彼氏の浮気…どん底から這い上がれ!辛い失恋から立ち直る方法
酷い失恋に見舞われると、心の傷は深く、立ち直るのは容易ではありません。浮気をされた…しかもただの浮気ではなく、自分の親友に寝取られた。同じ職場内で二股かけられていた。ホテルから出てくるところに遭遇してしまった、など。
こんなことって本当にあるんだ!というドラマのような修羅場を体験してしまうと、しばらく恋愛どころか、人間不信に陥ってしまいます。
一見立ち直ったかのように振舞っていても、深い傷は残り、次の恋愛に踏み出せない女性も多いのではないでしょうか。
そこで、一回どん底まで落ちてしまった女性の為に、そしてまだどん底を味わったことのない女性の為にも、辛い失恋からの立ち直る方法をご紹介します。
1、悲しいやら、腹立たしいやら
酷い恋の終わり方をした時、悲しい、悔しい、などマイナスの感情で胸がいっぱいになっています。その感情の根源は、酷いことをした彼にも原因はありますが、実はほとんどが自分に対する怒りだったりします。
楽しく過ごした日々や、信頼しきっていた自分を思い返しては後悔が募ります。できることなら過去の自分に「あいつはやめときな」と言ってやりたいところです。
裏切った彼、裏切られた自分
海外に旅行に行った時、もし財布を盗まれたら、どのように自分を納得させるでしょうか。財布をポケットに入れていた自分が悪い、そもそも旅行に行ってはしゃいでいた自分が悪い…しかし、本当に悪いのは誰でしょうか。
盗んだ人が悪いのです。日本人は割と「自己責任型」の人が多いようで、手っ取り早く解消できて、尚且つ事を荒立てず最小限に納めることができるからです。
もちろん、時と場合によっては、そのように納める必要もあるにはありますが、恋愛において自分を納得させる術として「自分も悪かったからしょうがない」と泣き寝入りするのはいかがなものでしょうか。
見抜けなかった自分への怒り
酷い彼を見抜けなかった自分へ怒りが向かうことにより、今度は自分を擁護しなければならず、自分自身に向けて「まあまあ、しょうがないじゃない」と納得させようとするが故に、変に冷静になってしまいます。
一見、失恋した自分を客観視できているようで、そうではありません。怒りの矛先をうやむやにして、納得した気分になっているだけで、辛い気持ちは取り残されます。
よく、全然大丈夫じゃないのに「平気、もう大丈夫だから」とその場しのぎで我慢することと似ています。これでは、立ち直るきっかけを失うことになります。
人のせいにしてもいい
先ほどの、海外旅行で遭遇した泥棒、それが彼だとします。どんな理由があっても、泥棒は悪いことです。失恋だけでは彼を訴訟することはできないのですが、せめて自分の頭の中では彼を悪いことにしてしまいましょう。
よく「人のせいにするな、自分にも責任があったんだろ」と言う人もいますが、物事には順序があります。まずは、徹底的に彼に責任をなすりつける作業が必要です。
彼が悪い!と周囲にアピールしまくるわけではなく、自分の頭の中でだけは「あいつのせいで私は苦しいんだ」と責めましょう。(周囲へアピールするとややこしいので、あくまで頭の中で)
次第に、時間が経てば落ち着き、「考えてみれば自分も悪いところがあったかもしれない」と反省点や改善点を見出せるようになれば、立ち直る為の段階を踏めているということだと思います。
失恋して辛い思いを抱えている上に、さらにそれを「自分が悪い」と責任まで被ってしまっていては、マイナスの感情が全て自分に帰ってきてしまいます。
したたかな女性になる
マイナスの感情は放出してしまって、新しい気持ちをスタートさせることが最大の目的なのですから、ここはしたたかな女性になりましょう。したたかな女性は、口ではうまいことを言いながら、絶対に自分は悪くないと思っています。
極端に言えば、友人などには「私にも悪いところがあったのよ、だから彼ばかり責められないの」と言っておきながら、本心では「彼が全部悪いに決まってんじゃん、あのクソ男」と思っている、という感じです。
図太い神経が必要なわけではありません。難しい技術でもありません。割り切って、誰かのせいにして、自分が悪いとは思わない。このことだけでも、失恋から自分を救うことになります。
2、 精神的には損傷を負った状態
失恋したての女性は、心がすっきりしなかったり、重かったり、痛みがあったりします。比喩ではなく、本当に痛いと感じるのです。
