【出会いがない】ネットがきっかけの恋愛って実際どうなの?

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毎日、家と職場の往復。職場での出会いは期待できそうもないし、休日も家でゴロゴロ。たまに女友達と会うけど、友達も同じような状況。合コンなんて遊びたいだけの人たちの集まりだろうし、正直知らない人との飲み会なんて参加したくない。

実際、このような状態の女性は多いかと思います。黙って生活している分には何も困ってはいないけれども、漠然と不安に襲われるのではないでしょうか。

恋愛したくないわけじゃないけど、出会いがない。出会いを求めて外へ飛び出さなければいけないのに、見えない弊害が多い。

そんな時、ふとインターネットを見てみると、そこには自分のような人がたくさん!もしや、ネットが恋愛のきっかけになるかも?

そこで、ネットから始まる恋愛について考察しました。筆者が実際に登録し、男性会員とやり取りした内容を元に、利点と注意点をまとめてみました。これから始める人は参考にしてみてはいかがでしょうか。

第一章 SNSの出会い

現在、様々なSNSが存在します。会員登録し、文章や写真、動画などを公開して、それを元に繋がりを広めていけるツールとして、大変多くの方が利用しています。

恋愛が目的、というよりも、趣味や生活のことなど、手軽に自分の情報を発信し、また相手の情報も得られることから、友人・知人の繋がりを目的とした利用が多いと思われます。

もちろん、SNSをきっかけに恋愛に発展する人も多く、現実と密着した使い方もできるものと考えられます。そこで、実際そこんとこどうなってるの?ということで詳しく見てみましょう。

1、全く知らない人じゃない

数多くあるSNSでも、本名で登録するものであったり、出身地や出身校を登録するものであったり、「ネットの匿名性」のようなものをあえて排除して利用できるサイトも中にはあります。

また、実際の友人と同じサイトに登録することによって、ネット世界と現実世界がリンクすることになり、仮想空間であるはずのネットが現実世界と近くなっています。

友人の友人とか、知人の知人、という関係で、どんどん繋がって行けるのです。会ったことのない人でも「あの人は友人の知人だな」ということで認識できるようになります。

一度でもSNS上でやり取りをしたことがあれば、現実に目の前にいたら挨拶と世間話くらいはできるきっかけになっているので、全く知らない人ではありません

そういう意味では、いかに現実世界に持ってきて活用できるか、というところが重要かと思います。例えば、共通の趣味の話題で数人の会員と盛り上がったのであれば、オフ会を開いて実際に会ってみるなど。

また、情報が回ってくるのも早いですから、イベントがあったら足を運んでみて、普段はネット上でしか会えない会員とリアルで会話してみるのもいいきっかけとなるでしょう。

一旦ネット上で関わりを持っているのなら、全く知らない人に声をかける、というハードルはなくなりますから、これを利用して現実世界の繋がりを広めていくというのは方法の一つです。

2、再会

SNSの中には、共通の話題ごとにグループがあり、そこに参加するというものもあります。中でも、同じ学校の出身者で集まっているグループの場合、かつての同級生と再会する可能性が高まります。

同級生や先輩後輩であれば、学校の話題や先生の話題、思い出話など、共通する記憶をすでに持っているので会話が弾みます。

当然、機会があれば会いたいとお互い思うこともあるでしょう。連絡がとれた人と小さな同窓会を開く、なんてこともあるかもしれません。

また、直接在学中は会ったことがなくても、部活動で先輩後輩だった人や、卒業生だった人と話が盛り上がることもあるでしょう。

こういった場合も、出身校が同じ、という安心感がありますから、気軽に誘い合って食事会を開くなどすることもできるでしょう。

この場合、やはりネット上でだけ「懐かしいね」「みんなに会いたいね」と言っているだけでは何も進展しないので、進んで実際に会いにいく、ということが重要かと思います。

3、趣味の繋がりから

SNSを続けていると、友人知人を介さない繋がりも出てきます。共通の話題があれば、それについてやりとりできる人も出てくるでしょう。

遠くに住んでいる人となると、なかなか会いにいくのは難しいですが、例えば旅行で近くに行く機会があればちょっと寄ってみるとか、お互いの居住地の中間地点で合流してみるなど。

