喧嘩するほど仲良しカップルになれる!?「仲直り交渉術」講座

  • Twitter
  • hatena
  • facebook

彼氏との喧嘩は、ただただイヤなもの…。そう思っているならもったいない!「雨降って地固まる」というように、喧嘩のおかげでより強い関係を築くことができるのです。

だけどそれは、あなた次第。凄腕の外交官のように、喧嘩のあとの正しい交渉術を身につける必要があります。弱腰すぎても、強気すぎてもダメ。

仲直りするだけでなく有利な展開にもっていったり、相互理解を深めたり。そんな目的別に、「仲直り外交術」のテクニックを見ていきましょう!

まずは仲直りのムード作りから!空気を良くするテクニック

shutterstock_2670552247

喧嘩をしたあとというのは、いつもは好きな相手のことが顔も見たくなくなり、お互いに強固な壁を作ってしまっている状態。まずはその壁を崩しましょう!

「謝る=負け」ではない

喧嘩をして、お互いに譲らずに膠着状態…。そんな時は、どちらかが歩み寄らないと事態は変わりません。平行線のままでは、イスラエルとパレスチナのような泥沼戦争に突入してしまうか、関係が終わってしまいます。

「歩み寄るって、こっちから謝るってこと?そんなことしてやらない!!」と、喧嘩で腹を立てている真っ最中は思いますよね。わかります。特に、「絶対相手が悪い!」と思っているようなときはなおさら。

仕事関係や、友達になら素直に謝れても、彼氏相手だと甘えが出るのか、謝るのがハードル高いという人もいるでしょう。

だけどそこで発想を転換してみませんか?意固地になってしまうのは、「謝る=負ける」という認識があるから。だけどそうではないのです。

「ごめん」の一言は、単なる合図のようなもの。「これから、交渉に入りますよ~」というお知らせだと思いましょう。固く閉じられた相手の玄関のドアの前で、インターホンを鳴らしているだけのことに過ぎないのです。

下手(したて)に出て謝ったら、相手になめられるのでは…という発想をしていては損。最初に謝ることができる方が、上手(うわて)なのです。

例えば、もし自分が悪いことをしたと薄々思っていても、相手から「謝れよ!」と横柄に言われたら「でもあんただって悪いじゃない!」と怒りに火がついて、悪かったと思う気持ちもなくなってしまいませんか?

逆に、たった一言、相手から「ごめん」と声をかけてもらえれば、自分の非をスムーズに認めることができるはずです。歩み寄って「ごめん」と言える、相手の大人な態度に敬意を抱くからです。

だけど、今まさに怒りが頂点に達していて、相手を殴りたいと思っているほどだったら、もう少しほとぼりが醒めるまで待ちましょう。怒りながら「ごめん」と言ったところで、効果はあまり期待できないからです。

「謝りたくないなら謝るなよ」などと言われて、「謝らなきゃよかった!!」とさらに怒り倍増してしまう可能性があります。

「待つ」というステップも、大切なことです。あなたの熱がいくらか冷めるまで待つことで、相手も同じくらい冷静になった状態になり、歩み寄りが受け入れられやすいからです。

ちなみに、遠距離恋愛でどうしても会うのが難しいという場合以外は、絶対に直接会ってください!メールや電話ではニュアンスが伝わりづらく、コミュニケーションが円滑に進まないからです。

ボディタッチを有効に使う

ぴりぴりしたムードを崩すのに、「ごめん」の一言と共にぜひ使ってほしいのはボディタッチ。肉体的接触です。

ものすごくイライラしたり、悲しかったり、腹が立ったりした時に、ペットの犬や猫を抱きしめると、イライラも悲しみもすうーっと溶けていく。そんな経験はありませんか?生き物のぬくもりは、精神を安定させ、マイナスの感情をしずめる効果があるのです。

じわじわと距離を縮めていって、そっと手をつないだり、何も言わず抱きしめる。猫のように這っていき、頭をすりよせたり、ひっかくような仕草をしてみたりする。突撃していって、急に頭突きをくらわせたり、はがいじめにしてポカポカとのび太パンチをしてみる。

場所と状況と、あなたのキャラに合った方法で、肉体的接触をはかりましょう。「ごめん」の一言なしで、こういったことをするだけでも効果的。不思議と、触ったり抱き合ったりすることで、お互いのささくれ立った気持ちもおだやかになっていくことでしょう。

「いつもの態度」に相手がつられたら勝ち!