実は失恋とは言っても、たかが失恋とは言えません。「精神的には損傷を負った状態」です。脳では骨折と同じくらいの衝撃を受けた状態という話もあります。
それくらいのこと、と軽く見てはいけません。うまく抜け出せなければ、うつ病のきっかけになることもあります。しかし、つける薬はありませんので、自然治癒を待つしかないのです。
心の中を整理する
失恋が骨折だとするならば、骨がくっつく為には時間が必要で、さらに曲がってくっついてしまわないようにギプスが必要ですが、残念ながら心をギプスで固定することはできません。
ギプスで固定できない代わりに、しなければならないことがあります。それは現状を正しく理解して、卑屈にならないことです。
この時に「どうせ私なんか」と卑屈になってしまうと、傷が癒えても骨が曲がってくっついてしまっているので、後から矯正するのは大変難しいのです。まずは
- 今自分がどんな状態に置かれているのか
- 傷ついて、どんな感情を持っているのか
- 具体的な症状(もやもや、重いなど)の把握
- 何を考えていると比較的症状が緩和するか、または一層辛くなるか
- 彼に何をされたことが許せないのか
- 今後、どうなりたいのか
というように、現状を客観的に把握し、心を整理していくことが大事です。頭の中で思うだけでもいいですし、紙に書いてもいいでしょう。
現状は常に変化します。明日の朝目覚めるとまた変化しているものなので、気がついた時にチェックし、たくさん考えて複雑化している問題をシンプルにしましょう。
松葉杖の生活と自然治癒
先に言ってしまいますと、失恋の傷は治ります。辛くて、まるで永遠のように感じるかもしれませんが、必ず治るものです。
ただ、先ほども申したように、曲がってくっついてしまった骨は、その後の恋愛にも影響しますので「どうせ私なんか」のままでは、今後いい恋愛ができなくなってしまうかもしれません。
現状を正しく把握したことがギプスであるなら、曲がらないように生活して自然治癒を待つ、というプロセスを踏むことになります。
治癒のスピードは人によって様々で、1週間もあれば治る人もいますし、何年もかかる人もいます。時間の長さは重要ではありません。長くかかっても、しっかり治ればそれでいいのです。
治るまでは松葉杖をついて歩くのですが、この時「本当に治るかな」「やっぱり悪かったのは私の方だったんじゃないか」と思い悩むことがあるかと思います。
この自己肯定感こそ、自分の体重を支える松葉杖となるものなので、ふと不安になった時は自分を褒めるようなことを自分に向かって発するようにすれば、片足立ちで疲れても、ぐっと自分を引き上げることができるはずです。
焦らず治ることを信じて待つ、という目には見えないけれど、自分を労わる姿勢が伝われば、きっとスムーズに快方に向かうと思います。
3、悲しい恋愛映画を観よう
失恋しても、実際はなかなか泣けない、感情を表に出せない、という女性も多いかと思います。がっつり悲しい気分に浸り、一晩泣いて、次の日の朝にはケロッとしている女性もいますが、こういう女性はプロです。
自分をコントロールする術を心得ているのでしょう。オンオフを自分で切り替えることができるので、自在に泣いて発散することができるのです。
しかし、それもなかなか難しいと思う女性は「自分を主人公と思ってはいない」のではないでしょうか。
同調して泣くこと
自分の人生の主役は自分ですが、客観的になっている女性は、そんな自分すら外から見ている状態です。泣いている自分を外から見れば「恥ずかしい」と思うので、うまく泣けないのです。
泣くことは、恥でもなんでもないはずなのですが、まるで感情的になることが悪であるかのように否定するがあまり、本当は泣きたくても押し殺してしまうことがあります。
そんな時は「映画を観る」ことがおすすめです。それも、悲しい失恋映画。できれば、自分と似た状態の女性が主人公の映画がいいでしょう。
もし「そんなのでは泣けない」というのであれば、感動して泣ける映画でもいいでしょう。自分自身のことで泣くことを否定しているのであれば、自分以外の人のことで泣けばいいのです。
「自分のことを可哀想と思って泣くことはよくない事」と言われがちの昨今ですが、これは「私って可哀想でしょ!」とアピールする様に嫌悪感を抱く人が多いという風潮があるだけです。
今失恋して辛い思いをしている人が、辛くて泣くことが悪いわけではありません。そんなことでいちいち自分の感情を押し殺す必要はないのです。
4、悲観的?いえいえ、コメディー的!