普段からやりとりしている人であれば、初めて会った時でも、初めてな気がしないでしょう。打ち解けるのも早く、仲良くなるきっかけとしては利点と言えます。

ただ、ネット上でのやり取りと、現実のやり取りには、多少なりとも誤差があります。ネット上では盛り上がっていたけど、実際会ってみたら思っていたような人ではなかった、という場合もあるので、あまり期待を膨らませすぎるのもよくないです。

4、注意点

やはり、SNSは手軽なツールとして利用する分には申し分ありません。リアルタイムで反応が返ってきますし、知らない人とも簡単に知り合うことができます。

しかし、その裏側には危険性が孕んでいることも忘れてはなりません。ネットの向こう側の人が純粋に繋がりを求めているだけではない、ということです。

ネットの匿名性を活かして、虚偽の文句で誘い詐欺行為を働いたり、有料のサイトへ誘導したり、または出会い目的の人を誘い出して犯罪に及ぶケースも少なくありません。

本当かどうか、はネット上ではあまり意味を持たないからです。同じ学校の卒業生を名乗っている人物は本当に卒業生でしょうか?知人の知人はあくまで自分にとっての知らない人です。

SNSは、あくまで外の世界を広げるきっかけです。うまく利用しなければ、当然落とし穴に落ちてしまうことになります。

また、ネット上には独自のルールが存在し、そのルールに沿って利用することが求められますので、正しく理解し、上手に活用することが重要です。

恋愛のきっかけ、としてよりも、まずは人脈を広げる、という意味で利用してみる方が良いようです。危険性も考慮しながら利用することをおすすめします。

第二章 出会い系サイト

一昔前まで流行していた出会い系サイト。よく、迷惑メールなどでもURLが載っていたりしますが、出会い系と一口に言っても様々なものがあります。

大手が運営しているサイトの他に、所謂「サクラ」を使った男性有料サイト、それに出会い系の掲示板などがあるでしょう。

掲示板に関しては、本当の書き込みなのか広告なのか、区別をつけるのが難しい為今回は触れません。筆者は、大手が運営する出会い系サイトに実際登録してみて、どのようなものなのか体験してみました。

1、登録してみるとわかる現実

今回登録したのは2箇所。一方は女性の登録そのものは無料で、プロフィールを作成して公開。あとはこちらから、公開されている男性の情報を元にメールを送ったり、メールが送られてきたりします。

もう一方は、女性も有料でしたが、そのまま婚活サイトへリンクされているタイプのものだった為、こちらは婚活サイトで紹介させていただきます。

男性の層は大きくわけると5パターン。

  • 本当に出会いを求めているモテない系
  • 本当に出会いを求めているバツ有り中年系
  • 彼女いるけど出会いを求める一発ヤリたい系
  • 結婚しているけど出会いを求める不倫系
  • その他・ただメールしたいだけ系

簡単な見分け方として、本当に出会いを求めているモテない系・中年系の人は、割と自分の写真を公開しています。恐らく、写真を載せた方が女性からメールが来る確率が高い、と書かれていることを真に受けてのことでしょう。

また、彼女いるけど系の男性はイケメンが多いです。自分の顔に自信があるので写真を公開しています。ただ、彼女にはバレないように浮気する為にサイトに頼っているようです。

結婚しているけど系は、想像以上に多いと思ってください。写真も公開していない人が多いです。なぜなら公開するのはリスクが高いからです。

若い人だと20代前半からいますが、年齢はいくらでも詐称できますし、若いうちに結婚した人の方が不倫願望も強いのでしょう。(特に奥さんが妊娠中の男性が多い印象です。実際に聴取したものです)

年齢が30~40歳前後、それなりの年収であることを公開していて、顔写真を公開していない人であれば既婚を疑って正解です。

もし独身で、本当に真面目な人であれば有料婚活サイトへ登録しているでしょうし、婚活サイトへは料金的に高くて入会する気になれないのであれば年収は虚偽の可能性が高いからです。

本当に出会いたい系男性は、ほとんど例外なく、趣味があまりないようです。趣味が音楽鑑賞やドライブと書かれている場合が多いです。通勤中に運転しながら音楽を聞いているという意味でしょうか。

共通の趣味を探そうとして、好きな音楽のグループの名前を聞き出しても、せいぜいシングルになっている曲を聞いたことがあるくらいの知識しかない方が多かったです。

趣味がない=共通の話題がない為、会話が続きませんし、モテない故の自虐的な発言も多く、女性に対する認識にも歪みがあるように感じました。

このようなサイトに登録する男性はSNSへ登録していない(できない?)可能性が高く、ネット上でのコミニュケーションも危ういです。もちろん現実世界のコミニュケーションでも、危うい可能性があります。

