どっちが折れるのが正解?彼氏との喧嘩の流れを変える思考法
ちょっとした気持ちのすれ違いや、期待した通りの答えが返ってこなかった時の苛立ち。どちらが悪いとも言い切れないことがきっかけの喧嘩。
悪いことをした方が謝るのがあたり前。それが本来のルールだったはずが、大人になるとそうもいかないケースが増えてきますよね。
こんな時は自分と相手、どちらが折れるのが正解なの?そんな疑問にお答えするべく、喧嘩の流れを変える思考法をご紹介します。
考えたことはありますか?これまで繰り返してきた喧嘩の「質」
ちょっとした言い合いに、激しい罵り合い。時には殴り合いなんてことも?!ひと口に喧嘩と言っても、その大小は様々ですよね。
ただし今回注目したいのは喧嘩の大きさではなく、どんなやりとりをしているか。つまり「中身」についてです。まずは質のいい喧嘩には程遠い、悪い事例から見ていきましょう。
私は悪くない!A子が怒り心頭なのは「彼のせい」
原因は、仕事のストレスをプライベートに持ち込む彼氏です。いつもいつも忙しいのと、どうやら上司と上手くいってないみたいで。不機嫌な状態のまま帰ってきます。
こっちが話しかけても「あ?」とか「知らない」とか。関係のない私にまであたるなんて最低じゃないですか?だから頭に来て、こんこんと説教することも度々あります。
でもそれだけじゃ楽しくないですから、気分を変えようと外デートしたりもします。けど結局いつも喧嘩ばかりで散々。せっかくの休みが台無しになります。
ここまでくると、私のイライラが頂点に達しますね。そうなったら彼をとことん追い詰めて、謝らせます(笑)私の気迫に彼が負けちゃう感じですね。(女性31歳/企画PR)
彼女にはどうにもできないことなのに、ストレスから八つ当たりしてくる彼氏の例です。A子さんの言っていることは間違いではないけれど、これでは同じことの繰り返しでしょうね。今後が心配なケースです。
もう別れるべき?B子が抱える悩みは「彼との距離感」
式と披露宴もする予定なので、決めなきゃいけないことが山のようにあるんです。なのに彼は「君に任せるよ」「好きなようにしたらいいよ」って。
そんなのちっとも優しさなんかじゃないですよね?結婚話が出る前まではマメな人だったんで、騙されたような気がしてます。
結婚した後の生活も心配です。面倒なことは全部私に押し付けて、仕事だけしてくるような夫になるんじゃないかって。
さすがに私もイライラして、口論になることもあります。けどあくまでも表面上の不満だけ。今の時期にあまり深く突っ込んだ話をしても、あまり良くないかなって思うんです。(女性28歳/販売員)
喧嘩から破談に発展することを恐れて、なかなか核心には触れられないB子さん。けれどこれでは、彼の非協力的な態度について向き合っていません。問題を先延ばしにしているだけで、本人も危惧しているような未来が目に浮かびます。
彼の言うことは絶対・・・逆らえないC子の「諦めと疲労」
小さなことですけど、約束をドタキャンしたりすることがよくあります。理由を聞いてもハッキリとは言ってくれません。それに、浮気とも取れるような怪しい動きもあります。
もう誤魔化されないと思って、めちゃくちゃキレたこともあります。けどそんな時の彼って本当に冷静で、私と一緒になってヒートアップしたりしないんです。
私もうまく言いくるめられていくうちに、どうでもよくなってきちゃうんですよね。結局なだめられて、不本意ながら仲直りです。
彼のことを心から信じることができてれば問題ないんでしょうけど、それができないから辛いんです。けど、別れるのはもっと辛いんですよね・・・(女性30歳/SE)
C子さんの弱みは彼氏と別れられないこと。それゆえに、恋人でありながら上下関係があるケースです。このまま彼にコントロールされることに身をゆだねていると、自ら考えようという気力すらなくなってしまいます。
喧嘩のパターンを知ることで二人の「これから」が変わる?