さて、思い切り「私って可哀想な主人公」と思って泣くことも必要ですが、あまり悲観的になりすぎてもいけません。映画のようにエンディングを迎えるのは、まだ早いです。
よくジャッキー・チェンの映画で、エンディングロールにメイキングシーンや失敗したシーンが流れますが、あれはとても重要です。ワンシーン一発OKとはなかなかいかないのです。
カメラをぐーっと引くと、スタッフの皆さんも同じ現場にいるのですが、シリアスなシーンを撮っていても、間近でスタッフも息を殺して様子を見ています。自分は可哀想な主人公役である同時に、映画の監督やプロデューサーでもいなければなりません。
最終的にはコメディー映画に仕上げる
この自分が主人公の映画をハッピーエンドにするのも、バッドエンドにするのも監督次第、ということになりますが、どうせならハッピーエンドで面白い映画にしたいですよね。
主人公が悲しみのあまり死んで終わる、なんて映画ではよくないわけです。可能であれば、次は新しい恋をしてそこでハッピーエンドにしたいです。
撮影はなかなか難しく、セリフを噛んでやり直し、タイミングを誤ってはまたやり直し、何テイクも出す為、紆余曲折を経て完成するのですが、その様はまるでコメディーのようです。
後になって人に話した時に、面白い話に仕上がっていれば、ただの悪い思い出や失敗談にはならないからです。つまり「失恋して損した」ではなく「いいネタをもらった」ということになります。
ジャッキー・チェンのように、スタントも自分でこなすわけですから、もちろん痛みも伴うわけですが、それは他でもない自分自身の為の痛みです。後になって「いやあ、あのシーンは苦労したよ」と笑えたら、いい映画に仕上がるはずです。
5、復讐!失恋はスパイスだ!
時に、失恋を経験した女性は、それ以前より綺麗になっていることがあります。失恋を期にダイエットをしたり、自分磨きをするようになったり。そして、
「辛かったけど、今は彼に感謝してる」
ここまで来れば、この恋愛の勝者は女性です。逃がした魚が大きければ大きいほど、別れた彼は悔しい思いをするからです。
悔しい、それは原動力
辛い、腹が立つ、とネガティブなイメージになりがちな失恋ですが、これも一種のスパイスです。スパイスだけ口に含むと、辛かったり苦かったりしますが、料理に使うと味のアクセントになります。
最初は一気に口に含むことになり「うわ!苦い!いやだ!」と思うかもしれませんが、他の料理も一緒に口に入れることで、苦味が緩和し、旨みに転じます。
つまり、恋愛一本に絞った生活をしていると、他に口に入れる料理がありませんが、恋愛の他に同時進行で様々なものをしていると、逆にそちらにはいい刺激となる、ということです。
例えば語学の勉強をしている、趣味でスポーツをしている、など。恋愛も大事だけど、趣味も大事というふうに、他にも集中しているものがあれば、それは美味しい料理となります。
今からはじめてもいい
しかし、失恋前は何もしていなかったから、もう遅いんじゃない?と思われるかもしれませんが、そんなことはありません。
気がついた時に、やりたいことをはじめればいいのです。誰しもパワーを持っていますから、仕事や生活のことなどの他に、ちょっとくらいは何か趣味を持てるのではないでしょうか。
6、感謝する人になる
辛い思いをしたばかりの人に「それでも感謝しましょう」とは、なかなか酷な話かもしれません。感謝しろって、それってあの男にも、寝取ったあの女にも感謝するってこと?
