ずっと連絡ない…彼と自然消滅になりそうな時の心の整理の仕方
お付き合いしていく内に、別れる結果になってしまった…そのような場合、お互い納得のいくお別れの仕方ができる人たちは、果たしてどのくらい、いらっしゃるのでしょうか?
彼からはっきり別れを告げられないまま、別れたのか別れていないのか、曖昧な終わり方をされて、自分の気持ちの整理ができなくて悩んでいる女性もいらっしゃると思います。
自然消滅は誠意のない行為
そもそも、自然消滅という行為は、お付き合いしていた相手に対して誠意が感じられない行為です。
一度は愛し合って付き合った関係であるならば、別れる時にもしっかりと自分の気持ちや別れる原因なども、相手に 伝えるべきだと思います。そうやって、二人の関係にけじめをつける事が必要ではないでしょうか。
勿論、二人の関係には色々あって別れる場合、そんな綺麗な終わり方ばかりではないでしょう。どちらかが、一方的に相手に別れを告げて、告げられた方は納得のいかないという場合もあります。
例えば、他の女性を好きになってしまって、彼が彼女に一方的に別れを告げたという事も、お付き合いしていた彼女に対して、愛情を持っていないのか疑問に感じると思います。
しかし、こういう男性も、一応は彼女に対して二人の関係にけじめをつけなくてはいけない、辛くても別れを言わなければいけないという、僅かばかりの誠意はあるのです。
勿論、どちらにしろ、彼女を傷つけてしまうという事には変わりなく、良いか悪いかは別のお話です。
ですが、自然消滅は、そういった僅かばかりの誠意すら、相手に持ち合わせていない行為なのです。
何故、自然消滅にさせるのか?
二人の関係にけじめをつけるような別れ方は、他にもあるのに、何故、彼は自然消滅というはっきりとしない別れ方を選択してしまうのでしょうか?そこには、彼の様々な心情があるようです。
別れを告げるのが面倒くさい
彼とお付き合いしている時も、元々彼がいい加減さやだらしなさが表れているような性格であったり、女性に対して誠意や愛 情がイマイチ感じられないような態度であったのならば、残念ながら別れ方もそういうところが出てしまったのでしょう。
お付き合いしている時ですら、女性に対して愛情が薄いので、別れてもう自分と関係がなくなると考えると、相手に対しての思い遣りや心情を察するという事が皆無になるのです。
もう自分と関係がなくなる相手に、わざわざ別れを告げるまでもない、けじめをつけるのを面倒くさいと感じるようです。
自分の中で別れる決定打がない
お付き合いしていく内に、二人の間に色々な事があって、彼がだんだん彼女に対して愛情が薄れていって、好きなのか好きじゃないのか、わからなくなってしまったと いう事もあるでしょう。
そのような時に、別れようとする選択もあるのですが、彼女に対して別れに至るはっきりとした原因はないので、自分から彼女と別れようという明確な意思はありません。
しかし、そのまま彼女と付き合っていると、何か違うな、合わないなという、どちらかと言えば二人の関係に否定的な感情が、確実に彼の中で渦巻いているのです。
「嫌いになったわけではないので、自分から別れを告げるのは気が向かない」しかし、「この先、好きかどうかわからなくなった彼女と付き合っていくのも、気が向かない」この自分の中で相反した感情に、無意識の内に葛藤します。
時には、それが彼を疲れさせてしまう事もあ ります。そうなると、はっきりと別れを告げない自然消滅という終わらせ方を、彼は選択してしまうのです。
「選択する」という程、そこには彼のはっきりとした意志はないのかもしれません。ただ、彼は自分の中にある無意識の葛藤から楽になりたい、逃げてしまいたいという気持ちで、自然消滅という結果に至ったのかもしれません。
はっきりとした別れを躊躇う
先ほどお話した、「自分の中で別れる決定打がない彼」に似ているのですが、それよりも更に強く、男性が二人の関係にけじめをつける事を、避けたがる場合もあります。
彼女に対して愛情が薄れたのは確かだと感じていますが、だからと言って、自分から二人の関係にはっきりとしたけじめをつけたがらないのです。
「別れを告げたら、本当に二人の関係が終わってしまう」
「この先、もしかしたら彼女に気持ちが戻るかもしれない、その時に今自分から、別れを告げてしまったら、戻れないのかもしれない」
「はっきりと別れを告げてしまって、二人の関係が完全に終わると 明白になるのは寂しい」
そのような不安を抱える男性は、結局、自分から別れを告げる覚悟を持っておらず、二人の関係にけじめをつけるのも怖いんですね。
ですから、自分の気持ち次第でいつでも、二人の関係がよりを戻せるような余韻をつくっておきたいがために、自然消滅にしてしまうのです。
男性は、今までお付き合いしてきた元カノたちを、未だに自分のものだと、どこか思っているというようなお話を聞いた事がありますが、それに似ていますね。
女性の愛情をよく感じていない
お付き合いしている時に、女性の方が、愛情表現が苦手だったり、コミュニケーションやスキンシップが不足して いると、男性は彼女は自分の事が、そんなに好きではないのかもしれないと感じる事もあります。
そうなると、二人の関係に色々あって別れようとなった時も、彼女に対しての対応を軽く見ています。