硬直した二人の間の空気を和ませるために、あえて喧嘩したことなんてなかったかのようにふるまうという手もあります。

お互いに意地をはっていて、ピリピリした態度を続けているようなときに、不意打ちで普通の態度で接してみる。平然とした顔で、「ね~この画像おもしろくない?」と見せてみたり、その日あったおもしろい出来事を話し出したりしてみましょう。

最初は彼氏も、「喧嘩中なのに、なんだよ…」という感じで固い態度を崩さないかもしれませんが、あなたがあくまで平然とふつうにしていれば、そのうちに彼の方もいつもの態度に戻っていくかもしれません。

怒りやトゲトゲした態度というものは、お互いのものが共鳴しあって増幅していくものです。だから、一方がしずかな態度をとっていれば、相手の怒りもそれ以上燃え上がることができず、しゅうう、としぼんでいくのです。

そうやって、まずは怒りに満ちた緊張を解き、うやむやにしてしまいましょう。

仲直り+相手の非をわからせる

shutterstock_1955015010

とりあえず場を落ち着かせ、お互いに話せる土台ができたらいよいよ外交に入ります。まずは、相手の問題点をわかってもらうという目的で話を進める方法を見てみましょう。

まずは自分が悪かったところを言う

どんな喧嘩でも、一方が100%悪いということはないと思います。いくら相手に腹を立てていても、あなたにも悪かったところはあるのではないでしょうか?たとえそれが、99対1%の割合だったとしても。

だけど誰でも、まっさきに自分のことを責められるとむかっとして、冷静に話ができなくなります。まず自分が悪いと言われると、「お前だってそうじゃないか」「あなたがああいう態度だから悪いのよ」などと、お互いを責め合うばかりで建設的な話し合いにはなりません。

そこで、相手の非をこれも、あれもと責め立てたいのをぐっとこらえ、まずは自分の悪かったところを探して、そこから切り出すのです。

「ごめんね、ああいう言い方はよくなかったよね」。「時間に遅れて、イライラさせたよね。ごめんね」などなど。

相手の気持ちを代弁する

まずは自分の悪かった点から、話を切り出す。そのあとは、「相手の気持ちを代弁する」というステップへ移ります。

争いがあったとき、人は自分がどれだけ腹を立てたか、どれだけ悲しかったか、傷ついたかということを相手にわからせてやりたいと思います。それはお互い様。そして、そのことを多少なりともわかってもらえている、と思うことが気持ちを静めるのです。

例えば、せっかくのデートなのに、彼氏の態度が乗らなくてあなたが怒り、喧嘩になってしまったという場合。こんなふうに切り出すといいと思います。

「ごめんね、ピリピリしちゃって(自分の悪かった点を言う)。仕事で疲れてたんだよね?(相手の気持ちを代弁する)」。

この始め方で、彼氏の気持ちも落ち着き、「そうそう、そうなんだよ」と固かった態度を解いて、ちゃんと話を聞ける状態になるのです。

これが、逆だとどうなるでしょう。

「ねえ、せっかくのデートなのになんであんなにつまらなそうだったわけ?あんな態度はないわ(相手の悪かった点をまず言う)。意味わかんないんだけど(相手の気持ちを全く考える気がない)」。

アウトです。間違いなく、喧嘩第二ラウンドに突入してしまうことでしょう。

順序立てて背景を説明する

自分の悪かった点を言う。相手の気持ちを代弁する。それで相手が落ち着いたことを確認したら、次は相手の非について理解を求めます。

そのステップへ移るために有効なつなぎ文句は、「○○なのはわかるけど…」です。先ほどの例で続けると、「仕事で疲れてたんだよね。それはわかるけど…」そのあとで、自分がこうむったダメージについて話すのです。

その際に、こうこうだからこうなった、という論理的で順序立った話し方が、男性相手には有効だと思います。そうすることで、男性も納得して自分の非を素直に認めやすいのです。先ほどの例では、こんなふうに話を進めるといいでしょう。

「私は、デートを数日前から楽しみにしていた」→「今日も、会ったらこんな話で盛り上がろうとか、色々考えていた」→「それなのに、あなたがあまり話を聞いてなかったり、つまらなそうな感じに見えて、期待を裏切られた気がした」→「私といるのがイヤなのかと思って、悲しくなった。だから怒った」。

