家事したくない男は夫にするな!?超重要な結婚相手の条件とは
これから夫になるべき人を選ぶ段階にいる女子たちへ。パートナーになる男性を見るときに、一番見極めるべきポイントは何だと思いますか?「家事も料理も苦手だからやらない。結婚したら妻に任せる」。という男性は、そのポイントから大きく外れているので、矯正が見込めない場合は結婚を考え直した方が良いと提言させていただきます。
なぜなのか。その理由と、見極めるべき大きなポイントについて、詳しくお伝えしましょう!
ちょっと待って!「家事ができない・やらない」は恥ずかしい事です
「家事は女性の仕事」「結婚しても家事をやる気はない」。こんなことを堂々と言う男が、日本にはまだ多数存在しますが、婚活女子に必要なのは、まずそれをおかしいと思える感性です!
仕事と家事ができることは、大人の最低条件
子供が大人へと成長していくというのは、できなかったことができるようになっていくということ。それを絶え間なくくり返していくことにより、心身共に、また社会的にも大人になっていくのです。
食事も排泄も、全てを大人にやってもらわなくてはいけない乳児期から、自我が芽生え、自力で歩いて目指すところへ行けるようになったり、言葉で意思疎通ができるようになる幼児期へ。読み書きや計算ができるようになったり、友達とケンカをして仲直りすることを覚えたり、物事は自分の思い通りにならないということを理解するようになったりして、幼児期から小学生へと成長していきます。
親の世話・保護が必要な子供時代が終わり、高校や大学を卒業したら、いよいよ自立です。自立とは、自分だけで生活ができるようになることですよね。社会に出て、働いてお金を稼ぐ。そして、そのお金で生活していくこと。
そして生活していくこととは、働いたお金で食べ物を買って、自分が食べるものを料理したり、洗濯掃除などの日常の家の業務をして、カビが生えたものを食べてお腹を壊したり、布団にダニを住まわせて体がかゆくなったり、洗濯をためて着る服がないなんてことにならないよう、日常がスムーズにいくようにできることです。
働いてお金を稼ぐこと。そして、家のことがきちんとできること。それは、人間1人が生きていくための最低条件です。つまり、それができることが大人の最低条件です。人によっては得手不得手があるので、あまり稼げなくて生活費がかつかつだとか、料理は得意じゃないからメニューが毎日同じだとか、洗濯のたたみ方が下手ということもあります。
だけど、そもそも家事を「やらない」「できない」ということはありえないのです。それは、大人として最低限必要なことの半分ができないということ。それを堂々と言う人は、「私は大人失格です」「私は自立できていない子供です」と大声で言っているようなものです。
「やらなくてもいい」といってくれる彼女を自慢する男
だけど実際に、そんな宣言をする男は珍しくないのではないでしょうか?筆者が以前、働いていた会社での出来事です。付き合っている彼女と結婚を考えているK君という同年代の男子がいました。二人で結婚式場の下見に行っている段階で、「早く結婚したい」とうきうきした様子。
そんな職業の妻と、共働きをするのにこの男は大丈夫なのか?ちょっと嫌な予感がして、「結婚したら、家事分担とかどうするんですか」とちらっと訊いてみました。するとK君は、「俺は家事全然やったことないし、できないから、結婚したら全部任せるからって言ってあります」とキッパリ。
しかも、どこか得意げですらありました。意味がわかりません。「私は自立できていない人間です」という告白を、恥ずかしそうどころか得意げに言う。もし私が彼女だったら、この時点で式場をキャンセルします。
しかし、「でも、共働きだし、彼女が全部やるっていうのはかなり無理だと思うけど。彼女は何て言ってるの?」と冷静に訊いてみると、K君はさらに得意そうになりました。そして言うのです。
「長い付き合いだから、『はいはい、できないの分かってるよ』って。俺のこと、わかってくれてるんです」。
違うだろーーー!!思い切り絶叫したくなりました。彼女も、もろ手を挙げて「しなくてもいいよ(はぁと)」なんて言ってるわけではないことはK君もさすがに理解しているでしょう。だけど、仕事でもにじみ出ている俺様気質なため、彼女も諦めているのだろうということがうかがい知れました。
そして、なぜK君が得意げなのかも。K君のような男の中では、「家事をしなくてもいいと言ってくれる・私がやるからいいよと許してくれる女」=できた女、なのです。自分のことをわかってくれるいい女、なのです。だからこそ、「そんな女を妻にできる俺」という自分を自慢したいのでしょう。
問題は、そんな男の勝手な認識に合わせて、それがいい女だと思ってしまっている女子も少なからずいるということです。だからこそ、K君のような発言に対して「それは大人として恥ずかしいよ」ときっぱり言ってやることができないのです。
なぜ、「家事ができない・やらない」と堂々と言えるのか
