恋人の学歴が嘘だった…知ってしまったときの受け入れ方と対処法

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信頼している人に嘘をつかれていることが判ったら、とてもショックです。これは老若男女を問わず、世界共通で言えることだと思います。

しかしひとえに嘘といっても、なにに関する嘘かによって、受け止め方と対処が異なります。もしあなたが友だちから「恋人が嘘をついていたの」と相談をされたら、「それはどんな嘘なの?」とまず尋ねますよね。

今回の嘘のテーマは、学歴に関する嘘です。もしもあなたが何らかのきっかけで、恋人の学歴に偽りがあることを知ったら…。性質と特徴を交えながら記事を進めていきますので、今後の対処法を一緒に考えてみましょう。

学歴に関する嘘の大きな二つの特徴

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学歴に関する嘘を一般的に”学歴詐称”と呼びますが、皆さんが想像する以上に、実は学歴詐称をしている人は多いんです。

たまに有名人の学歴詐称も話題になりますよね。芸能人に限らず、日本を動かしてきた歴代の総理大臣の中にもいますし、2004年から千円札の肖像画となっている野口英世さんが、実際には半年しか通わなかった東京医科大学に3年在籍したと公言していた逸話も有名です。

特徴その1・学歴の嘘はなかなかバレない

たとえば氏名や年齢を詐称した場合、免許証などの身分証明書を見られたら一発でバレます。借金を隠している場合はクレジットカードが利用できなかったり、取り立ての通知などが来て発覚する恐れがあります。

恋人間にありがちな浮気の嘘も、デート現場を知人の誰かに見られるかもしれませんし、挙動不審から勘繰られたりすることもよくある話なので、よほどうまくやらない限り、安全性の高い嘘とはいえないでしょう。

しかし、学歴は過去の経歴ですし、身分証明書に記載されることもありませんし、一度卒業してしまえば大学自体とは一切の関わりを断つ人がほとんどですから、たまたまどこかでその大学の同じ学部を同じ時期に卒業した人と遭遇でもしない限り、なかなかバレません。

唯一懸念すべき事態は、自身が社会的に有名になって、たくさんの人から注目される立場になることですが、一般人には滅多に訪れない転換ですから、まずバレることはないと思ってしまっても不思議じゃないですよね。

そして、まずバレることはないという前提があれば、どんな事情があったのかはわかりませんが、他の嘘よりも比較的につきやすい嘘だったことが、彼を誘惑した原因のひとつだったかもしれません。

特徴その2・一度ついたら一生つき通さなければいけない

学歴は、誰かと知り合って交友を深めるうちに、必ずどこかで上る話題のひとつです。「大学行った?行ったとしたらどこの大学?」などのストレートな質問ではなくても、中学時代の話、高校時代の話など過去を遡って話をする延長線上にあるのが、最終学歴。

特に相手から、「自分は高卒だ」とか、「私は大学では○○学部だった」と話題提供をされてしまうと、自分のことはなにも話さないのが不自然な流れに感じられて、思わず「僕はね、」と切り出してしまうこともあるでしょう。

しかしこのとき、実は高卒にも関わらず大卒を騙ってしまったり、大卒は大卒でも、卒業した大学の名前を実際とは違う名前にしてしまったが最後、その嘘は一生ついて回ることになるのです。

なぜなら現在の日本社会において、学歴は個人の経歴の中でも重要な要素のひとつであるため、他者の記憶に残りやすいですし、自分の卒業した学校名について「あのときはうっかり言い間違えた」という言い訳も通用しません。

きっかけは本当に些細で、それこそお酒の勢いだったり、その場にいた誰かに対する見栄や対抗心だったかもしれなくても、あとから取り消したり誤魔化したりできない嘘だったということに気付いたときには遅いのです。

彼がその嘘をどう扱っているかが、彼の本質を見抜く鍵

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なにかのきっかけで、彼の学歴詐称を知ってしまったあなた。最初はただただショックで、とても大事な人から嘘をつかれていたという事実を受け止めるだけで精一杯でしょう。

けれど、少し落ち着いたら、今現在、彼がその嘘をどう扱って、どう向き合っているかを基準に彼の本質を判断する必要が出てくると思います。

率先的に大学時代の話をしようとする彼の場合

もし彼があなたといるときに自分から大学時代の話をすることが多かったり、他の誰かを学歴で差別したり、または見下すなどの兆候が見受けられるなら、彼は能動的な嘘つきです。原因として、以下のことが考えられます。

1.嘘と現実の境界が曖昧になってしまう虚言癖がある
2.学歴詐称はあくまでも、これからつく嘘のための布石である
3.自分に自信が持てず、アンデンティティを偽りの学歴に見出している

いずれにしても、あなたの慎重な対応が求められるでしょう。1のケースでは専門家の助けが必要になりますし、2のケースはあまり考えたくはありませんが、結婚詐欺などの犯罪の入り口に過ぎないかもしれません。

そして、3のケースは一見マシに思えて、実は一番厄介です。かりそめの自分に強く依存して、そこから抜けだせなくなっているのだとすれば、そのメッキが剥がれたときに彼が彼自身をどう支え直すのか、まったく見えないからです。

彼が他になにか、本物の自信の種を見付けることができればいいですけどね。身体だけでなく精神も、”松葉杖”に頼る癖がついてしまえば筋力は落ちますから。意欲的にリハビリに臨む活力をどうやって得るかを考えなければなりません。

