あっという間に立ち直れる!?失恋した時におすすめの海外旅行先

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大好きな彼と別れてしまったら。日常を生きているとそこらじゅうに彼との思い出が残っていて、立ち直るのに時間がかかってしまいます。

そんな時は、思い切って遠くに旅をすることが失恋の特効薬になるのです!旅好きの著者が、ここなら元気になること間違いなし!の、おすすめの旅行先海外編をお届けします。

スピリチュアルと擬似モテに癒される―インドネシア

寂しさを感じないで済むのは、人が温かい東南アジア。特にフレンドリーな国民性のインドネシアはおすすめです!

誰も放っておいてくれない国

人と人との距離感が日本と同じような国に行っても、寂しさがつのるだけ。失恋して寂しい時は、対人関係の距離感が近すぎて遠近感覚が狂ってしまうような国へ行って、もみくちゃになるのが一番です。

インドネシア人は、知らない人との間にもほとんど壁を作らない国民性なのです。こっちが2メートルくらいの壁を作っていたとしたって、いつの間にかそれを2センチくらいに壊してこちら側へ乗り込んでくる。

特に外国人なら、道を歩いているだけで、「こんにちは!」「どこいくの?」と声をかけられます。少し話せば、もうオトモダチ。

東南アジアの国々では、その日会っただけで家に招待してもらうような出会いがたびたびあります。危険な匂いがしないと判断した場合は、どんどんそんな機会に飛び込んでいきましょう。

異国で誰かと知り合って付き合うことは、恋愛での一対一の関係とは全く違うコミュニケーション筋肉を使うので、彼との関係で負った傷のことを考える暇もありません。

インドネシア人はたいてい、話好き。言葉の壁があっても、どうにかコミュニケーションを取ろうとしてくれるのが常。特にジャワ島のジャワ人は、陽気で冗談が大好きなので、彼らの輪の中に入ると延々と続くボケの応酬に、こっちまで楽しくなってしまいます。

女として自信がつく?

お金を持っているから、自国の女性と違って性的にゆるいイメージがあるから…。そんな喜べない理由もあったりしますが、日本人女性はインドネシアではとにかくモテます。

彼らにしてみれば、現地の女性より色が白い、それだけで美人の条件を満たしているようなのです。

未だに日本では、金髪碧眼というだけで欧米人をちやほやする人が絶えないように、インドネシアでは日本人的な外見だけで熱視線を浴びまくり、必ず「美人」「可愛い」と言われます。

女性は、魅力を認められたり、羨望のまなざしを浴びたり、誉め言葉を言われたりという経験が蓄積するほど自信がつき、オーラにつながっていくもの。インドネシアに行くと、その積み立てが一気にできるのです。

もちろん、彼らに下心があることをちゃんと理解して、本気になったり誘いに乗ったりはしない自制が必要です。だけど、そこを踏まえた上でそんな「擬似モテ」を楽しめれば、失恋でじくじくと痛む自尊心がいつのまにか回復してくるのに気づくはず。

もしもその失恋が、彼から切り出されたものだったとしたら、別れた直後は自分には価値がない気がして落ち込んでしまうこともありますよね。「こんな自分をいいと思ってくれる人はもう現れないんじゃないか」と思ってしまったり。

多数の男性に、魅力的な女性として扱われることは、そんな痛手を癒して自信を回復させてくれる効果があるのです。

ツッコミに忙しく、悲しむ暇もない

日本と全く文化が違う国に行くと、こちらの常識からして「ええっ!?」と度肝を抜かれるようなカルチャーショックが、大なり小なりやってくるもの。

特に東南アジアでは、「なんでやねん!」と言いたくなるつっこみどころに多数遭遇します。インドネシアも例外ではなく、1時間に2,3回はつっこみを余儀なくされることでしょう。

「なんで一台のバイクに4人乗ってるねん!」「なんで空港の免税ショップの店員が床に横になって昼寝してるねん!」「このお菓子のパッケージのものすごいデザインセンスは一体…」

