デートのときに会話がない…悩める二人を助けるプチアイディア
大好きな彼とのデート。日程が決まった日から、ウキウキもワクワクも止まらなくて、他のことに集中できなくなったり、眠れなくなったり、当日着ていく洋服を決めるのも楽しくてしょうがなくて…。
となるはずなのに、なんとなくテンションが上がらないのはもしかして、前回や前々回のデートが、思ったほど盛り上がらなかったせいだったりしませんか?
実は、デート直後のカップルに「楽しかったですか?」「しあわせでしたか?」という2つの質問をすると、前者の質問にYESと答える人数よりも若干、後者の質問にYESと答える人数が上回るんですって。
つまり、デートをして幸せは感じたけれど特に楽しいわけではなかった人が、少数ながらいるということになります。
確かに、幸せな時間は必ずしも楽しい時間とは限りませんから、一概に悪いことだとは言えないと思うんですけど、でもやっぱり、せっかくのデートです。
会話がたくさん弾んだり、一緒にいっぱい笑ったりして、「楽しかったね」と頷き合える時間になったら、あなたはもちろん、きっと彼だってうれしいはず。
そこで今回は、
・話題を振っても長続きしない
・会話はあるけれど弾まない
こんな悩みを抱えるあなたに、アメリカの大学でスピーチ学科を専攻した私から、二人の時間をもっと楽しく彩る会話術をオススメしたいと思います。
質問をするなら具体的に
日本人は諸外国の人たちと比べて、ズバッと具体的な質問をするのが得意ではありません。”私がどれだけ詳しく知りたいか”より、”相手がどれだけ詳しく話したいか”を尊重する傾向にあるんですね。
なので、「どんな音楽聴くの?」「休日はなにしてるの?」「最近なんかいいことあった?」というような、相手の意思次第で浅くも深くも答えられるような質問をしがちです。相手が興味を示すかどうかを見計らっているともいえますね。
しかし、日本人は具体的な質問をするのが不得手なのと同時に、ふわっとした質問に対して長文を返すのも不得手だということも覚えておいてください。
たとえば、「どんな音楽聴くの?」と尋ねられたとき、ジャンルを問われているのか、それとも歌手名で答えたほうがいいのかで迷ったり、聴くときのシチュエーションにもよるしな、なんて考えているうちに、「結構なんでも聴くよ」と答えてしまうことはないですか?
そうすると質問をしてくれた相手も、その取っ掛かりのないオールマイティな返事に、「へえ、なんでも聴くんだね」とだけ応じて会話が終わってしまったり。
こういった無難な質問に無難に答える、というやりとりを繰り返しても得るものはあまりありませんし、当然盛り上がりもしませんから、質問をするときはもっと具体的な内容にして、相手も具体的に答えやすくしてあげましょう。
ちなみに、私が相手の音楽の嗜好を知りたいときに使うのは、こんな質問です。「解散しちゃったバンドとか、来日したことない海外のアーティストとかも全部含めて、もし誰かのライブチケットをタダでもらえるとしたら、誰のライブに行きたい?」
こう訊くと大抵の人は、「え、解散しててもいいの?」「もう死んじゃった人とかはダメ?」「うわー、迷うなあ。もらえるチケットは1枚?」なんて調子で、ちょっと興味を引かれてくれるんですよ。
質問の具体的なイメージが湧くと、答えも釣られて具体的になります。そして、なにかを具体的に説明しようとすると、自然と言葉数も増え、次の会話に繋がるキーワードも出てきやすいです。
自分も返事を用意しておく
話題を振ったり質問をするときの基本は、自分もちゃんとその話題についての意見や、質問の答えを用意しておくことです。じゃないと、会話の締まりが悪くなってしまいます。
極端な例ですが、映画の話題を振っておきながら、「君はどんな映画を観るの?」と質問返しをされたときに、「私、映画とか全然観ないの」。…じゃあなんで訊いたの?ってなりますよね。
ですから、むやみやたらに話題を振るのではなく、自分もある程度ネタが揃っている話題を切り出すと、会話が長続きする可能性が高くなるので理想的。
そしてもし、自分があまり得意ではない分野の話がしたいのであれば、それをはっきりと告げた上で、そのあとに続くような繋げ方を試してみるといいかもしれません。
「高校の時、なに部だったんだっけ?私、ずっと帰宅部だったんだけど、今考えてみると、なにかやっておけばよかったって思うんだよね。だからもし会社でサークルに誘われたら、なにか始めてみようかなって、最近ちょっとやる気が湧いてるんだ」
これだと彼の高校時代の話と、自分がこれから何か新しいことを始めようと思っている話のどちらにも発展させることができます。
意外と便利な”もしも話”
「もしも○○だったらどうする?」という、実際にはありえない話。一般的に男性は好まないといいますが、実はまったくそんなことないんです。むしろ男性が”もしも話”を嫌うのは、その質問の内容が面倒くさいときだけです。
気持ちを試すのはタブー
「もしも私とあなたのお母さんが溺れていたらどっちを助ける?」や、「もしも今私のほうからプロポーズしたらなんて答える?」などが典型的でしょうか。
自分の答え次第であなたの機嫌が大きく左右されることが判り切っていますし、”もしも”という軽いノリで気持ちを試されるのは、男女を問わず、あまり愉快ではありませんからね。
彼を困らせるかもしれない”もしもの話”は、本当に彼の気持ちを確かめたいときのために温存しておきましょう。
明るいトピックが吉
「もし世界一のシェフが最高の食材で料理してくれるって言ったら、どのメニューを選ぶ?」や、「人間以外の生き物に生まれ変わるとしたら、なにがいい?」など、害のない言葉遊びのような”もしも話”は、私の経験上、大抵の男性に受け入れられます。
そして、カップル間でも家族間でも鉄板の、「宝くじが当たったらどうする?」という究極の”もしも話”。あれがしたい、これがしたい、と盛り上がるうちになんとなく、二人の未来も具体的になりそうでいいですよね。
ただ、かなり現実的な男性が相手だと、「買ってもいないのに虚しくならない?」と言い出すおそれがあるので、そういうときは、「よし、じゃあ今日もし宝くじ売り場を見付けたら、1枚だけ買ってみようよ」というのはどうでしょう?
「デートの記念になっていいね」とか、「私のお財布に大事にとっておくから、当選発表も二人で見ようね」なんて付け足すと、とても可愛げがあると思います。
楽しい会話=楽しい思い出
冒頭でお話ししたように、カップルが共有する時間は、必ずしも楽しい時間でなければいけないということはありません。
特になにをするでもなく、一日中まったりと公園で過ごしたり、ずっと音楽を聴きながらドライブをしたりするのでも、充分に幸せを感じられる男性はたくさんいるでしょう。
ただ、これからの長い長い付き合いの中で、いつかは意見が食い違ったり、派手な喧嘩をしたりすることもあるのが恋人同士。そんなとき二人をグッと下から支えてくれるのは、楽しい思い出の数々だと思うんです。
「あんな話したな」「こんなこと言ってたな」と振り返ってもらえる要素は少しでも多いほうが心強いですし、彼の心に湧く”情”の火種にもなってくれますから。
もし今あなたが、盛り上がりに欠けるデートに不満や不安を抱いているのなら、次回のデートでは今日ここでお話ししたことを少しでも試してみてくださいね。