あなたは大丈夫?恋愛依存の危険性とその特徴を徹底分析!
「彼がいなければ生きていけない」
「別れたいのに別れられない」
そんな考えにとらわれてはいませんか?これらは恋愛依存の兆候です。
恋愛に依存して生きるというとロマンチックな響きすら感じますが、重症化するととても危険な症状なんです。
頭の中が彼のことばかりで仕事も手に付かない、そんなあなたは恋愛依存とはどういう状態なのかを知り、すぐにでも自己診断するべきかもしれません!
恋愛依存を理解するための自己診断
素敵な彼とハッピーな恋愛をしたい、好きな人とずっと一緒にいたい、そう思うのは誰でも共通のことですが、なぜかいつも上手くいかないという人もいますよね。
また、他人の彼を見て「どうしてあんな人と?」と不思議に思うことも多々あるのではないでしょうか。
これらの疑問を紐解くためには、心の奥底に秘められた「感情」を探っていく必要があるんです。これまでの恋愛を振り返ってみることで、あなたの深層心理が見えてきますよ。
まずは自己診断してみよう
まずは、過去の恋愛、現在進行中の恋愛について、以下の21個の質問に「Yes」「No」で答えて、「Yes」の数を数えてみましょう。
- 好きな彼のことが常に頭の中にある
- 「彼がいなければ私は何もできない」と思ったことがある
- ドラマティックな恋愛がしたいと思う
- 「彼なしでは、私は生きていけない」と思ったことがある
- 寂しさのあまり、好きでもない人とデートしたり、関係を持ったことがある
- 「好き」「愛してる」などと愛情表現されると、とても満たされた気持ちになる
- 「私の力で彼を変えてみせる!」と思ったことがある
- どんな自分であっても愛してほしいと思う
- 周囲の人から「別れたほうがいいよ」と言われても、どうしても別れられない
- 彼がいつか離れてしまうのではないか、と不安になる
- 自分こそが、彼を救ってあげられる唯一の存在だと思う
- 彼から電話やメールが来ないと不安になる
- 彼が振り向かないなら、いっそ思い切った行動に出てやろうと思ったことがある
- 特定の芸能人の「おっかけ」をやったことがある、または現在やっている
- 悪く言われないために、彼の話題が出るのを必死で避けようとすることがある
- 彼のために必死で弁解していることがある
- 彼の好みに合うように、自分を変えようと思う
- 自分が追いかけるのはいいが、追いかけてくる相手には全く興味がない
- 彼が自分から離れていくのを感じたら、どんな手を使っても引き止めようとする
- 恋に落ちるのが早いが、冷めるのも早い
- 「愛されている」という実感がないと、自分の存在価値が消えていくように思う
いかがですか?これらの質問はすべて恋愛依存の行動パターン、思考パターンに当てはまるものです。全部の質問に自信を持って「No」と答えられない場合は、恋愛依存の傾向があると思われます。
恋愛依存の女性の『傾向』とは?
上記の21個の質問内容から、恋愛依存に陥いりやすい女性の傾向を具体的にまとめると、次の3つのようになります。
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自分のことをないがしろにしてでも相手のことを優先してしまうようになります。これは「相手に幸せにしてもらう」という盲目的な姿勢の裏返しとも言える状態です。
また、相手の本質を見ようとせず、自分の理想像を重ねてしまう傾向があります。それとともに相手の能力を過大評価してしまい、「自分を幸せにしてくれる人」と信じ込んでしまうんです。
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相手に対して「無償の愛情」「無条件の愛情」を強く求めるようになります。これは自分に自信のない女性に多く見受けられる傾向です。
相手から愛情を与えられることで自分の存在価値を確認したいという意識がはたらくもので、「私と仕事、どっちが大切なの?」のような質問をする場合は、恋愛依存の傾向が著しい状態であると言えます。
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自分のために費やしていた時間や労力を相手に注いでしまい、その結果、自分の趣味やおしゃれなどが疎かになる傾向があります。
これは、相手のことを優先してしまう状態がエスカレートしたもので、その容姿は、周囲から見れば明らかにこれまでとは異なります。しかも自覚がないことがほとんどです。
これら3つの傾向が強くなればなるほど、その行動パターンは顕著なものとなり、重症化してしまいます。自覚があるうちに治さなければ完全に自分を見失う恐れがあります。
恋愛依存の女性の『特徴』とは?
