アナと雪の女王に学ぶ、キャリア女子を襲う現代のハンス王子
ディズニーの大ヒット映画「アナと雪の女王」に出てくる、一晩で求婚してきた悪きハンス王子。王子はかっこいいし、お金もあるし、女王のいない間留守番をしたり軍を率いて立派に戦える。このことからも分かるように、仕事ができる男なのです。
それなのに心が超自己中で、全くアナを愛していなかったのです。
スペック的には「イイ」男なのに、一晩で求婚してくるハンス王子のようなキャリア志向男子が、実は今急増中であることはご存じですか?
それも一流企業に勤めるOL、「できる女性」がターゲットとなりがち。忙しい彼らは出会いの場がビジネスから来ることが多いからなのでしょう。
そして今、働く女性も仕事に追われ、癒しを求め出会いを探しています。甘い言葉をかけられてコロっと行くことも。
そんな危ない男にひっかからないよう、女性は注意が必要です!具体的にどんな特徴があるのか、筆者の取材を交えてまとめました。
世界を股にかける超多忙ビジネスマンの正体は下心たっぷりハンス王子!
Aさんは大手メーカーのグローバルマーケティング部門で働くキャリアウーマン。Aさんは「ハンス王子」と、会社の後輩の紹介で知り合いました。
彼はアメリカに赴任していて、将来自分の会社を持とうとしているキャリア志向のサラリーマン。見た目もかなりハンサム、着ている物も清潔でセンスが良く、言うことなしだったそうです。
しかしお酒が入って開口一番、耳を疑うようなことをAさんに言いました。
「結婚してくれる?」
Aさんは初めは笑ってかわしていました。しかし彼は続けて彼女を口説き始めました。
「お持ち帰りしていい?」
「俺のために料理作ってくれない?」
「アメリカ来る?」
普通なら断るところでしたが、Aさんは仕事で大変な時期で、孤独な思いをしていました。彼がかけてくれた言葉で「特別扱いされている」気持ちになり、つい嬉しくなり、ずるずると惹かれていきました。
しかし彼は翌日アメリカに。連絡は彼が空いている時だけで、ほとんど相手をしてもらえませんでした。
彼が来日したのはその半年後。東京へ一時帰国した時も、夜だけのホテルでの再会。明らかに「ベッド」が目的の会合で、用を足した翌朝、彼はさっさと名古屋へ発ってしまいました。
仕事術を巧みに使う、恋愛詐欺テクにご用心!
ビジネスで成功している男性を、働く女性は自分も働いているからこそ、その凄さが分かり過度に尊敬しがち。その人が全てにおいて完璧に見えてしまいます。
仕事ができるからといって、恋愛もできるわけでは決してありません。仕事ができても女性のことを全くリスペクトしなかったり、古い男尊女卑の概念にこだわっていたり、平気で他の女と夜遊びする男もいるのです。
Bさんは化粧品会社に勤める超多忙なキャリアウーマン。「ハンス王子」は、彼女の仕事の顧客として知り合いました。
彼は母国の韓国で会社を興し、事業を拡大するかたわら、社会貢献事業にも参画していました。「理想の人」とBさんは思いました。
「プライベートでお近づきになるなんて恐れ多い」
そう思っていたら、ある日向こうから食事に誘ってきました。彼は熱心に彼女の話を聞いている様子。彼女の仕事の経歴を聞くと、すぐさま彼は自分の会社にリクルートしてきました。躊躇していると、
「君の夢は何?」
と聞いてきました。「途上国で牧場を作ること」と答えると、彼はにこりと笑い、
「実は俺の夢も…」
と追従してきたそうです。彼女は「この人でいいかも」といきかけました。彼女も仕事が辛かったのです。
しかしその後、彼は彼女をホテルに連れていこうとしました。そして強引なキス。その時、賢い彼女は疑念を抱き、踏みとどまりました。彼は翌日、韓国に帰っていきました。
女性の夢や将来の目標を聞いて、話を合わせてくるのはハンス王子たちの傾向。営業の経験や仕事で培ってきた交渉術など、人との取引はお手のものです。
合理的な彼らは、素早く頭で「とるべき行動」を計算し、人の心をつかみます。
しかし本心はどこにあるかわからない。その言葉通り、女性の望み通りに実行するなんてことは、まずないと思った方が良いでしょう。
氷が心臓に刺さり死にかけているアナを、嘲笑って拒んだハンス王子のように。
本物の愛は時間が教えてくれる
本当に自分を大切に思ってくれていて、本気であれば、あなたを待ってくれます。言うまでもありません。次に会う日を決めようとしてくるだろうし、忙しくても積極的に時間を作って連絡をくれるだろうし、自分が傷つくのを顧みずにアプローチしてくるでしょう。
本物の愛はそう、時間が教えてくれるのです。