極力、大学や学歴に関する話題を避ける彼の場合

彼自身が嘘の重みをずっしりと感じている証拠でしょう。やむを得ない事情があったにしろ、軽はずみだったにしろ、おそらく後悔していると思って間違いはないと思います。

この場合は、既にあなたに嘘がバレているという事実を彼に突きつけることで、彼を一層追い詰めてしまう可能性もゼロではありませんが、彼の肩の荷物を一気に下ろしてあげられることも充分にありえます。

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長い人生の中で、誰でも多かれ少なかれ、嘘をつくものです。そしてその回数分だけ、誰かが嘘をつかれていると言い換えることもできます。悲観的な意味ではなく、とても現実的な意味で、人生は常に誰かの嘘と背中合わせなのです。

誰かの嘘を知ってしまったとき、選択肢は二つに一つ。どちらを選択するかは、あなたの自由です。

嘘を知っているという事実を隠す覚悟を決める道

あなたが彼の学歴詐称を知っていることを彼に打ち明けないと決めるなら、次の2つのことを心がけると少し楽になると思います。

・あなたからも学歴の話に繋がりそうな話題は振らないようにする
・いつか嘘が明るみに出るときのことを考えて受け皿を用意しておく

自分の大学時代のときの話や、共通の知人の出身校に関する情報など、彼が偽っている部分に触れてしまいそうな話題は、あなたからも極力振らないようにします。これは、彼にもう二度と嘘をつかせないようにするためです。

今ですら取り返しのつかない嘘なのに、嘘に嘘を重ね続けると、どんどん追い詰められるのは自明の理。嘘をつかれるのも悲しいですが、嘘をつかせるのも心苦しいと思うので、そこには細心の注意を払ってあげてください。

2つ目の”受け皿を用意しておく”というのは、いつどんなきっかけで彼の学歴詐称が公に知れるかもしれないので、そのときに動揺するであろう彼に、どんな態度でどんな言葉をかけるか前もって用意しておくということ。

「実はね、知ってたの。でも、事情があるんだろうなって思ったから、いつかその話題が避けられなくなったときにちゃんと聞くつもりでいたよ」なんて優しく声をかけられたら、申し訳なさは倍増するかもしれませんが、きっと彼も救われると思います。

男性の欠点や弱い部分を上手にカバーしてあげるのも、女子力のひとつ。あらゆる状況とパターンを想定して、シミュレートしておくといいでしょう。

彼のついた嘘に、一緒に向き合う覚悟を決める道

たとえあなた自身が彼の嘘を受け入れられるとしても、二人の恋愛の今後の展開によっては、近いうちに直面しなければいけなくなることも考えられます。結婚話が浮上する、などがいい例です。

彼が天涯孤独の身の上で、成長過程でお世話になった人などもいない、というなら話は別ですが、もし彼に普通に親がいて、彼と長い間音信不通になった経緯などもないとすれば、彼の家族と関わる=彼のリアルな過去と関わることになります。

そうなれば遅かれ早かれ、顔合わせの席や食事の席などで、彼のご家族の口から、彼があなたに話したのとは違うストーリーが飛び出してくることもあるでしょう。そのときに気まずい空気を味わうぐらいなら、今解決してしまったほうが結果としていいかもしれません。

「ねえ、なにか隠しごとしてない?」と探りを入れて様子を見るパターンもあれば、あなたが彼の嘘を知った経緯を一からちゃんと説明して、単刀直入に話を切り出すパターンも選択のひとつです。

二人の性格や関係に応じたアプローチ方法があるでしょうから、一概にどれが正解とは言えませんが、どのパターンを選ぶにしろ、「なんでそんな嘘をついたの?」と厳しく追及したくなる気持ちが生じたら、ブレーキをかける努力は忘れないように。

あなたの目的は喧嘩をすることではありません。過去のことより未来のことを考えて、私にまで真実を隠す必要なんかなかったのよ、と、ありのままの彼を受け入れる気持ちがあることを中心に伝えられるのが最高の結末ではないでしょうか。

嘘をつくのも悩むのも、”知恵”の効果

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嘘をつくことが悪いことだとすると、嘘をつかれたあなたは被害者で、嘘をついた彼が加害者です。そして被害者側の立場であるあなたばかりが、あなたを傷つけるような嘘をついた彼のために、あれこれ悩んでいる現状に憤りを覚えるとしても、それはとても自然なこと。

けれど、「嘘なんかついて、バカねえ」というフレーズを耳にすることがありますが、実際は丸っきりのバカで知恵の欠片も持たない人なら、嘘などつくこともありません。知恵を持つ人間だからこそ、見栄も張るし、隠しごともするのです。

そして、知恵があるから悩みもします。中途半端な知恵を持って嘘をついてしまった彼は、もしかしたら今、あなたが思っている以上に、自分がついた嘘に苦しめられているかもしれません。

あなたにとって今でも彼が本当に大切に思える人だとしたら、初回である今回は片目をつぶって寛容に対応してあげるのも、恋人ならではの愛情の成せる業ではないでしょうか。

ただし、2個目、3個目の嘘が発覚しだしたら要注意。彼は生粋の嘘つきだろうから即座に別れなさい、という安直なアドバイスではありませんが、彼の嘘が続くということは、あなたがその嘘に振り回され続けるということでもあるのです。

大切な人の嘘は、悲しいだけでなく、とても疲れますから。自分を疲弊させる恋人と付き合い続けるのに見合うだけの何かがそこにあるのかどうか、改めてあなた自身に問うてみることを強くオススメします。

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