「彼女は自分と別れる事になってもそんなに傷つかないし、ショックも受けないだろう。だったら、自分から別れを告げなくても、このままフェードアウトでいいや」というような、なげやりな気持ちになってしまいます。
彼女はたいして自分の事が好きではないのだから、わざわざ別れるという行為をしなくても、自然と自分が距離を置けば、彼女も察してくれるだろうというような考え方になるのです。
自分が悪者になりたくな い
自分から別れを告げるという事になると、当然、お付き合いしている相手を傷つける事になります。相手をはっきりと傷つけるのは嫌だというのは、一見優しいようにも見えます。
しかし、結局は相手を傷つける形になってしまうのは変わらないですし、場合によっては更に相手を苦しめる事になり兼ねないのです。
何より、そこには自分が悪者になりたくないという身勝手な弱さがあります。
自然消滅をされやすい女性
今までお話した事を、改めて考えてみると、自然消滅というのは、お付き合いしている相手に対してのある意味、「ダメな甘え」なのではないでしょうか。
彼とお付き合いしている時に、どちらかと言えば女性の方が柔軟な対応で、彼に合わせるようにしていたり、彼についていくような形の女性もいらっしゃると思います。
また、何かあってもあまり、彼に対して不満は口にせずに、自分の気持ちを我慢しがちであったり、例え伝えたとしても、彼の様子を伺いながら、感情的にはならないように心がけていたのではないでしょうか。
そういった女性の場合、自然消滅に仕向けるような男性は、自分がどのような形で別れたとしても、別れた後も口うるさく何かを言ってこなさそうだという風に考えます。
また、いわゆる根に持たないサバサバした性格の持ち主の女性であったり、お付き合いしている時もドライな感じの女性であったりすると、後腐れがないと感じて、自然消滅しても大丈夫そうだと男性は思います。
いずれにしろ、そういった女性たちに、彼は自然消滅というダメな甘えを許容して貰えそうだという、身勝手な気持ちを抱くのです。
自然消滅の気持ちの整理の仕方
では、そういった自然消滅をされた方は、どのようにして気持ちの整理をしていけば良いのでしょうか?
自分が悪いとは一切考えない
まず、こういった場合に、女性が考えがちなのが、「私の何かが悪くて、こういう事になってしまったのかな」というように、自分に原因があって、彼が自然消滅したくなってしまったのではないかという事です。
確かに、恋人同士が別れに至る理由や原因は、色々あります。そこには、二人の関係に様々な背景があり、どちらか一方だけが完全に悪いという場合は、少ないかもしれません。
しかし、自然 消滅という別れ方に関してだけは違います。自然消滅を仕向けた方が、完全に悪いのです。
二人の関係を終わらせたいのならば、別れを自分から告げれば良いだけです。むしろ、彼にとって合わない、都合が悪いと感じるような彼女の方が、はっきりと別れを告げられる事が多いです。
ですから、貴女は何も悪くないのです。自分自身を責めるような事はせずに、傷ついた自分を思いっきり労わってあげていただきたいと思います。
人間的に成長したと感じる
こういった終わり方を経験した自分は、こういう経験をしなかった自分よりも更に人間的に成長できたと感じてください。
それが決して良 い経験ではないにしろ、その経験は必ず人を成長させます。
別れたという意志を固持する
はっきりとした別れを、彼から告げられなかったあまりに、彼が自然消滅させた理由などや、二人の関係は終わっていないのかもしれないというような事を考えて悩んでいると思います。
また、彼はいつか自分の元に戻ってくるのではないかというような期待を持っている女性も、中にはいらっしゃるかもしれません。
しかし、そのままですと、いつまでも彼との関係に心を悩ませる事になります。
自分の気持ちを整理したいのであれば、こういった事はできるだけ考えないようにしてください。そして、「彼とは別 れた、二人の関係は終わった」こういった意志を、しっかりと持つようにするのです。
「どうして、彼はこんな別れ方をしたんだろう」
「彼との関係は本当に終わったのかな?」
「もしかしたら、彼は連絡できない状態なのかもしれない」
そのような感情が、わいてくるのは仕方がない事です。しかし、そういった感情がわいてきた後は必ず、「いや、彼との関係は終わったんだ」とはっきりと意志を固持して、打ち消してください。
そうやって、わいてきた悩みを打ち消し、彼と別れた事を常に固持していく事を繰り返していく内に、だんだんと自分の気持ちを受け止められるようになってくると思います。
彼との曖昧な別れ方に悩むの であれば、自分の中で自ら決着をつけるのが一番です。
また、彼とよりを戻したいと考えるのは悪い事ではありません。しかし、「今までの彼との関係は終わった」という事は、しっかりと受け入れてください。
そうでないと、ずっと彼との曖昧な関係に囚われる事になってしまって、前を向いていく事もできません。
何より、もしかしたら、この先彼よりももっと素敵な男性と出会うきっかけの妨げとなってしまうかもしれません。
彼との事にばかり囚われないようにして、彼との関係が終わった事を自分自身でしっかりと受け止めて、そして、自分を癒してあげていただきたいと思います。