いえいえ、急にそこまで感謝しろとは言いません。まずは、自分の周囲に今いてくれている人々に感謝しましょう。
誰かに感謝できる人は、誰かに感謝される人。人を裏切るような彼とは、レベルが違うのです。まず、人に心から感謝できる人は恋人を裏切りません。
人に感謝できること
例えば、失恋話を聞いてくれた友人。相談に乗ってくれた友人。心配してくれた家族。気遣ってくれた職場の人。優しい言葉をかけてくれた人たちみんなに感謝してみましょう。
ぽっと心が温かくなるかもしれません。そして、結果的には彼を許そうとしている自分にも感謝しましょう。
感謝される人になる
辛い体験を乗り越えて尚、人への感謝を忘れない人になれたのなら、今度は誰かの為に動く番です。誰かが困っていたら、そっと支えていられる人になりましょう。
人を裏切ったり、嘲笑ったりする人は、そういう感謝のサイクルから外れてしまっているので、自分で蹴った空き缶が一周して自分の頭に落ちてくるのです。
失恋する前よりもっと親切な心を持って、誰からも愛される人になるように心がければ、きっと心の綺麗な男性と新たにめぐり合うことになると思います。
7、経験こそ財産
酷い失恋をすると「どうして私ばかりこんな目に遭うんだ」と思います。信頼していた彼と、自分の友人が浮気をしていた。しかも、彼と私が同棲している部屋に上がり込んで…
同じバイトで働いている彼、私のシフトが入っていない時は後輩といちゃいちゃしていて、結果寝取られてしまった…など。
人の心は物ではないので、思ったとおりには動いてくれないものですが、陰で彼と浮気相手が自分の悪口を言っていたり、そのことを隠したまましばらく付き合っていたというようなことは、限度を超えた悪質さを感じます。
信じられない!と思いますが、相手は人なので、信じられないことも平気で行いますし、悪意があればその程度は測れません。
いくら「ごめん、悪気はなかった」と弁明していても、悪気がなかったからと言って、やっていいことと悪いことがあります。
無駄じゃなかった
しかし、そんな経験を「無駄にする」のも「無駄じゃなかった」ことにするのも、自分次第です。失恋の傷は癒えます。時間がかかっても、必ず治ります。
傷は癒えても、立ち直ったことにはなりません。今までいた場所とは違う景色の見える場所を、新しいスタート地点に定めることではないでしょうか。
今すぐ楽になりたい、という思いから、誰でもいいから体の関係を持ってしまったり、安易に楽になれる方法としてお酒に溺れてみたり、もがき苦しむかもしれません。でも、それが悪いことだとは思いません。
どんな道筋を辿っても、自分のゴールを見失わなければ必ずたどり着けます。意志が強かろうが弱かろうが、意志があればそれが地図となります。
男に騙されるなんて馬鹿な女だと言う人もいるかもしれません。どうせ同じ失敗を繰り返すんでしょ、と言う人もいるかもしれません。でも、言わせておけばいいのです。
辛い体験をしたからこそ味わうことのできた思いは、経験したことのない人にはわからない思いです。不味い料理を食べたことがなければ、美味い料理の価値などわからないのと一緒です。
酷い男を知っている人は、素晴らしい男性に出会ったとき、その人の本当の価値を理解できます。もしかしたら、その人に出会うまでの試練だったのかもしれません。
いくらお金を出しても買うことのできないのが、経験です。その貴重な経験をした女性は、貴重な女性なのです。それを無駄と思うか、価値があると思うかによって自分の価値も決まってきます。
どん底まで落ちた女性の皆さん。自分の幸せを疑わず、長い道のりではありますが、決めた目標を目指して負けない姿こそ、輝く女性の真の姿です。
今は辛くても、立ち止まったり休んだりしながら、自分のペースで這い上がれるよう、陰ながら応援しています。