お店で注文をしたら、店員がその場で材料を買いに行ったり。雨季でスコールが来たら、水はけの悪い道路が一気に川になったり。

絶え間なく心の中でつっこむのに忙しく、悲しみをひきずっている暇がないくらいなのです。

スピリチュアルな存在に包まれるバリ島

インドネシアは、ジャワ島、スマトラ島、カリマンタン島など多数の島から成る多民族国家で、面白い場所はたくさんありますが、旅慣れていなくても一人で行きやすいのは、やっぱりバリ島でしょう。

バリ島は、世界中に熱烈なリピーターが多く、移住する外国人もたくさんいるほど魅力的な場所。近年の過剰な観光化を嘆く声もありますが、「神々の島」と呼ばれてきた独特の空気は健在です。

スピリチュアルなことに興味がない人でも、バリ島にいると、島自体が何か不思議な力に包まれているのを感じるといいます。

バリ島の宗教は、自然のあらゆるものに神が宿るとするアニミズムとヒンドゥー教が結びついた珍しいもので、現代でも人々の生活のあらゆるところにごく自然に宗教的なものが存在しています。

湿り気を帯びた空気に混じる、南国の花の匂い。寺院に参る人々の、色とりどりの民族衣装。女性が頭にのせた籠に盛られた、お供え物の果物のみずみずしさ。そんな風景の向こうに、ふとこの世ならぬものの存在が垣間見える気がするのです。

特に観光なんかしなくても、そんな空気に一日ひたりながらぶらぶらと歩き、疲れたらヤシの葉葺きの屋根のあるオープンカフェでフレッシュジュースを飲む。

そんなふうに過ごしているだけで、胸の痛みも南国の空気に溶け出して消えていくような気持ちになることでしょう。

美食とお茶と優しさでエネルギーチャージ!―台湾

週末を利用して行ける魅力的な渡航先として、今や大人気の台湾。この近い国にも、失恋を癒してくれる要素がたくさんあります。

とにかく食べて忘れよう

悲しいときはヤケ食い。とりあえず、おいしいものを食べている間は辛いことを忘れられる。そんな人にとって、台湾はぴったりの場所です!

日本でも人気の小龍包や、多種多様な麺料理。とろけるような豚の角煮、趣向をこらした調理法の魚介料理、素食と呼ばれるヘルシーなベジタリアン料理に、豆乳やトロピカルフルーツを使った多彩なスイーツ。

驚くほど安い値段で、美食の数々が楽しめるのです。何かを食べて、外れるということはまずないと言っても過言ではないくらい、食のレベルが高い台湾では、常に味覚が感動しっぱなし。

「昼は何を食べよう?」「夜は絶対にあの店に行ってみたい」そんなふうに忙しく食べ歩いているだけであっというまに時間が過ぎて、お腹も心も満たされるはず。

ほとんどが、庶民的な食堂や屋台だったりするので、一人でもヨーロッパのレストランのように居心地の悪い思いをすることもありません。

茶館で、心の調和を取り戻す

台湾といえば、茶館で楽しむ台湾茶も外せません。中国や台湾の茶館は、テーブルの上に大きな鉄瓶でお湯が常に沸かされ、何煎でもお茶を楽しむことができます。時間の流れが外とは違い、気づくと4時間くらいお茶を飲んでいたなんてことも。

高山の風景を感じさせるような凍頂烏龍茶や阿里山茶は、香りを吸い込むだけで深いアロマ効果が。1杯、2杯と飲むうちに、自然そのものを自分の体に取り込んでいるような、瞑想の境地に入っていくことができるのです。

台湾のお茶のスペシャリストは、「お茶の一番の薬効は、自然の調和を感じ、心を整えること」と言います。

失恋したあとは、精神のバランスが乱れ、強い孤独や不安定な気持ちを抱えていることも多いでしょう。そんな時に、茶館で過ごす時間は安らぎをもたらし、心の調和を取り戻すことにつながるのです。

そんな時間の過ごし方が許されるのも、台湾ならでは。お気に入りの茶館を見つけて、1日を過ごす。乱れた心を落ち着けるそんな体験のためだけでも、わざわざ台湾を訪れる価値があります。

人のやさしさと色彩に癒される

震災で、台湾の人から多額の募金が集まったことをまだ新鮮に記憶されている人も多いのではないでしょうか?

