【究極の選択】恋か仕事か選べる?アラサーたちの理想と現実
「また一つ歳をとってしまった・・・」誕生日が嬉しく思えなくなったのはいつからか。そう嘆くのは結婚相手に出会わないままアラサーに突入した女性たち。
彼氏はほしい。結婚だってしたい。ところが、疲れやストレスで恋愛する元気もないのが現実だったり。けれど当然、仕事を辞めるわけにもいきません。
思い描いていた理想と現実の差に、年々打ちのめされるアラサーたち。変わらない毎日から抜け出すために、彼女たちが進むべき道とは?
アラサーたちの理想
運命の人と出会って恋に落ち、幸せな結婚をする私。小さい頃に夢見ていた未来と、今の私との違いは一体どうしたことだろう。
結婚の適齢期を追い越したアラサーに聞いたのは、彼女たちがかつて描いていた理想。それはいったいどんな姿だったのでしょうか。
計画は完璧!これが私の人生設計
【25~26歳】 キャリアアップ・婚約
【27歳】 結婚・仕事は継続
【28歳】 妊娠出産・休職
【29~30歳】 子育て・職場復帰
【31~32歳】 ワーキングマザーのモデルケースとして勤務
【33歳】 第二子を妊娠出産・休職
【34~35歳】 子育て・職場復帰
女性でも成果を出せば認められる会社に勤めて、仕事に恋に忙しい3年を過ごすの。次の2年では職場でプロジェクトのリーダーを任されて、プライベートでは彼氏と婚約。
結婚後も仕事は辞めません。出産後も「ワーキングマザー」として子育てと仕事を両立して、会社のシステムを確立できたらいいな。私の収入はそのまま貯蓄し、自宅購入や年に一度の海外旅行に当てます。
もしも願いが叶うなら、こんな男とつき合いたい!
子どもが産まれたら、育児への理解はもちろんだし協力だってしてくれる。仕事を上手にセーブしながら平日は早く帰り、休日は留守番を申し出て私に出かけることをすすめてくれるの。
経済力が最優先ではないけど、いつかは一戸建てを購入したいし、インテリアにもこだわりたい。何より子どもには環境のいいところで学んでほしいから、留学もさせてあげたいな。
恋から遠ざかるアラサーたちの現実
そうは言っても理想通りにいかないのが人生ってものよ。そう笑い飛ばし、忙しさと疲れで自分を誤魔化す毎日。
理想の姿に近づくこともないまま、夢見たことから目をそむけるしかなくなったアラサーたち。ギャップのある現実が一体どんなものなのかご覧ください。
仕事を捨てられなかった私
それでも数年前は彼氏がいたし、属していた部署でもリーダーを任されていたから毎日に張り合いがあった。けれど結局、その忙しさがあだとなって私は婚約者に別れを告げられたのだ。
「どうして女のお前が、そこまでやらなきゃいけないんだ」それが彼の口癖だった。だけど月末になると残業が続くのは仕方のないことだったし、私自身は苦痛だなんて思ってなかった。
彼との言い合いは徐々にヒートアップしていき、迎えたある年の誕生日。私のために予約してくれたフレンチのディナーに、仕事で一時間ほど遅れたことがきっかけで私たちは終わった。
今は誰ともつき合わないまま、変わらず仕事を続けている。今年35歳になった私。もしあのとき、仕事ではなく彼を選んでいたら?考えても考えても、答えはわからないまま。
休日は体力気力の回復日
社会人一年目の私が描いていた、理想の自分はこんな風だったと思う。そして今、社会人として八年目を迎えた30歳の私は全く違った毎日を過ごしている。
朝はギリギリまで眠って転がるように家を飛び出し、メイクはベースとリップ&チークだけなのを何年も前に買った眼鏡で誤魔化す。着飾らない自分の姿は、仕事が終わればただの疲れたアラサー。誰に会うこともなく、そそくさと帰宅。
仕事帰りの習い事?休日のランニング?そんなの無理ムリ。私の休日は、平日の疲れを回復するためだけに存在する。
