もう無理しない!沈黙を武器にする目からウロコの初デート会話術

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付き合い始めた彼と初めてのデート。もしくは、気になる人と始めて二人で遊びに行く日。

半日、もしくは1日中初めて一緒に過ごすとなれば、気になるのは会話が続くかどうか…という人も多いのでは?

デートは生モノ。どうなるかは当日にしかわかりません。うまくできるか心配するより、自然体で楽しむ会話術、提案します!

会う前に会話の準備はしない

デートの前に何を話すかあれこれ考えてしまったりしませんか?だけど、それってムダなことだったりします。

シュミレーションは役に立たない?

筆者が関西人だからでしょうか。常時、笑いを取るためのネタ、頻出させる鉄板ネタをストックしていて、会う相手によってどれを出そうかと事前に考えたりするのは。

(大昔に参加した盛り上がらない合コンで、隣にいた男に「何か面白い話してよ」と、男としてだけじゃなく人としてどうかと思うようなムチャ振りをされた時、即座に話した内容で笑いを取ってやった経験は関西人としての誇りです。女としては否ですが)

だけどいざ話してみて、不発だったり予想したツッコミが得られなかった時はけっこう残念なものです。

そんなボケツッコミのネタでなくても、まだよく知らないお相手との初デートとなれば、事前にどんな話題を振ろう?と考えたり、会話のシミュレーションをした経験がある人もいるのではないでしょうか?

だけど、相手が同じシナリオを渡されているのでもない限り、シミュレーションって役に立たないですよね…。「私がこう言ったらこう返してくれるはずだったのに、ちゃんとやってよ!」と、思った通りに進まないことにイラっとするなんて本末転倒なことになってしまったりね。

生セッションを楽しむ気持ちを持とう

ジャズのライブは、オーケストラやポップスとは違うスリルとキラキラにあふれています。それは、大半がメンバー間のその場の空気で変わっていくアドリブだから。とっても生モノ感があるのです。

デートの会話も、事前にあれこれ考えたりシミュレーションしたりするより、自分の身ひとつだけ持って行って相手との生セッションを楽しもう!という気持ちが大切。

お互いの楽器を鳴らし合って、どんな音が出るのかわかりません。だけど、どんな音だって、その場でしか生まれない響きあいになる。それをわくわくと楽しみにしていきましょう!

うまくやろうという意識を捨ててみる

会話が途切れないようにしなきゃ!沈黙が怖い。そんなふうに感じるのは、ベースに「うまく話さなくてはいけない」というプレッシャーがあるからではないでしょうか?

相手は上手なトークを求めてなんていない

こちらが気にするほど、相手はそんなことを気にしていません。講演会やトークショーに来ているわけじゃないのですから、上手なトークなんて求められていないですよ。

逆に、うまく話さなきゃ!と思うとそのことで頭がいっぱいになってしまって、ちゃんと相手を冷静に見られず話が空回りしてしまったり、変なことを口走ってしまったり、弊害のほうが大きいものです。

面白いことを言おうと一生懸命になるあまり、反応に困る発言をしてしまう男性に、「頑張らなくていいよ!」と逆に迷惑に思ってしまった経験はありませんか?

「ウケを取ろうとしてるみたいだから笑わなきゃ」と変な圧迫感を感じてしまいますよね…。それと同じで、無理しないのが一番いいのです。

しゃべりすぎが、相手を疲れさせることも

沈黙を埋めようとするあまり、あせってしゃべり続けることも必要ありません!
しゃべりすぎが、逆に相手を疲れさせることも多いのです。

人は、自分と同じ程度のペース、言葉数でしゃべる相手との会話を心地良く感じる傾向があります。だから特に、彼のしゃべるペースや言葉数を上回るほどぺらぺらしゃべってしまっていたら要注意。

沈黙の理由を説明して安心感を与えよう

無理をしてしゃべり続けない。その結果、デート中無言になることもあります。

だけど彼から、「さっきから静かだね」「なんかおとなしいね?」などと言われたら、しゃべらなくては!とプレッシャーに感じてしまいますよね。そういう時はどうすればいいのでしょう?