怒った背景をそうして順序立てて話すことで、彼氏も「そうだったのか」と腑に落ちます。

怒りよりは、悲しみや傷ついたことを強調する

その次に効果的なのは、「怒りより、悲しみや傷ついたことを強調する」ということです。もちろん、怒りは大きいでしょう。だけどその怒りには、理解されなかった悲しみや、期待を裏切られて傷ついた気持ちなどが含まれています。

そちらの方を強調するのです。なぜなら人は、誰かを怒らせたということより、悲しませた、傷つけたということに対しての方が罪悪感を抱きやすいからです。

そこを強調することにより、彼氏も「そうか、それは悪かった。ごめん」という反応がしやすくなります。自分の非を認めさせることができるのです。

相手にできそうな改善策を示す

彼氏から、「悪かった、ごめん」という反応を引き出せたら、次は「こういうこと、前もあったよね」「似たようなことがよくあるよね」と、さらりと今までのことも責めてみます。ここはしつこく持ち出さず、どうかひとつ、あくまでさらりとお願いします。

そうして、自分が何度も彼氏のそういうところによってダメージを受けている、ということを伝えたあとは、それを直してもらうための指導に入ります。

この例では、「だからもうつまんなそうな態度は二度と取らないで」とか、「疲れてても隠して楽しそうにして」などと言っても無理な話です。

大切なのは、相手ができそうな改善策を提示すること。

例えば、「仕事で疲れてることもあるだろうけど、そういう時は「今日は疲れててあんまノれないかも、ごめん」とか先に言って」というのもいいでしょう。

そうすることで、彼氏が今後同じような態度を取ることは防げなくても、そのことであなたが悲しんだり腹を立てたりして喧嘩になることは防げる可能性がぐっと高くなりますよね。

仲直り+自分のことを理解してもらう

shutterstock_1486851022
喧嘩をすると、お互いに知らなかった面を見せ合うことになります。それを有効利用して、仲直りと共に自分についてもっと分かってもらう、という目的での外交方法です。

「違い」についてとことん話す

喧嘩は、なぜ起きるのでしょうか?当たり前ですが、二人が違っているからです。考え方や、意見が違うから喧嘩になるのです。腹を立てるポイント、気持ちが傷つく言葉が違うからこじれるのです。

その違いが浮き彫りになって、噴出している喧嘩という場面は、逆に考えれば、その違いを理解して認め合うチャンスになります。あなたのことを、より深く理解してもらうこともできます。

その方法は、仲直りのムードができたあとは、喧嘩の元になったと思われる「違い」について、二人でとことん話し合うこと。それをするために、あなたが会話を導いていく必要があります。

前の見出しで出した例で言うと、「私は、仕事で疲れたりしてるときでも、彼氏や友達に会ったら無理して明るく振る舞おうとするけど、あなたは違うんだね?」とか、「私は、相手があんまりしゃべらなかったら私といてつまんないのかな、と思っちゃうけどあなたはそうじゃない?」とか。

まず自分はこうである、ということを述べて、相手にも語らせるのです。

考え方のモトになった、過去のことを話す

もっと時間があれば、自分の考えのモトになった過去のことについて話すとより深く理解してもらえるでしょう。

その人の考え方、何を許せないと思い、どんな言葉に傷つくのかは、育ってきた環境や過去の出来事が影響していることがほとんどです。だから、その背景を一緒に話すことで、だからこの子はそうなんだ、と納得してもらいやすい。

さきほどの例では、例えばこんなふうに言う事ができるでしょう。「子供のころ、親の仲が悪くて二人とも全然話さなかったりして、家の中の空気が重かった。それを何とかほぐしたくて、疲れてても無理して明るく喋るようにしてた。だから今もそう考えるんだと思う」

ふだんはそんなことを話す場面がなくても、喧嘩をすることでこうして、自分の深いところを話すことができるのです。

喧嘩をした後はチャンスだと考え、ぜひ深く話してみてください。

仲直り+自分の要求を通す

shutterstock_1402523121

キャラによっては、仲直りのあとに「見返り」として自分の要求をのんでもらう外交も可能です!

