デブ女でも恋愛OK?ぽっちゃりブームが来たって本当?【後編】

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では実際、デブジョの魅力とはどこにあるのだろうか。これを知ることで女性が思うぽっちゃりブームがやってくるのかも知れない。

ぽっちゃりブームの真偽も含めて、現在進行形でデブジョと付き合っている男性に話を聞けることになった。

小洒落た喫茶店の店内で待っていたのは、チェックのシャツを今風に着こなした清潔感のある30代男性Nさん。

中肉中背といった風貌で、同じ職場にいたら恋に落ちてしまうかも…、と胸をときめかせる女子がいそうな甘いマスクをしている。

デブ女でも恋愛OK?ぽっちゃりブームが来たって本当?【中編】では、相手を選ばなければ恋愛のチャンスはデブジョにもありそうだとのイメージを持っていた筆者だが、これはイメージを改める必要がありそうだ。

しかし彼女の姿を確認するまでは男性の「ぽっちゃり」は信用できない。なにしろぽっちゃりと言えば「安めぐみ!」などと、とんでもないことを言い出すのが男という生き物なのだ。

警戒しつつ彼女の写真を確認させてもらうと、確かにぽっちゃりというよりデブジョに当てはまるような体型をしていた。

少し恥じらうような感じで「これが彼女です。」と写真を差し出すNさんに、彼女に対する愛を感じる。Nさんなら適任といえそうだ。筆者は早速Nさんに話を伺うことにした。

――お付き合いされている方がデブジョということですが、もともとデブ専というわけではないんですか?男性(以下Nさん)「もちろんそういったふくよかな女性を好きな人も沢山知っていますが、僕の場合はそうではないですね。むしろ今の彼女と付き合う前は、デブなんて(恋愛)対象外と思っていましたから。」

――そうなんですか。それではデブジョである今の彼女とお付き合いに至るまでの、心境の変化といいますか、交際することになったきっかけはなんだったんですか?

Nさん「今の彼女はとにかく性格が良かった。ニコニコ笑っていて、包み込まれるような安心感みたいなものがあって。友人として一緒に居て居心地の良さをとても感じましたね。その内、ふとしたきっかけで彼女に触れる機会があったんですが、それ以来彼女のさわり心地の良さの虜です(笑)。」

――さわり心地ですか(笑)。確かに痩せている人より、肉付きがいい女性の方が気持ちいいですよね。私自身もふくよかな友人を抱きしめた時、男の人っていいなあという感想を持ったことがあります。その友人が飲み会の席で泥酔した男性にずっとお腹を揉まれていたのを目撃して、衝撃を受けたこともありますし。

Nさん「そのお腹のお肉をずっと揉んでいた人の気持ち、わかるなあ(笑)。本当に気持ちいいんですよ。下ネタNGの人には話づらいけど、Hしていても痩せている人にはない気持ちよさがある。中まで包まれているような、独特な感触っていうんですかね。」

――…そんなものですか。(生々しい話にちょっと引く。)

Nさん「そんなものですよ。この感覚というのはやはり、デブの女の子と付き合った人はみんなあるって言いますね。それは置いておいても、自分たちにはない柔らかさだとか、そういうものに対して母性に似たものを感じるのかも知れません。今はもう、鎖骨が埋まっているような子に目がいってしまいます。」

それでもまだデブジョについては友人の中で需要が高い状況とは言い難いというNさん。ぽっちゃりブームの真偽について尋ねると、残念ながらあまりブームが来たようには感じないというのが率直な感想だそうだ。

…まあ、そうでしょうね。そんな都合のいい話、簡単な儲け話と同じくらい信憑性に欠けているもの。わかってた、私。別れ話を口にするヒロインのように筆者が絶望に打ちひしがれた時、Nさんが救いともとれる発言をした。

しかしやはり体型から入るとしても、最終的には人間性で好きになり、好きになったら他人には欠点に思えるところもかわいく見える。」というのが、Nさんの実体験に基づく持論らしい。(Nさん、いいこと言った!日本男性みんながNさんみたいだったらいいのにっ。)思わず掌を強く握りしめてしまった。

そう、私たちは既存の価値観ばかりに囚われて、肝心なことを忘れてしまっていた。同性でも素敵と思える女性は何もスタイルがいい人ばかりではない。

女性でも憧れるような魅力的なぽっちゃりさんやデブジョが世の中には数多く存在し、そういった女性を男性が放っておくはずがないのだ。

自分の体型や欠点ばかりにとらわれず、前向きに輝いている女性は、やはり誰から見ても魅力的ということ。ブーム云々ではなく、確固たる自分に自信を持てるように努力することがいい恋愛をする第一歩といえそうだ。

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