K君のような男が出来上がる背景を語るには、母親の存在が欠かせないでしょう。K君のような男には、子供が何不自由なく過ごせるように、異様に気を配っている母親がセットになっています。
特に、息子相手に「あなたは家のことができなくてもいい」というメッセージを発している母親が。料理をさせることもなく、放り出してある洗濯物を洗ってきちんとアイロンをかけ、いつもたんすに綺麗にしまってるのが当たり前というような状態を作り出しているのです。
こんな母親たちの存在が、K君のような男の価値観を作り出していることは疑いようもありません。結婚とは、身の回りの世話をしてもらう女性が母親から妻に変わること。そういう認識を持っているから、「家事をやらない」ということを堂々と言えるのです。
そもそも、「女が家のことを専業的にやる」というモデルは、日本が高度経済成長を遂げていた時代のもの。どの産業もイケイケで、いくらでも仕事があり、働けば働くほど、個人も国も豊かになった。そんな時代に、家の中のことを丸投げできる妻という存在が不可欠だったのです。
しかし時代は変わり、女も社会に出て働くようになっているのに、未だにそのモデルだけがなぜか残り、「自分も働いているのに家事・育児も全て負担する妻」という、ブラック企業も真っ青のムチャな仕事量を抱える存在を生み出しました。
そして、外で働いて経済力や自己実現を得ることができなかった専業主婦の女性たちは、子供の世話に全てを注ぐことで充足感を得ようとしてきました。K君の母親のような女性にとって、息子が自立して、家のことを自分でやるようになることは、母親としての自分の存在価値が揺らぐこと。だから、大人になっても「できなくてもいい。私がやってあげる」という態度を続けてきたのです。
一番重要な見極めポイント!共同経営者としてふさわしいかどうか
「結婚しても家事はやらない」という男には、大人としての資格のみならず、結婚相手としての重要なポイントがごっそり抜け落ちています。ここでは、そのポイントについて説明しましょう。
家庭は会社で、夫婦は共同経営者である
家庭を一緒に作るパートナーを選ぶ基準として一番大切なこと。ずばりそれば、「一緒に会社を興す共同経営者としてふさわしいかどうか」という視点です。
恋愛と結婚は違う言われるのは、そういうことです。いくらときめいても、顔が好みでも、熱烈に好きでも、その人と一緒に会社をやれるか?と自問して答えがノーなら、結婚には向いていないということです。
子供が産まれたあとの家庭というのは、多数の業務とマネージメントを必要とする企業と同じです。次から次へと、審議するべきこと、議決するべきことが出てくるし、日々のルーティンの業務も絶対に欠かすことができません。どちらかが業務を放棄したり、いなくなったりすると経営が立ち行かなくなってしまいます。
そんな大変な経営を、一緒に担っていく相手として、様々な条件が必要になってきます。運営を円滑にするために必要な能力として、必要な話し合いを、その都度持てるかどうか。意見が食い違った時に、話し合って落としどころを見つけ、問題を解決できるかどうか。自分の都合だけでなく、組織(家庭)全体の利益を考えて行動できるかどうか。
経営者同士の決裂を起こして破綻(離婚)にならないようにする能力も必要です。自分だけが正しいと思い込まないかどうか。相手の状況を思いやって、士気を保てるような気配りができるかどうか。短気を起こしたり感情的になって、決定的に傷つけることを言わないかどうか。
最小規模の会社に必要なのは、マルチプレイヤー
家庭という、最小規模の会社は、夫婦という経営者で成り立っているということを述べてきました。会社には、経営方針を決める経営者や大枠の戦略を考える役員たちの他に、日々の業務を担当する従業員が必要です。夫婦という経営者2人は、同時に従業員でもあります。
運転資金を獲得してくる=働いて生活費を得るという業務。その資金の運用を細かくやっていき、各種支払いをしたり、その支払いの見直しをする業務。衣食住に関わる日々の業務は、それこそ細かくて膨大で、二人とも従業員としてフル稼働する必要があります。
そして、外でお金を稼いでくる業務と違い、家の中の業務は年中無休です。「料理は面倒だから無理」と言って、外食ばかりしていては病気になってしまうし、「掃除は苦手だからやらない」なんて言っていては、ホコリやダニが栄華を極めて健康に被害が出るし、そこで暮らす人たちの精神にも悪影響をきたします。
庭師や女中、料理番、乳母などが常駐していた昔の裕福な家庭なら、そうしたことを言っていてもやっていけたでしょう。しかし、現代の核家族=従業員がたった2人だけの会社で、どちらか一方が、そういった業務の大半をまるでできないのでは、会社として致命的です。
どの業務にも、2人以外でほぼ代わりはいないのです。どちらかが病気になったら?どちらかが亡くなってしまったら?そういうことを考慮して、マルチプレイヤーである必要があるのです。
「誰かがやってくれる」意識の人と仕事をしたいですか?