昼過ぎに起きて、洗濯機を回す間に掃除。買ってきたパンを食べたら、撮り貯めたドラマを片っ端から見ていく。そのうちにウトウトしてきて目覚めればすっかり外は暗くなっている。
昔ならこの時間からでも支度をして、友人と会ったりデートにでかけたりしてた。けど今の私にはそんな気力もなく、ずるずると一日が過ぎていくだけ。
アラサーたちの「これから」
いつまでも理想を追っていても仕方ない。そうわかっているのに、現実の恋にも前向きになれないのには理由があるようです。
自分でも気づかないうちに恋愛のチャンスを逃しているとしたら・・・!?現実に悲観せず、とらえ方を変えて恋を引き寄せる方法をお伝えします。
妥協と「納得」は違う
・現実に妥協するのではなく、納得すれば道が開ける
十年前に描いた理想と、今の自分にギャップを感じてしまうことなんて誰にでもあります。それは好きな人と結婚した女性であっても、バリバリのキャリアウーマンに成長した女性でも同じです。
そして逆に、恋にご無沙汰なフリーの女性の中にもギャップを辛いものとしてとらえない人もいるわけです。それは現実に妥協するのではなく「今の私だって悪くない」そう納得しているから。
描いていた理想とは違った今だけど、身の丈に合った生活をしているし楽しみだってある。結婚は遅いかもしれないけど、恋愛を諦めたわけじゃない。
そんな風に考えられる人は、自分のことを理解している人。そのため周囲からも好意的に見られることが多いのです。するとよく誘われたり、紹介を受けたりと出会いの機会に恵まれやすいのです。
・叶わないことばかりに縛られず、したいことに手をつけて
「叶わない理想」ばかりにしがみつくのも、事態が好転しない原因。それよりも今の自分にもできる「したいこと」に着手してみるべきです。
30歳でワーキングマザーとしての社会復帰を夢見ていたけれど、彼氏もできないままタイムリミット。それならいっそ、マンション購入を目標に仕事に邁進するのもいい。
居心地のいい自分だけの城。憧れだった家具を少しずつ揃え、インテリアや食器まで全て好きなもので統一。週末には友人を呼んでホームパーティ。なんならシェアして住んだっていい。
パートナーに気を遣わず、好きなものだけに囲まれる。夫がいたら、子どもがいたらできないことのひとつですよね。例えばこんな、考えるとワクワクするようなこと。それがこれから考えるべき理想です。
恋をすることを諦めない
・いつも疲れているのは、心に潤いがないから
恋をすれば肌が潤う。綺麗になる。その言葉に嘘はありませんが、肝心なのは心の潤い。いくら彼氏がいたところで、関係に疲れていたら意味はありません。
心が潤うような恋は、年齢を重ねていないと上手にできないもの。相手のことはもちろん、自分のこともいたわって大切にできるような恋愛は大人にならないとできないのです。
ですから、たとえ今は出会いに恵まれなくても焦る必要はありません。理想の自分を追うあまり急いで恋人を探し、つき合ってみたとしても心は満たされないでしょう。
・恋はあらゆるストレスを緩和してくれる
しかし恋愛そのものには、あらゆる疲れやストレスを和らげてくれる力があります。あたり前の毎日は色鮮やかになり、何をしても楽しく過ごせます。周囲の人に優しくすることもできるでしょう。
ですから「誰かと結婚する私」に固執する必要はありませんが、恋はしてほしいのです。それも、あなたを愛してくれる人と。
友人が昔すすめてくれた人や、合コンで連絡先を聞いてくれた人。好みじゃなかったから、話が盛り上がらなかったからとあっさり除外した男性はいませんか?自分から好きになることだけが恋愛ではありません。
これからの理想をつくるのは今
理想と違う現実に悲観し、いろいろな言い訳をしながら結局「今」も大切にできない。自分のこととなると臨機応変に対応できない女性は少なくありません。
理想と現実はギャップがあって当然。うまくすり合わせて、これからのあなたの理想像を描き直してみてはいかがでしょうか。