ただ、やはり仕事が忙しく、趣味に講じている時間がないなどの理由で困っている男性も登録していますから、興味があれば色々質問してみてもいいでしょう。

全体に共通して、何度かメールのやりとりをしている人は、女性の写真を褒め、もっと写真を見たいというメールを送ってくる傾向があり、そのくせ自分の写真は顔がはっきり映っていないものやブレた写真しか公開しないようです。

フェアな情報交換を求めても、応じてくれない男性が多いようだと感じました。隠したい情報があるのは、見られたら困る部分がある、と判断して差し支えないでしょう。

2、ポイント目的

では、女性の会員はどのようになっているのでしょうか。大手の出会い系は女性のプロフィールも検索できました。

表向き、男女問わずに出会えるというサイトなので、興味があれば女性から女性へアプローチすることもできます。

ただし、女性会員の中に真面目な出会いを求める人はほとんどいませんでした。ギャル系メイクの、プリクラ画像のような写真を公開していて、年齢もほとんど20代。

不特定多数の男性に向けた「会いたいよ」「さみしいよ」といった決められた文言。実はこれ、理由がちゃんとありました。

このサイト、登録は無料なのですが、女性は男性からメールをもらうことによってポイントがもらえる仕組みとなっています。

つまり、サクラを使用したサイトと大差ないわけです。サクラを使用したサイトの場合、男性にどんどん課金してもらう為に、のらりくらりと身をかわします。

もちろん、サクラが女性とは限りません。男性のサクラが、決まった文章をコピペして送信している光景を見たことがありますが、現実はそんなものです。

ゼロではないにしても、ほとんどの女性会員は真面目な出会いをサイトでは求めていない、ということがわかりました。

3、女性は無料・男性は有料

どうやら多くの出会い系サイトはこのような仕組みとなっているようで、比重としては男性会員が多いということのようです。

その中でも、男性は登録した時点でもらえる無料のポイントがあるらしく、最初はそれを使ってメールしますが、それがなくなると課金しなければならないシステムのようです。

そこで、課金までしてメールする必要はない、という人や、課金できないからLINEしてね、とIDを送ってくる人がいますが、もちろんこの人たちも真面目な出会いは求めていない場合が多いでしょう。

また、課金してまで継続して出会いを求めている男性も中にはいるようですが、恐らくそのほとんどをサクラのような人たちに貢いでいる状態と言えなくもありません。

4、注意点

以上のことを踏まえて、無料出会い系サイトでは健全な出会いを求めない方が良いのでは?と筆者は感じました。

女性の恋愛したいという感覚と、男性の恋愛したい感覚は全く違います。女性は精神的な繋がりを求めるのでメールのやりとりを重視するかもしれませんが、男性にしてみれば「早く会いたい」の一点に尽きます。

恋愛に対する目的が異なるので、当然ながら相手へ求める要求も異なります。顔が見えない分、要求もストレートです。

いくら写真の顔がかっこいいとか、真面目な恋愛をしたいと言っていても、そんなものはいくらでも嘘がつけるので、信用できる情報は一切ありません。

体の関係を求めているのであれば、恐らく簡単に会ってくれる男性はたくさん登録していますが、その人の影には本命の彼女や奥さんがいるとするのなら…少し考えものです。

出会いがないから出会い系サイト、というのも安易な話で、否定はしないまでも、誠実な恋愛を希望するのであれば避けた方が無難かもしれません。

第三章 有料婚活サイト

本気で出会いを求めるなら、それ相応の身銭を切る必要があるかもしれません。お金を払ってでも、誠実な人と出会う為なら!