「結婚しても家事はできないから、やらない」。そう宣言する男は、就職活動の面接で、「その業務はやったことがないし、できないからやりません」と言っているのと同じことなのです。
「まあ、外でお金を稼ぐ業務はちゃんとやってくれそうだからいいか…」とそこに目をつぶってしまったり、「でも、男として好きだから!」と感情だけで突っ走るよりも、そこはビジネスライクな目で見たほうがいい部分です。
外で働いてお金を稼ぐという業務は、結婚して子供を持つことによって減ったり増えたりはしません。独身で1人暮らしだろうと、家族がいようと、会社で働く仕事量とは関係がありません。
だけど家庭内の業務は、家族が増えるごとに倍倍ゲームで増えていくのです。その増えていく一方の業務を、「誰かがやってくれるだろう。俺はずっとこの業務しかしない」という態度の人と一緒に働くことは、多大なるストレスだと思いませんか?
今まで働いてきた職場のことを思い返してみてください。「どうしてあの人はサボってばっかりなのに偉そうなの?」「私ばっかり仕事量が多いのに、助けてくれない」という不満や不公平感って、仕事のストレスの大きな部分を占めていたのではないでしょうか。
不適切なパートナーが経営破綻を招く!?破綻した夫婦の悲惨な実情とは
夫婦は共同経営者。そういう意識のない、「家のことは妻に丸投げ男」を夫にしてしまうと、夫婦の内情が悲惨なことになってしまう可能性があります。
家事をやらない男は、育児も他人事
家事をしない男が、育児だけを率先してやるということはありえません。そして、育児は家事よりもはるかに大変な仕事。結果的に、家事と育児を両方抱えてしまって妻はオーバーワーク、そして夫はそれでも「それは俺の仕事じゃない」という態度を崩さないということに。そういう夫に、妻の不満がたまらないはずがありません。
妻の方にしてみれば、普段育児に関わろうとしない夫も、お客さんの前ではいいかっこしてやるかもしれない、と思ったのでしょう。だけど夫は逆に、「自分の仕事ではない育児をやることは男のメンツに関わる」とでも思ったのかもしれません。夫に対して妻が一瞬見せた表情に、怒りと諦めが表れていました。
夫を愛していないどころか、嫌悪感がわく
そんなふうに、子供が生まれてから初めて「家事も育児も他人事」な夫のヤバさが本当に分かったという人は多いです!
