料理上手はアピールするな!?得をするのは、「実はできる女」
結婚したいなら、家庭的なところ=料理上手をアピールする…。それが常識だと思っている女子も多いのでは?
だから、付き合ったらすぐにでも彼に料理を作りにいきたい!「料理は得意」って言いたい!と思うかもしれませんが、ちょっと待ってください。もしかしてそれが、自分の首をしめることになってしまうかも?
期待値を上げると、がっかりされる?
雑誌を見てすごく期待して行ったレストランが、それほどでなくてがっかり。
イケメンときいて紹介してもらった人が不細工で唖然。そんな経験、ありませんか?期待値を上げると、後々不利になってしまうのです…。
「おいしい」の基準は人それぞれ
Iさんは、自然派の料理が得意。半ベジタリアンで、できるだけ動物性のものは使わず、調味料もこだわってオーガニックの本物を。野菜の持ち味を生かす、繊細な味付けの料理を信条としていました。
以前付き合っていた彼氏は同じような価値観で、Iさんの料理に感動してくれていました。そこで、次に付き合った彼氏にも「料理はけっこうできる」と言っていたIさん。
ところが、次の彼氏はジャンクフード・インスタント・単純な味が好き。化学調味料を使った料理を「おいしい」と言い、Iさんの料理は何がいいのか全く分からなかったのです。
Iさんも自信があっただけに、「味が薄い」などと言われると「味オンチなんじゃないの?」とムカっとしてしまい、険悪に。
ハードルは低くしておく
「おいしい」の基準も、「料理上手」の基準も、人それぞれ。調理師免許を持ったプロの料理でも口に合わないこともあれば、凝った料理だからといっておいしいと思われるとも限らない。
だから、最初のハードルは低く設定しておくに越したことはありません。人は、期待が高くなるほどに点数が辛くなってしまいます。逆に、それほど期待せずに入った店が予想外においしかったら、ポイントが高くなりますよね?
実際に食べさせる前は、料理に関しては「そんなに自信がない」「別に上手ではない」くらいに言っておくほうが安全でしょう。
実は彼の方が上手だった!
料理上手をアピールしていたのに、つきあってから彼の方が上手だったと判明すると立つ瀬がないですよね…。
ホームパーティーの匠と呼ばれた彼氏
Kさんの同棲していた彼氏は、凝り性な上にセンスもいい料理上手。彼と一緒に住むまで、自分はそれなりに料理ができると思っていたKさんですが、ほどなくしてレベルが違うと気づかされます。
人を呼んでおもてなしをするのも好きな彼氏。ホームパーティを企画すると、全て料理と飲み物は手作り。
各種ピンチョスや手作りのパテの前菜、皮目をバーナーであぶって笹で巻いた焼き魚、キッシュ。自らシェイカーをふるい、お客のオーダーのままにカクテルも作る彼氏は、「ホームパーティの匠」と呼ばれました。
手伝いを申し出ても断られたKさんは、やることもなく食べることとしゃべることに専念していました。
調理師免許を持っていた彼氏
付き合ってから、実は彼氏が調理学校に通っていたことがあり、調理師免許を持っていることが判明したMさん。
料理に関しての自分の発言と、実際に作ったものを振り返って焦りはじめました。料理はできるつもりだったけど、自己流だから実は基礎的なことをあまり知らない。もしかして、内心バカにされてたんじゃ?
実際、それまで彼氏は気を遣っていたようで、付き合いが進むにつれ、包丁がちゃんと研げていないとか、ダシの取り方が正しくないとか、野菜の下処理がちゃんとできていないとか言われるようになりました。
最初は抵抗を感じたMさんですが、「上手な人に任せるのが得策」とばかりに、最近は彼氏に料理してもらうことが多くなりました。
自分より上のスキルを持った相手に、そうと知らず「自分はデキル」発言をしていたことに気づいたときは気まずいもの。くれぐれも、最初は自分を小さく見せておきましょう。
家庭的アピールにうんざりしている男子も
とあるバラエティで、得意料理を訊かれた女性タレントが「肉じゃがです!」と答えたときに、「肉じゃがが得意って言えば家庭的アピールができると思うなよ」と毒舌のつっこみをいれた芸人さんがいました。
相当意地の悪い発言ですが、口に出さなくても内心そう思っている男子もいます。特に恋愛慣れした男子ほど、「趣味は料理なんです」「彼氏に作ってあげたい」などのあからさまなアピールにちょっとひいてしまうことも。
男子で言えば、「学歴が高い」「年収が高い」「有名企業に勤めている」などのスペックを得意げにアピールしているようなもの。たとえその条件自体が魅力的でも、その姿勢がちょっと…と思ってしまいますよね。
作って当たり前、になると大変!
筆者は、料理は女性がするもの、などとは全く思っておりません。なので、女は当たり前のように自分に料理を作ってくれるもの、という態度の男性は正直言ってあまり好きではないのです。
「俺んちにごはん作りにきてよ」と当然のように言われると、「は?なんで?やだ」と返してしまいます(笑)ましてやまだ付き合ってもない人だと、大いに引きます。
しかし、最初の段階で「料理ができる、作ってあげたい」アピールをしてしまった彼女さんの中には、いつの間にか彼氏に「作って当たり前」な態度を取られるようになり、一人暮らしの部屋が食堂状態になってしまったという人も…。
ごくたまにならいいけれど、仕事をしていて疲れている中、会うたびにごはんを作るはめになるのは正直大変です。ひとりごはんと、誰かに作るごはんは違うので気も遣う。
あまり、最初から「やります!」とはりきってアピールしないほうが後々、楽ですよ!
結婚した後のことを考えよう
料理上手アピールは、結婚するための手段。そんなふうに考えていると、実際に結婚してから苦労するかもしれません。
料理は毎日、一生のこと
毎日、バランスの取れた献立を考えて、決まった金額でする買い物の中からやりくりをするのはけっこうな大仕事です。
結婚したいからと料理上手をアピールしても、結婚はゴールじゃない。そんな大仕事が、毎日続いていくことなのです。
共働きで家事を分担するにしても、料理はだいたい妻がやっているケースが多いことを考えると、誰しも結婚してから一度は「毎日毎日、こんなことやってられない!」と思う時が訪れるのです。
最初は力を抜いておこう
そんなとき、最初に「凝った料理を、品数たくさん作ってくれる」という印象を作ってしまうと危険です!それを維持しなきゃというプレッシャーに自ら押しつぶされ、手を抜くことに罪悪感を持ってしまう妻たちは多いもの。
作ってもらう方も、レベルが上がっていくのは喜んでも、レベルが落ちていくことには敏感です。「最近、手抜きじゃない?」なんて一言で夫婦喧嘩になってしまったりするのです。
そんなことにならないためにも、「毎日の料理は、簡単なものしかしないよ」と最初から釘を刺しておくことをオススメします!
「実はできる」のほうが感動される
軽いと思ってたけど、実は真面目な人だった。冷たいと思ってたけど、実は優しかった。バカっぽく見えるけど、話してみたら頭が良かった。などなど、良い方にギャップがあると、長所はより良く見えるものです。
同じく、料理しそうには見えない女子が、きちんとしたものを作ったりすると男性側の感動もより大きくなるのです。
筆者も、「忙しいからあんまりちゃんと料理とかしないし」「男に作ってあげたりとか、あんまりしたくないし」「たいしたもの作れないけど」とか言いつつも、実は小学生のころから料理が好きでした。
いざ作ってあげる機会があると、最初に落としておいたぶんだけ歴代彼氏は感動してくれたものです(笑)