そんな時には、あえて有料の婚活サイトへ登録してみるのも手です。登録そのものは無料であったり、女性は月会費が免除されている場合もありますが、実際に紹介してもらったり、お付き合いが決まったら料金が発生するようです。

1、料金を払うからには

やはり、お金を払うのですから、提供されているサービスは使えるだけ使っておきたいところです。無料のサイトと違って、しっかりとサポートしてくれたり、向こうから紹介してくれるサービスもあるようです。

プロフィールから検索することや、条件から絞り込むこと、また写真は登録が必須なので外見を知ることができます。婚活パーティーなどのイベントもあります。

婚活サイト、とは言っても、入口はサイトではありますが、結婚相談所そのものと言ってもいいかもしれません。電話でのアドバイスを受けられたり、実際に男性との面会に立ち会ってくれるようなサービスもあったりします。

サイト上で直接男性とやり取りできる場合と、できない場合があります。良さそうな人がいて、その人とコンタクトを取る為にはお金が発生する場合もあるので、どの時点で料金が発生するのか登録時に確認しておいた方がいいでしょう。

2、登録している男性の本気度

婚活サイトに登録する男性のほとんどは、本気で結婚を考えています。理想の女性に出会えるまで料金の支払いは厭わない。ということは、貧乏な男性ではないはずです。

また、自然な流れで女性とお付き合いができなかった人や今まで誰ともお付き合いしたことはないけど結婚はしたい人、など様々なものを抱えて登録している人がいます。

自分からアクションを起こしている、という点で、積極的な男性が多いと思います。また、恋愛を目的としているのではなく、目標は結婚なので、ちょっと試しに…という気分で登録するのは大変失礼です。

もし登録して、お互いに面会するまでに至った場合、すでに条件は飲んでいる段階、と言えるでしょう。

実際に会ってからお断りすることも、また断られることもあります。就職活動で、履歴書を提出して一次審査、面談が二次審査、というような形とほぼ同じです。

ここでわかるように、出会いがない、恋愛したい、と言って婚活サイトに登録すると、結婚の就職活動戦線に放り出されるということです。

面接まで行って、「君、ここに何しに来たの?」と言われる前に、自分がどのような目的であるのか確認しておくことが大切かもしれません。

3、婚活パーティー

条件だけで探して、1対1で会うのは気が引ける、という人はサイト主催の婚活パーティーに参加してみてはいかがでしょうか。

もちろん結婚を目的とした男性会員が多く、またパーティーなので今回一度きりではないと思えば気負わずに済みます。

安心できるのは、会員しか参加できないものなので、男性に何かされた、嫌な気分にされた、とトラブルが起きても、運営サイトが個人を特定できる点です。

街コンなどでは、自由に参加できるのでトラブルが起きても泣き寝入りということがありますが、会員制の場合はそういう意味でも悪いことができないということになります。

ただ、実際のところ、結婚を目的をした独身であること、が会員になる条件ではありますが、そうではない男性が、真面目に結婚を考えている女性を騙したり、詐欺や犯罪に巻き込まれるケースもあります。

既婚か未婚かは、自己申告しかないので、運営サイト側も確認のしようがありませんし、結婚を考えている女性は純粋で真面目、という点を狙って詐欺行為を働く男性もいるのです。

会員制だから大丈夫、お金を払っているのだから絶対安心、ということはありません。よく相手を見極めることも大切です。

4、注意点

もし、本当に結婚がしたい、というのであれば、就職活動するつもりで婚活した方がいいですが、それは楽しいばかりではありません

恋愛は楽しいかもしれませんが、婚活は一人の人と結婚、就職で言うなら就職先を一社に絞るということです。

婚活サイト、と聞くと登録もしやすくて楽しそうなイメージがありますが、出会い系サイトの延長線上にあると思ったら大間違いなのです。

以上のことを踏まえて、興味がありましたらチャレンジしてみることをおすすめします。ただし、登録したからと言って、必ず出会えるとは限りませんので、やはりこれもきっかけ作りの一つだとお考えいただきたいです。

おわりに

ネットで出会って付き合った、と聞くといかにもインスタントな交際に聞こえると思います。そして手軽な響きから、私にもできるかも!と思うかもしれません。

しかし、ネットがきっかけで恋愛に発展しているカップルの多くは、実は元々リアルに充実している人たちなのです。

リアルに充実している人は、現実世界で仕事も友人関係もバランスが取れている上に、ネットの世界もうまく使いこなしています。

そこでネットをきっかけにして、共通の話題で知り合い、恋愛に発展するという流れです。ところが、リアルが充実していない人はネットの世界にどっぷり浸かり、そこだけでなんとかならないか、と思ってしまう傾向にあります。

便利な世の中になりましたが、こればかりは手間を省くことができないのです。ネットで恋人を探す、という意識は捨てて、ネットで得た情報を元に、現実世界を広げて行くことを優先しましょう。

面倒なことではありますが、たくさんの人と関わって経験し、そこから発展した恋愛ならば本物だと思います。

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