しゃべらない=つまらないと思われている

彼がそう聞くのは、特に何も考えず何気なく口にしている可能性もありますが、たいてい「口数が少ない=退屈している、つまらないと思っている」と心配になっているのだと思います。

だけど、そうじゃないですよね?緊張してなかなか言葉が出てこなかったり、考えすぎて言うことがまとまらなかったり、するんですよね。

だけど、「そんなことないよ」と返すだけでは、彼の方も「ほんとかな?」と思ってしまいます。

理由を伝えておくことで心配を取り除く

一番いいのは、正直に伝えることです。

「初めて二人で出かけるからちょっと緊張してるかも。うまくしゃべれなくなっちゃって」「なんか考えがまとまらなくて、言葉が出てこなかった」「あなたといるとリラックスしちゃって、ぼんやりしてた」。

そんなふうに一言そえるだけで、相手も安心して、それから無言になることがあっても気まずくならずに済みます。

ちなみに筆者は、よくぼんやりして無言になることが多いです。そんな時、もしつっこまれたら、「いい風が吹いていたから…」と風流にごまかしてみたり、「しみじみ幸せだなって思う時って、しゃべるのがもったいないなって思うの」とキメ台詞を吐いてみたり、「ごめん、しゃべるのめんどくさくて」とミもフタもなく言ってみたり、状況に応じて対応(?)しています。

それくらいアドリブ満載で大丈夫です!

ノンバーバル・コミュニケーションの価値をもっと知ろう

だけどそもそも、会話が途切れずに続く=いいことなのでしょうか?

たった一言だけで、たくさんのことが伝えられる

筆者がよく海外の人と接して思うことですが、コミュニケーションの質に、語学が堪能かどうかってあんまり関係ないんです。

カタコトしかしゃべれなくても、知らない国で友達をたくさん作れる人もいれば、学校の語学の授業で成績優秀でもうまくコミュニケーションが取れない人もいる。

言葉はただの道具であって、そこにどれだけの想いを乗せられるかが重要なんです。

カナダで、言語障害の女性と出会ったことがあります。彼女が話せる単語は、「イエス」「ノー」と「ナイス」、それに家族などの親しい数人の名前だけ。

だけど、彼女がある絵を見て言った「ナイス」の言葉に、涙が出そうになりました。シンプルな単語なのに、そこに溢れ出すいくつもの想いが込められているのが伝わったから。

沈黙のほうが、言葉より雄弁なときもある

言葉は時に、力不足だったりします。

自分の気持ちを言葉にしようとするとき、「うれしい」「楽しい」「悲しい」そんな言葉しか出てこないけど、それじゃあ全然足りない!説明できてない!思ったことはありませんか?

映画やマンガで、本当に大切な場面ではあえて台詞を入れないという手法もあります。登場人物の表情や、その場の空間を描写するだけで、言葉以上のものを伝えることができる。

「行間を読む」という日本語があるように、沈黙のなかから細やかな気持ちを読み取る文化が、日本には本来あるはずなのです。

アイコンタクト+にっこり、で全て解決!

では、デート中に言葉を使わず気持ちを伝えたり、沈黙を有効利用するには?

彼の顔をじーっと見つめて、こちらに気づいたらにっこりする。
これだけなんです。

食事中でも、並んで歩いているときでも、車に乗っているときでも。それは、「今、あなたと一緒にいるこの時間が嬉しい。楽しんでいる」というサインになる。

そうすれば、彼もちょっと照れくさそうな笑みを返してくれるはず。言葉を交わしていなくても、とても幸せなノンバーバルコミュニケーション=言葉のない会話、が成立するんです。

もし、彼が「なに?」「どうしたの?」と問いかけてきたら、「なんか、嬉しいなって」と一言口にするだけで大丈夫。

べらべらたくさんしゃべるよりも、彼は「楽しんでくれているんだな」という満足感にひたることができるでしょう。

まとめ

大切なのは、うまくしゃべろうというプレッシャーや沈黙を取り除くことではなく、会話自体を楽しもうとする姿勢と、言葉以外のコミュニケーションを有効に使うこと。どうか緊張せずに、初めてのデートを楽しんできてくださいね!

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