実のところ、夫婦2人だけの家事ならそれほど大変ではありません。だからこそ、新婚時代は夫が「家事はできない・やらない」という態度でも、それほど問題にならないと言えます。専業主婦なら、「養ってくれてるから」という理由で自分がやるべきだと思えるし、共働きで、自分ばかりやることに不満があったとしても、なんとかこなせてしまうから、まだ爆発しなくて済むのです。
ところが、育児というのは、手のかかる子供かどうかによって差はありますが、だいたい平均的に想像の500倍くらい大変です(筆者比)。命を育てるという初めての仕事の重みと、心身にこたえるハードワークに疲れ果てた妻にとって、自分の身の回りのことすらできない夫というのは、いないほうがマシなくらい足手まとい。
髪を振り乱してバタバタと働き、体力と精神力をすり減らしているうちに、そんな夫への愛情もすっかり磨り減り、なくなってしまいます。なくなるだけならまだしも、マイナスになるケースも多々あるのです。
「産後に大変な私を気遣って一緒に頑張るどころか、邪魔になるだけの夫に対して、怒りを通り越してぞっとするくらい嫌悪感がわく」というような声を、ネットでもリアルでも耳にすることがあります。
産後クライシスで、子供が2歳になるまでに離婚
ここ数年、「産後クライシス」という言葉が使われ始めていますね。出産後、育児のあまりの大変さから夫婦仲が危機に陥り、あるデータによると子供が2歳になるまでに3割の夫婦が離婚しているという衝撃的な現状を表す言葉です。
産後はただでさえホルモンバランスの急激な変化で、精神的に不安定になり、子供を守らなくてはいけないという本能から、攻撃的になったりもします。そんな状態の妻が、家事も育児もしない夫に対して爆発すると、夫にとっては「妻が急に豹変した」ということになり、溝が生まれるのです。
産後クライシス、それに繋がる離婚。その一番の原因は、「家事も育児も他人事」夫の存在だといって間違いないでしょう。夫への愛情がなくなるどころか、嫌悪感まで持ってしまったのにその後何十年も夫婦を続けていくことなどできませんよね。
そういった離婚は、「お前は共同経営者として失格だ。もういらない」という、妻から夫への通告です。しかし、経営資格のない夫を追い出したのはいいものの、一人で会社を経営していく大変さもまた、想像に余りあるものです。
だから一方で、そんな共同経営者として失格な夫を持ちながらも、我慢して離婚しない人たちというのも多数存在するのです。
「婦人公論」に見る家庭内ホラー
共同経営者として失格の夫を持ち、実質的には内情はめちゃくちゃになっているのに、離婚しない女性。そんな女性たちの恐ろしい夫婦事情をうかがい知ることができるのは、ミセスをターゲットにした雑誌「婦人公論」です。
この雑誌の読者層は、40代後半から70代のミセスたち。「家事と育児は女の仕事」という価値観が当たり前のものだった時代を生きてきた女性たち。その価値観をおかしいと思いながらも、そんなもんだと自分を納得させながら結婚生活を送ってきた彼女たちは、それでも時代が変化するにつれて自分の苦しさに気づき、もがいてきました。
ところが、全く変わろうとしない夫に対して絶望し、憎み、諦めの境地に達している。夫への心情を吐露した読者からの投稿の数々は、まるでホラーです。
- 30代/専業主婦主婦A子さん
「夫が憎くてしょうがない。夫がいない時に、夫の服を何度も踏みつけて「大嫌い!大嫌い!」と叫んでしまいます」 - 40代/専業主婦主婦B子さん
「夫に不満だらけだけど、面と向かって言っても聞く耳持たないし、私をバカにして否定するだけなので、夫の食事にバレない程度に少しずつ嫌がらせをして食べさせている」
そんな相手なら、早く別れようよ!!と思わず叫びたくなってしまいますが、彼女たちはもう、抜け出す術を知らずに一生を終えていくのでしょう。
彼女たちの不幸はやはり、結婚を決める際に「この人は共同経営者としてふさわしいか」という視点を持てなかったことではないでしょうか。「家事と育児は他人事」夫が社会的に当たり前のものとされ、それを受け入れざるを得なかったという、時代の不幸もあるとは思います。
共同経営者の自覚がない男はいらない!毅然とした態度が大切
これまで見てきたように、「家事はできない・やらない」男は、自動的に「家事と育児は他人事」夫になります。
そして、そういった共同経営者として失格な夫を選んだ女性は、早々に離婚してしまったり、鬱屈を抱えて仮面夫婦になってしまう確率が高いのです。それを防ぐためには、「共同経営者としてふさわしい男性じゃないとパートナーにはできない」というスタンスをはっきりさせておくことではないでしょうか?
結婚の可能性がある彼氏が、「家事はできない・やらない」男なら、結婚そのものを考えなおすか、「共同経営者としての自覚がないうちは結婚できない」という姿勢をはっきりと示し、意識と行動を改革してもらうこと。
それが、幸せな夫婦・家族が増える道なのではないかと、私は考えます。