周知のとおり、台湾はとても親日家が多い国でもあります。初めて訪れると、日本語を話せる人の多さに驚くことでしょう。

加えて、世話焼きでホスピタリティのある性格の人も多い印象の国。大半の人が、ゆきずりの旅行者にもとても親切です。その南国的な国民性に癒される、台湾は人がいい!という台湾ファンもたくさんいます。

中国や台湾といえば、エネルギッシュな色使いも特徴的。赤や黄色が縁起のいい色とされているので、街のそこらじゅうに鮮やかな赤や黄色が踊っています。

どちらもエネルギーを与えてくれる色。圧倒されつつも、元気にならざるをえない色使いの街並みを歩いているだけで、わくわくしてくるかもしれません。

週末を利用して、台北市を訪れるだけで十分に楽しめる国。思い立ったらすぐに行ける気軽さも、台湾の魅力です。

悲しみがちっぽけに思える―カナダ

雄大なものを見ると、人の存在なんてとてもちっぽけなものに思えてきます。雄大な自然の宝庫であるカナダは、視点のスケールを切り替えて悲しみを乗り越えるのに最適な国です!

自分が許容されているという空気

カナダは、広い国土に対して人口が少ないので、まず街の作りがとてもゆったりしています。大都市と言われるトロントでも、道が広く、街中の緑も豊か。

道を行く人たちのたたずまいも、とてものんびりとしたもの。移民の国なので、様々な人種の人たちが自然に共存している空気があり、日本人旅行者が一人で歩いていても緊張する必要なんてまるでありません。

自分が許容されているという空気。それを感じるだけで、失恋で硬くなっていた心がほどけていくような気がすることでしょう。

少し街を離れるだけで別世界

日本のように、どこまでいっても街が続いているのではなく、広い国土をぜいたくに使って街が点在しているカナダ。

大きな街から、バスで30分も走れば、どこまでも広がる牧草地に、麦畑の黄金に輝く地平線などの日本では見られない景色を目にすることができます。

自然とはいっても、ほとんどが山地の日本では、まず地平線やさえぎるもののない空を見たことがないという人も多いのでは?

人は、日常目にしている風景に思考が左右されるということもあります。ふだん目にすることのない広い空や大地を見るだけで、失恋に囚われていた思考を解き放てるかもしれません。

カナダでは、トロントやバンクーバー、オタワやモントリオールなど大きな街を拠点にしながらも、ぜひバスや電車を利用して郊外へ足を伸ばしてみることをおすすめします!

地球の雄大さに比べれば、失恋なんて

ナイアガラの滝やロッキー山脈、オーロラ。スケールの大きい自然がたくさんあるのも、カナダの魅力です。

ナイアガラの滝周辺は、かなり観光地化されているとはいえ、その姿を目にすると圧倒的な力を感じることができます。水しぶきが、絶えず霧になって辺りに立ち込め、轟音を上げる滝つぼには常に虹がかかっている。

まるで地球の誕生期のような景色に、我を忘れてしまうことでしょう。

ロッキー山脈のあたりでも、人智を越えたたたずまいの荘厳な山々や、ルイーズ湖などの美しい湖畔、何万年も前の氷が残るコロンビア大氷原など、想像を超える自然に出会うことができます。

それは、地球の雄大さに体がふるえるような体験。その大きさに比べたら、ちっぽけな自分の体を支配していた悲しみなんて、取るに足らないもののように思えてきます。

今いる場所から動くだけでも、大きな意味がある

失恋してなかなか立ち直れない時は、やめたいのに同じ思考のループを延々と回っていることが多いものです。

そんな時は、物理的に自分の体を移動させて日常から出るだけでも、大きな効果がある。そんな意味では、行き先がどこであれ旅に出るだけで意味があることと言えます。

だけど、普段の生活や住んでいる場所からかけ離れた文化や人、風景や体験に出会えるほどにその意味は大きくなる。

そんな視点から、おすすめの場所を選んでみました。どうか素晴らしい旅を経験して、悲しみを脱ぎ捨てた新しい自分に出会えますように!

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