これまで、恋愛依存に陥りやすい女性の傾向について見てきました。では、実際に恋愛依存に陥った場合にどのような状態になるのか、具体的な特徴を見ていきましょう。
●「別れたい」「別れたくない」という葛藤の泥沼状態
●現実を直視せず、自分の都合のいいように解釈する
●彼が一緒にいないときでも、彼のことが頭から離れない
●同じパターンを繰り返す負のスパイラルに陥る
●恋愛が原因で、周囲から孤立してしまう
恋愛の当初は恍惚とした気分を味わうことができます。ところが、徐々に心や身体が支配され、「愛するがゆえの苦しみ」とでも言うべき状態に変化していきます。
苦しいから別れたい、でも好きだから別れたくない、このような葛藤に四六時中さいなまれ、まるでドラッグにでも溺れたような状況です。
仮に彼から日常的な虐待を受けていたとしても、謝られたら許してしまいます。たまに何事もない一日を過ごせれば「今日は優しくしてくれた」と錯覚します。
そして、「彼には私が必要」「私だけが彼を変えられる」と根拠の無い自信にとらわれ、同じパターンを繰り返す負のスパイラルに陥ってしまいます。
このように、本来は純粋に幸せを実感できるはずの恋愛が、過度に依存することによって苦しく、辛いものになってしまうんです。
恋愛依存は2つのタイプに分けられる
恋愛依存は大きく次の2つに分類されます。
●『共依存症』
自分のことより相手の問題や世話に夢中になってしまうタイプ
●『回避依存症』
親密な関係を避ける、または、幸せになるのが怖いというタイプ
一見、相容れない正反対のものに思われますが、この2つには「お互いに惹かれ合う」という性質があり、足りないコマを探し当てたかのように近づく傾向があるんです。
自分のことより相手が重要『共依存症』
『共依存症』とはどのような状態を言うのか、その特徴をまとめてみました。
●「必要とされること」が必要な状態
相手が自分を必要とするから自分には生きている価値がある、言い換えれば、自分の存在価値はあくまで相手次第である、という考えにとらわれた状態です。
●勘違いした慈愛の情
「相手にとって必要不可欠な存在になりたい」という気持ちから、金銭面、仕事、健康面、境遇といった何かしらの問題を抱えた人に惹かれる傾向が強い状態です。
相手を放っておけないという思いが強い半面、無視されたり、感謝されなかったりすると怒り、自己嫌悪、罪悪感などの激しい感情に襲われるという危険な側面を持ちます。
●自分のことは常に後回し
相手を幸せにすることが、自分も幸せになる唯一の道であると信じ込んでいる状態です。すなわち、相手の幸せこそが自分の幸せだと盲信しているんです。
●現実を素直に見ることができない
相手に関わる真実をそのまま認知することができない状態のため、現実を自分の都合のいいようにねじ曲げて解釈してしまいます。
幸せになるのが怖い『回避依存症』
『回避依存症』には4つのタイプがあります。それらの特徴をまとめてみました。
●支配者として振る舞う
相手を下にみて常にコントロールしようとするタイプです。正しいのはいつも自分であると考え、ときには肉体的、精神的な暴力にも及ぶことがあります。
●相手から搾取する
「私のことが本当に好きなら…」「もうわからない!私はどうすればいいの?」などと、嘆いたり泣きついたりすることで、実は相手に、自分の要求を通すためのプレッシャーを与るというタイプです。
●誇り高き女王様
とにかく相手を自分の思いどおりにしなければ気が済まず、自分だけが特別な存在で、相手はあくまで自分の引き立て役だと考えるタイプです。
●束縛を嫌い自由を求める
相手の愛情やそれゆえの要求に対して強迫観念をいだき、束縛されて自由を失うことから逃げ出したい衝動にかられるタイプです。
惹かれ合う2つのタイプの恋愛依存者
以上のように、『共依存症』と『回避依存症』は両極に位置するタイプです。ところが、互いに惹かれ合い、ときには両者のタイプが入れ替わって成立する恋愛関係もあるんです。
これは、2つのタイプのいずれにしても恋愛依存であることに変わりはなく、互いの穴を埋め合いたいという心理によるもののようです。
もしこのような出会いが恋愛に発展すれば、相乗効果でさらに辛く苦しい状態に陥ると思われ、二人の恋愛関係が周囲から孤立する一層の要因になる可能性があります。
恋愛依存の克服のために
恋愛依存に陥った人の複雑な心理の原因としては、育ってきた境遇、家庭環境などが挙げられます。過去の経験から、「見捨てられること」「親密になること」への恐れを感じているものと思われます。
しかし、原因がわかれば解決策もわかるというものです。恋愛依存の兆候がみられるなら、あらためて次のことを学習することが大切になります。
●相手に理想や完璧を期待しても不可能
●なんでも相手の世話になろうと思っても不可能
●親しくなることは束縛や自由を奪われることとは違う
●相手へ世話を焼くことは仕事でもなければ頼まれごとでもない
●助けを求める相手には主導権を握れると思ったら大間違い
●弱いと思う相手でも自分より劣っているとは限らない
恋愛依存は病気ではなく、人間関係の問題です。自分を基準にしすぎて「相手を変えたい」「思いのままにしたい」などと考えるのは見当違いです。また、その逆もしかりです。
まずは、自分に降りかかった過去の出来事、一人の自立した人間である相手、これらは変えることのできない事実であると受け入れ、自分自身の感情、考え方、行動を変えるべきです。
自分を変えることができれば世界は別の色に映り、恋愛とは、相手を愛すると同時に自分自身を愛することだということに気付けるはずです。