さて、3人の女性に彼氏との現状を伺いました。そこから見えてきたのは、どなたも「お互いのためになる喧嘩とは程遠い」ということ。
このような喧嘩を繰り返す背景には、内容はどうであれ決まったパターンがあることが多いのです。そのパターンは大きく分けて3つ。ご自身の喧嘩シーンを思い返して比べてみてくださいね。
相手を負かすためにあらゆる手を使う「勝ち・負け」パターン
無意識に喧嘩を「勝負事」として捉えている方に見られるパターンです。そのため自分が勝って終わる、そのことに固執する傾向があります。
特徴的なのは、ごめんと言わせるための手段を選ばないこと。相手を追い詰める証拠を揃え、言い訳させない状況を作ることに力を注ぎます。
最終的に相手がひれ伏すことも多いでしょう。けれど、非を認めさせれば再発を防げると思うのは勘違いなのです。
いつかは時間が解決してくれるはず・・・の「寝かせて放置」パターン
本来なら男性に多く見られるパターンで、必要以上に問題を大きくすることを望みません。その場で解決することよりも、やり過ごして熱量を下げることを選ぶのです。
特徴としてはヒートアップしてきたと感じた途端に冷静になったり、自ら喧嘩の舞台から降りたりすること。喧嘩から別れに発展するようなことは少ないですが、気持ちが冷めてしまうことも。
熱くなっているうちは何を話しても無駄、確かにそれは間違いではありません。けれど問題と向き合うことを避けているわけですから、解決策はいつになっても生まれません。
意見はあるけど争うくらいなら我慢する「やむなく折れる」パターン
平和主義で争いごとが苦手な人に見られるパターンです。揉めるよりも諦めることを選び、自分が折れることもいとわないでしょう。
特徴としては、実は世渡り上手だったりすること。ここはひとまず謝っておけば相手が勝手に話をまとめてくれる、そのことを知っているからです。
けれどその反面、恋人には不満をもたれることも多いでしょう。謝るばかりで意見がなく、人任せであることがばれてしまうからです。
傷つけ合うだけじゃない「大人らしい」質のいい喧嘩とは
喧嘩のパターン、ご自身に当てはまるものはありましたか?このまま同じような争い方を繰り返しても、いいことが起きないのは明白ですよね。
それでは、喧嘩の質を高めるための思考法についてお伝えしていきましょう。これまでは「思ったまま」をパートナーにぶつけてきた方も、「こじれないように」と相手に気を遣ってきた方も必見です。
折れることは必ずしも正解ではないから「使い時を見極めて」
喧嘩になったら折れた方がいい?それは少し違います。その場を収めることはできても、問題の解決には結びつかないからです。
折れてもいいのは、ちょっとした不満をぶつけられた時や問題が深刻ではない時など。まだ火種が小さく、話し合いが必要ではないレベルであれば有効ということです。
折れてくれる人=器が大きい人。最初はそう思われたとしても、いつしかその感覚は変化していきます。相手にとって「いっつも折れてくれる」は裏を返せば「自分の言いなり」ともなりかねません。
築きたいのは主従関係ではなく信頼関係です。そのためには、喧嘩の内容を見極めて「折れてあげてもいいかな」くらいの余裕がある状態でいることが大切です。
忘れないで!問題解決のためにすべきこと・避けたいこと
質のいい喧嘩に欠かせないのが「混乱しないこと」です。熱くなりすぎて言いたいことが支離滅裂になったり、話がどんどんずれていったり・・・よくあることですよね。
大切なのは、問題の焦点をずらさないこと。車のハンドル操作だと思ってみてください。話が横道にそれていきそうになったら、しっかりと真っ直ぐに戻してください。
ギアをバックに入れて、昔の話を蒸し返すのもNGです。進むべきはまっすぐ前へ、です。そしてもうひとつ。相手を傷つけるためだけの言葉選びをしないことです。
今よりさらにパートナーシップを高めるために
大人になることで、より複雑になった喧嘩。上手く対応できない人は多いのではないでしょうか。どちらが悪いかはっきりしない、そんなケースばかりになるからです。
「言い負かす」や「折れて諦める」ことを選んでしまいがちな私たちですが、問題から目をそらすのはやめましょう。質のいい喧嘩は、これから先の人生で役に立つ「対応力の強化」にも繋がりますよ。