仕事に集中できない彼…成長させるために出来る3つのこと

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だいぶ昔の話になりますが、アラン・ビーズ&バーバラ・ピーズ著の『話を聞かない男、地図が読めない女』という本が、全世界で600万部を超えるベストセラーとなりました。

男性脳と女性脳の違いを解明して分析して、なぜ男性は一度にひとつのことしかできないのか、や、なぜ女性には方向音痴の人が多いのか、などを解かりやすく書いている本で、当時は私も興味深く、頷きながら読ませてもらったんですけどね。

あれから十数年、冷静な目でよくよく周りを見てみると、一度にひとつのことしかできない割りに、ひとつのことに集中できない男性は意外と多い気がするんです。

テレビを観ている時にしょっちゅうチャンネルを替えてみたり、ギターの練習をしていたかと思えば漫画を読み始め、またその5分後に突然、「出掛けない?」と言い出したり。何をしていても落ち着きがなく、すぐに他のことに気が移ってしまうカレ。

男たるもの常に黙々と一点に集中せよ!とまでは言いませんが、いつか自分の親に彼を紹介する日のことや、彼の仕事にも影響を及ぼしていたりするかもしれないことを考えると…。少しは年齢相応の集中力を持ってもらいたいもの。

”集中力に欠ける人”は元からの性格?

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どんな長所も短所も、性格です!と言い切ってしまうことは簡単。でも、集中力に欠けるカレが出来上がってしまっている原因は、大きく分けて二つの可能性が考えられます。

自分に適した”集中できる環境”がわかっていない

人それぞれ、集中しやすい環境があります。ある人は静寂に満ちた部屋の隅っこに置かれた勉強机かもしれませんし、ある人は好きな音楽を大音量で流せる車の中だったり、または子どもたちが元気よく遊ぶ公園のベンチだったり。

誰でも彼でも、図書館の自習室のような場所で集中力が高められるとは限らないということです。ちなみに私は自室のPC前、特に雨の日の夜が好ましいんですが、私の親友Yは、資格試験前などは必ず近所の喫茶店まで出向いて勉強しているようです。

結論から申し上げると、一人っ子や年の離れた兄弟がいるなどで小さな頃から自室を与えられた人が集中するには静かな環境を好む傾向にあります。他者が出す音や動きに慣れていないので、すぐに気を取られてしまうんですね。

そして、常に音や動きがある賑やかな大家族の中で育った人は、逆に静かな環境では落ち着けないことがあります。これまでの人生で勉強や読書などをそういった環境の中でしてこなかったため、居心地が悪くなりやすいのだそう。

自分に適した”集中できる条件”がわかっていない

これは集中しやすい環境よりも更に、個々人のバリエーションがあります。たとえば、

・自由に煙草が吸えるか、吸えないか
・自分の爪が伸びているか、綺麗に切られているか
・しなければいけない作業の期限が迫っているか、猶予があるか
・目標を達成したときに誰かに報告する義務があるか、ないか

このような細かい条件のひとつが揃っていないだけでも、発揮できる集中力に大きな影響を及ぼします。

特に人間には思い込みがありますから、”私は追い詰められなければ実力を出せない人だ”と思い込んでいたりすると、たとえ実際には集中できる状況が整っているとしても、作業時間に余裕がありすぎると、なかなかスイッチがオンにならなかったり。

なので、「枝毛だらけで試験に集中できなかった」なども、あながち言い訳だと決めつけることは出来ないかも?

これまでに集中できた場面を振り返ってみる

どうにも集中力に欠けているように見える彼も、生まれてから一度も集中できたことがないわけではないはずです。「この人は集中できない人なんだ…」と諦めてしまう前に、一度彼にさりげなく確認してみましょう。

「これまでに一番集中できたことって、どんなこと?」
「どんな状況だと集中できるタイプ?」

彼が一人を好むタイプなのか、それとも多少の生活音があったほうが落ち着くのか。ラジオやテレビに思考を妨げられるのか、それとも無音が堪えがたいのか。人知れずの努力にモチベーションが上がるのか、それともご褒美や評価を必要とするタイプなのか。

彼の答えの中に、彼の集中力を上げるヒントが隠されているかもしれません。彼のクセを少しでも掴めたら、集中するための環境作りに、あなたも一役買えることでしょう。

”整理整頓”は集中力アップの一番の秘訣!

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集中力を途切れさせないために、整理整頓の習慣を身に付けさせましょう。身の回りにものがゴチャゴチャしていると、もともと集中力がそれなりにある人でも細々としたものに意識を奪われやすいのです。

部屋のそこここに洗濯物が散らかっていたり、いつのだかわからない郵便物が山のように積まれていたり…。「そういえば洗濯しなきゃな。明日は雨だっけ?」、「今月の電気代の支払いは済んでたっけ?」などと、気がかりの種を増やす原因に。

それではせっかく集中しやすい環境が整っても意味がないので、不必要なものは極力視界に入ることがないように片付けるか、それを機に本当に要らないものは処分してしまってもいいかもしれませんね。

集中力の必要性について”話し合うこと”が何より大事

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とまあ、至って常識的なことを書いてきましたが、記事をここまで読んで、「言っていることは解かるけど、私は彼のお母さんではないし、そんな風に環境改善から指導したり、片付けて!と小うるさくしたりは出来ない…」と思われた方もいるのではないかと思います。

姐さん女房タイプで、彼のことをちゃっちゃっと仕切れるなら問題はないですけどね。彼のちょっと気になるところや悪い癖を、ビシッと指摘して正すのはなかなか難しいもの。

けれど、「この人、このままで大丈夫かなあ…」という不安な気持ちをずっと隠し持ったままでいると、今度はそこばかりが目について、いずれは大きな不満となる可能性を秘めています。

そうなってから問題点を指摘しようとすると、少し行きすぎて批判めいた口調になってしまうこともあるので、出来れば今の内に、「もうちょっと落ち着いてほしい」というあなたの気持ちを素直に伝えるのがベスト。

彼の集中できる環境条件を探り、その環境を整えられる手段を見付け、その上で、「一緒になにかをしてるときはスマホをいじるのやめない?」や、「映画を観るなら、先に部屋を片付けてからにしない?」などの柔らかい言い方で促してみるといいと思います。

職場もプライベートも、長い間同じ状態が続くと、ついつい”ながら作業”で過ごすことに慣れてしまいがち。でもそれでは思ったように仕事が捗らなかったり、大事なことを忘れてしまったりすることが増えます。

適度な集中力は充足感を得る鍵です。集中してなにかをやると気持ちがいいね、と声をかけながら、お互いのライフクオリティを高めていけるといいですね。

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