『ああ正妻』の、何気におそろしい妻

ここで参考にしてみたいのは、姫野カヲルコ作の小説、『ああ正妻』です。妻に搾取されるかわいそうな男性の話なのですが、この妻の、結婚前から発揮される手口がすごい。

どんなことも、いつのまにかさりげなく男のせいにされ、それを「許してあげるから、そのかわり…」という交換条件のように、色んなものを要求していくのです。いつのまにか結婚することになっていたのも、その手口によるもの。

妻の方から、一緒に飲んだあとにホテル街へ誘導しておきながら、「私はカトリックだから、性交をしたら結婚しないといけない。あなたは私の純潔を奪ったのだ」と責めます。そして、「結婚するなら、許せる」と言われ、気の弱い男性は結婚してしまいます。

そして、ことあるごとにその手法でブランドバッグや宝石やらを買わされ、必死で働いた給料を湯水のごとく使われ、仕事で疲れて帰ってきてから妻と義母のマッサージを1時間もさせられるという、奴隷のような結婚生活を送るはめになるのです。

小説なので誇張されてはいますが、実際にこういうことをさりげなくやっている女性は現実にけっこういます!

こんな女性にならなくてもいいですが、そういう手法があるんだな、と参考にしてすこしだけエッセンスを生かすことはできると思います。

ためらいを捨てる&かわいく言うことが大切

現実に生かすには、これからも良好な関係を築いていくという前提でやる必要があります。なので、ちゃんと仲直りをしたあとに行いましょう。

引き続き、同じ例で見てみましょう。デートでつまらなそうな態度を取った彼氏との喧嘩のあと、仲直りをして、「ねえねえ」とすり寄る。そして、こんなふうに切り出してみます。

「泣いちゃったから体力消耗して(さりげなく、彼氏に泣かされたという感じを出す)、甘いものが食べたくなっちゃった。パフェおごって?」「せっかく楽しみにしてたデートが前半ダメになって元気なくなっちゃった(彼氏のせいで、とほのめかす)。ずっと行きたいって言ってた○○に連れてってもらえたら前よりもっと元気になれると思う!」

ポイントは、「私も悪かったしな…」「こんなこと言ったら怒るかな?」というためらいを捨てて、思い切って要求してみること。そして、「仕方ないなあ」と思わせるように、かわいく言うことです。

仲直り+もっと好きにならせる

shutterstock_2806537134
喧嘩は、お互いを理解するチャンス。さらに、「もっと好きになってもらう」というチャンスでもあります!そのために心がけたいこととは?

喧嘩のあとは、いつもの倍やさしくする

苦いものや辛いものを食べた後に、甘いものを食べると、その甘さが際立つという経験をしたことはありませんか?悪いことがあったあとで良いことがあると、何倍も感謝したくなるということもありますよね。

喧嘩のあとも、それと同じ。嫌な気分になった喧嘩というダメージのあとでのやさしい態度は、いつもよりもっと染みます。喧嘩のあとでは、彼氏につとめてやさしくするように心がけましょう!

彼にとっては、仲直りできた安心感とともに、「ああ、やっぱりいい子だな。好きだな」という気持ちが倍増します。そして、二人の絆が深まったように感じるのです。

怒りを引きずらずに切り替えて、やさしく接することができる大人な態度に惚れ直すということもあるかもしれません。

前向き&建設的なまとめをする

喧嘩を振り返って、それが二人にとってプラスになるものだったというまとめを述べることも有効です。

「喧嘩しちゃったけど、あなたのことがもっと深く分かったし、意味があることだったと思う。仲直りしてくれてありがとう。これからも喧嘩するかもしれないけど、そのたびに二人で解決して、もっと仲良くなれたらいいな」というふうに。

そうすることで彼氏は、これからの喧嘩を恐れるのではなく、「喧嘩をしてもこの子となら大丈夫」という安心感を得ることができます。結果、長く付き合っていったり、結婚につながる相手だという意識につながるのです。

喧嘩になったら喜ぼう!?色んなことが生まれる大チャンス

最後までお付き合いありがとうございました!喧嘩はピンチであると同時に、大きなチャンスであることが分かっていただけましたでしょうか?

仲直りすると同時に、お互いを深く理解したり、どさくさにまぎれておねだりができたり、長く付き合っていける女性だという印象を与えたり。そんなことができるきっかけになるのです。

喧嘩をしない平和というものもありますが、どうせするなら最大限に利用しましょう。そうすれば、喧嘩するのが楽しみになるかも!?

snsでシェア

  • Twitter
  • hatena
  • facebook