彼とそのことについてよく話し合ってみてはいかがでしょうか。
考え方の摺り寄せです。持っている認識に違いがあれば、後々すれ違いに発展します。曖昧なものははっきりさせることで形を表すのです。
特に「とりあえず」の彼の場合、どうして曖昧な表現をしたのか、後になってから不安になる原因ともなります。
- 付き合うとはどういうことだと認識しているか
- どうして付き合うことに同意したのか
- 付き合うことによって何をしたいのか
これらについてお互いの意見を出し合えば、もし大きな認識の違いがあってもそこで摺り寄せて着地点を見いだせると思います。
彼が何を考えているのかわからない!と不安になる前に、どうして「とりあえず」だったのか、彼の口から説明してもらいましょう。
8、告白されると好きになる
たくさんの人がいる中で、全ての人を恋愛対象として判断することができますか?この人は違う、この人はいい感じ、と全部の人を見ることはできないと思います。
好きになれるかどうかは、その人を深く知ってみないとできないことです。それを多くの中から、見た目や雰囲気だけで選び出すのは困難かもしれませんが、我々はそれを簡単にしてしまうことがあります。
数回しか会ったことがない人、遠くから見ていただけの人、初めて会った人。気になって、付き合ってみたい、深く知りたい!と思った時、告白してしまいます。
けれど、その「好き」の根拠はどこにあるのでしょうか。その人の何を知って好きになったのでしょうか。
付き合う=とりあえず
今までずっと長い間友人で、お互いのことを深く知っている間柄であれば、好きかどうかはすぐ答えられると思いますが、出会ってから日が浅い人のことは、好きかどうか即答できません。
「とりあえず付き合う」と聞くと、なんとなくネガティブな表現に聞こえますが、まだ深く知らない人を知る作業が付き合うことならば、好きになるのはその先です。
曖昧な表現ではなく、まだ何もはじまっていないという意味です。少なからず興味はあるので、今から知りたいということです。
好きになる努力をする
人の良い部分というのは、見過ごしがちです。注意深く見ていないとわからない部分だったり、隠れた部分に素晴らしいものが潜んでいることもあります。
表面的なところは、いくらでも偽ることができるので、数回会ったくらいではその人の何も理解できていないはずです。
もし、彼が「とりあえず」付き合うことにしたのなら、それは優しさかもしれません。面倒だから付き合わない、という選択の方が楽なはずです。
しかし、付き合うことにしたということは、好きになる努力をするということです。今までは何とも思っていなかったけど、好きな部分を探してみますよ、という意味です。
「とりあえずって何? 曖昧に答えてるんじゃないの!?」と思うこともありますが、好きと言われると好きになることもあります。
その「とりあえず」が、彼自身に向けてのものか、または決断を濁す為のものか、はたまた、女性に対する優しさなのか…その違いによって随分、彼の本音も変わってきます。
もし疑問に思ったなら、発言した本人を問い詰める前に、「”とりあえず”の後は好きになったのかどうか」を確認してみてもいいかと思います。